読書の秋に思うこと・・・・・・
色んな秋の風物詩ってありますが、みなさなら、秋の風物詩で真っ先に思い浮かぶのは?、例えば、以下の内なら、どれでしょうか?
食欲の秋
スポーツの秋
芸術の秋
読書の秋
紅葉の秋
旅行の秋
睡眠の秋
音楽の秋
行楽の秋
実りの秋
私は、書痴なので(*´艸`*)、やはり、読書の秋を、真っ先に思い浮かびました(^^)
最近、読んだ本で、面白かったのは、以下の3冊かな。
「うつくしが丘の不幸の家」(創元文芸文庫)町田そのこ(著)
「おまえの罪を自白しろ」(文春文庫)真保 裕一(著)
「死刑にいたる病」(ハヤカワ文庫JA)櫛木理宇(著)
本を読む目的は、人それぞれ、いろいろあると思います。
みなさんは、どんな時に本を読まれますか?
単に「おもしろいから」でもいい(^^)
同様に、興味深い、興奮する、感動する、元気・やる気・勇気などが湧く、触発される、心が落ちつく、ラクになれるなど、少しでも心にいい影響があったのなら読んだ価値はあったのだと思います。
「知識を増やす」「教養を高める」というのも読書の目的の一つではあります。
だとしたら、読んだことを忘れてしまうのはもったいないのかもしれませんよね(^^)
「何かに役立てたい」と本を読むのなら、実際に役立てなければ無駄になってしまうし、「自分を変えたい」からと読書をするのなら、読んだあとに何かしら言動・考え方・生き方などを変えることが大事なのではないでしょうか。
と言っても、読書を実際に役立てることはいつも必ずできることではないと思います。
津田左右吉も言っていますが、『本というものは、僅か数行でも役に立てば、それだけで十分ねうちのあるものだ』と!
感動した本、役に立った本、助けられた本、大きな影響を受けた本、・・・・・・、人生を変えた一冊。
このような本と出会えた人は、幸せなのではないでしょうか(^^)
1冊の中の数行でも、一言でも、いい出会いがあれば、凡人の発想ですが、1冊の値段以上の価値があったと言えるのではないかと思います。
人との出会いと同じように、いい出会いを求め、出会いを自分の生活や生き方に活かしていくような努力が、どんな場合でも大事なんですね(^^)
また、読書を何かに役立てるためには、自分なりのテーマをもって読み、また本の内容をヒントに自分でよく考えることが大事ではないかと思います。
また、読書で学んだことを人に話したり、何かに書いたり、どこかに発表したりというような出力をするように心がけるといいと思います。
入力ばかりで出力をしないのではもったいないでしょ!
学ぶ目的は、人それぞれですが、
・教養を高めるため
・趣味・娯楽のため
・仕事に役立てるため
・自分の夢や目標を達成するため
・知る喜びを得るため
・幸せに生きるため
学んだことを、目的を果たすために活かすことが大事なのではないでしょうか。
『学ぶのに、時間を費やしすぎるのは、怠惰である』とベーコンも言っていましたが、本来の目的を忘れて、ただ学ぶ(勉強をする)ことが目的のようになってしまわないように気をつけたほうがいいのかもしれません^^;
同じくベーコンは、『読書は充実した人間をつくり、会話は機転の利く人間をつくり、執筆は緻密な人間をつくる』と言っていますが、自分を高めるためのひとつの方法として、広い知識を得られる、先人の知恵を学べる、考えるヒントをもらえる、いい文章を知ることができる【読書】、他者を知ることができる、人の知恵を借りられる、自分の独善的な考えに気づけることがある、聞き方・話し方などの対人能力を高められる【会話】、自分の考えを整理したりまとめたりできる、自分の考えを深められる、人に何かを伝える能力(表現力、説得力など)を高めることができる【執筆】、要は、「読む」「聞く・話す」「書く」は、自分を高める有効な方法だと思います。
今の自分に足りないものを補うためには、3つのうちの何をしたらいいのかを考えてみるのもいいのではないでしょうか。
また、イギリスのことわざに『学問なき経験は、経験なき学問に勝る』とあります。
これまでの人生の中で、経験することでわかることがあったと思います。
今どれだけできるか、何ができないか、どう感じるかなどなど・・・・・・経験の中から学べることがたくさんありますよね!
