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ラビオリのバリエーション 〜イタリア国内編〜
ラビオリ。
平く伸ばした生地の中に詰め物をした、餃子のようなパスタのことです。
さて、このラビオリですがイタリア各地でさまざまな形のものがあり、それぞれ呼び方が違ったりしますので、本日はそんな話題です。
ラビオリ(ラビオローニ)
通常、ラビオリは四角や丸型の型で抜いて作られ、一口代のサイズで平く作られたものを言います。
また、これらのラビオリの大きさに対して少し大きめのサイズのものもよく食べられているのですが、これらはラビオローニ(大きなラビオリ)と呼ばれています。
どちらも中に詰めるのはお魚やお肉、チーズやフォアグラやムースなど様々です。
ちなみにフランス料理でもラビオリが提供されることはしばしばありますが、私の経験則で行くと大きさ的にはラビオローニの場合が多いです。
この辺りはフランス人には区別のつかないところかもしれませんね。
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アニェロッティ・ダル・プリン
Bicerinのお膝元、トリノでよく食べられているものとして、こちらがあります。こちらは以前ご紹介しましたので、まだの方は是非ご覧になってください。
トルテッリ(トルテリーニ/トルテローニ)
アニェロッティのように少し立体的に作ったもので、「ビーナスのおへそ」と言う異名を持つパスタです。
エミリア・ロマーニャなどで広く食べられているもので、その昔モデナ公国の女公爵が宿泊した宿の店主が公爵の着替えを覗き見し、そのおへその美しさからおへその形のパスタを作ったと言われています。
さて、おへそパスタのトルテッリですがその大きさが小さい順に、
トルテリーニ<トルテッリ<トルテローニ
と名前が変化するのも面白いところ。
一般的にはひき肉を詰めて、ブロードと呼ばれるコンソメの具材として食べることが多いのですが、セージとバターのソースやミートソースな度ともよく合う万能パスタです!
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カペレッティ
小さな帽子という意味のカペレッティ。
ナポレオンの帽子をかたどったと言われていますが、先ほどご紹介したトルテッリとほぼ同じもの。
ローマなどの中部イタリアに行くとこのように名前が変わります。
中部イタリアではクリスマスの定番料理ですが、こちらも絡めるソースはなんでもござれ!
記事にもほうれん草やイカ墨を練り込んだり、色々なバリエーションがあります。
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フォゴッティーニ
トスカーナなどで食べられている詰め物系のパスタの定番といえばこのファゴッティーニ。
小さなファゴットという意味ですが、四角い生地に詰め物をして、角を摘んでピラミッド状に造るのが特徴です。
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さて、これらのようにイタリアにはさまざまなラビオリのスタイルがあります。
次回は世界のラビオリについてまとめてみようと思いますので、是非そちらもお願いします!!
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