経験によって、今自分に足りないものや課題がわかれば、それを学ぶ方法は、いくらでもあるはずです。
習い事の基本は、まずその”型”を徹底的に身につけることが大事なのですが、書物に残された先人の知恵を学べることは、人間の素晴らしい所です。
学んだことを実践し、その経験から課題を見つけて、学んだり工夫したりしていくことが大事ですよね!
自分の身につけるためには、実践・経験・継続が必要なんですよね~小学校の時分から教わってきたはずなのに、なかなか出来ないでいる、安易な方向に走る自分を戒めないといけないなって思います。
自分を高めるヒントは、読書以外にもいろいろあると思います。
例えば、すべての人から、学べることがあるし、すべての事は、いい経験にできると思える人もいます。
学ぼうとする心、強い向上心、自己を成長させようという意志があれば、いろんなことから学び、成長していくことができるのでしょうね(^^)
自分を育てることは、着実に幸せに向かって進む方法ではないでしょうか。
「自分を知る」ことも大事なんでしょうね。
とすると、(我も含めて)「皆我師」と考えられるのかもしれません。
『我以外皆我師』なんですよね(^^)
また、すべてのことはいい経験です。
過去の悪い出来事も、「いい経験と考えよう」と思うことができれば、いつまでも悩み苦しまなくてすむし、そこから何かを学べることもあるはずです。
現在何か問題や悩みがあっても、「これもいい経験になる」と思えれば、少しはラクになれるし、プラスの面が見えてくることもあると思います。
これからの事を考える時にも、「いい経験ができるように」と考えれば、前向きな考え方ができるし、何かを始めるのをためらう時も「いい経験をするつもりでやってみよう」と思えればトラブルや失敗を恐れずにチャレンジできます。
自分が努力して、いい結果が得られた時には、大きな喜びや幸せを感じられるしね(^^)
成功体験はいい経験となり、自信にもつながるから、やらずに後悔するより、やっぱり、やって後悔する方を選びたいと思いませんか?
「自分を育てよう」という人生目標がある人は、「すべてのことはいい経験」と考えられるのではないかと思います。
ちょっと、脇道にそれてしまいましたが、ドイツの作家であるジャン・パウルが本を読む目的について、以下の言葉を残しています。
『人生は一冊の書物に似ている。馬鹿者たちはそれはパラパラとめくっているが、賢い人間はそれを念入りに読む。なぜなら、彼はただ一度しかそれを読むことが出来ないのを知っているから』
楽しむために本を読む・・・楽しい、おもしろい、ワクワクする、感動できる、共感できる・・・・・・
学ぶために本を読む・・・広い知識を得る、役立つノウハウを得る、生きるヒントを得る・・・・・・
いくら本を読んでも、楽しめもせず、学べもしないとしたら、あまり価値がないのではないかなって思います。
人生も、その過程で楽しむことや、学びながら成長していくことが大事なのでしょうねぇ~
「自分の人生」という本の場合には、自分は読み手でもあり、書き手でもあります。
どういう人生を描き、その中でいかに楽しみ、成長していけるかが大切なのではないでしょうか。
速読・多読・精読にもそれなりの効果はあるとは思いますが、読書も人生も一つ一つを味わい、消化して自分の身につけていくことが大切なんでしょうね(^^)
身につけるということは、何度でも出力できるようになるということだと思います。
最後になりましたが、学ぶことと考えることは、本当に難しいことです^^;
孔子『論語』の中の言葉に『学んで思わざれば則(すなわ)ち罔(くら)し思うて学ばざれば則ち殆(あやう)し』とありますが、学んでも考えなければ、ものごとは、はっきりしない。考えても、学ばなければ、独断におちいって危険であると教えています。
本を読んだり、人から教えてもらったりしても、自分でよく考えて消化しないと、なかなか自分のものにはなりません。
自分に合うように取り入れないと、なかなか役に立たないし、自分で実践しないと、身につきません。
自分の考えだけでは、どうしても限界があります。
偏った考え方をしてしまう危険性があります。
大事な考えが抜け落ちているかもしれません。
他(本や人など)に、もっといい考えがあるかもしれません。
今自分に必要なのは、もっと外から学ぶことか、もっと自分でよく考えることか?と考えてみるといいかもしれません。
だから、人生は面白い。
そう!
失敗も・・・・・・
面白い!?よね(^^)