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記事一覧
読書ログ「ブックオフ大学ぶらぶら学部」
「古くてあたらしい仕事」の夏葉社がブックオフの本を出していたので嬉々として買って読んだ。そしてやっぱり「古くてあたらしい仕事」の著者の文章がいちばんよかった。この人の文章たぶんだいぶ好きだな
内容はブックオフのことが好きな人たちのエッセイ集というかんじ。「無限の本棚」の著者もブックオフで仕入れをしているらしいので自分も久々に通いつめたくなった
自分がいちばんブックオフに通っていたのは中学生のと
読書ログ「神のいない世界の歩き方 「科学的思考」入門」
「利己的な遺伝子」のリチャード・ドーキンスの最近の本。なお「利己的な遺伝子」は読んでいない
翻訳のおかげかもしれないけど、驚くほど読みやすくてドワーっと読めてしまった。ドーキンスってもしかしたらおもしろ説明おじさんなのかも
前半は「なぜ神はいないのか(いないと言いきれるのか)」について有神論者の非合理性を叩きのめすような論調が続いてそりゃ言ってることは正しいだろうけど容赦がなさすぎるし信仰って
読書ログ「「勤労青年」の教養文化史」
つらすぎる
「人間よ、 もう止せ、こんな事は」ってかんじ
本当に現代日本に生まれてよかったと思える本。格差とか差別とか環境問題なんかがいろいろあるにしろ、2020年代は、ほんの半世紀前と比べても格段にいい世界になっている。つい「狩猟採集時代は1日4時間しか働いてなかったのに!」みたいなこと言って”今この時代”をsageてしまうけど、勉強したいなと思ったらいくらでも手段があり、働きたいなと思った
読書ログ「海賊の経済学 ― 見えざるフックの秘密」
人間は経済的合理性によって意思決定をしたり行動したりするのであり、それは海賊も同じだというテーマにもとづいていろいろな事例を列挙している本。海賊は合理的な理由から黒人を差別していなかったというけどにわかには信じ難いなと思ってしまった
理由は黒人を差別する海賊と差別しない海賊がいたとして、差別しない海賊が安い給料で黒人を雇った場合に費用が軽減されるので、黒人を差別して雇用しない(黒人以外を雇用する
読書ログ「禍いの科学 正義が愚行に変わるとき」
THE・ポピュラーサイエンス本ってかんじでワーッと楽しく読めた(内容はぜんぜん”楽しい”とかいうレベルじゃない惨事が多いけど)
フリッツ・ハーバーのことハーバー・ボッシュ法でしか知らなくて食糧生産量の増加にめちゃくちゃ貢献した人としか認識してなかったけど、めちゃくちゃえげつない毒ガス作りまくって人殺しまくってたのを知ってわあ……となった。そして自分の読書メモを検索したら「フォン・ノイマンの哲学
読書ログ「無限の本棚」
神保町で古本屋を経営している著者は、ブックオフで好きな本を仕入れて自分の店で売っているらしい。自分も!!そういうのが!!やりたいです!!!!
古本屋のやり方がめちゃくちゃ参考になった以外にも、興味を持ったものや事柄をひたすら収集したりデータベース化していて「わかる~~」となった。著者は全国のブックオフの店舗を自作データベースとして持っているらしい。いいな~
データベースを作るのは楽しい。情報収
読書ログ「古くてあたらしい仕事」
積読チャンネルで紹介されていた本。すごくよかった……
社会にうまく適合できなくて起業したらうまくいった人の話、と言ってしまえばそれまでだけど、ビジネス書などとはまったくちがう読み味でめちゃくちゃ刺さった
著者は出版社の営業の経験などを経てひとり出版社を立ち上げる。自分の好きな本を、自分の納得のいくように作るの、楽しそうすぎる。どうせ働くならそういう楽しいことがしたい。めちゃくちゃシンプルな欲求
読書ログ「資本主義が嫌いな人のための経済学」
今後石油の稀少価値がどれだけ上がって価格がどんなに高騰しても、どんな重税が課せられても石油会社は困らない。なぜなら価格に転嫁されて消費者の負担が増えるだけだから、みたいなの、そりゃそうよなー!!!とは思いつつ最近抱いてた疑問が腹落ちするようなところがあってよかった。ネット通販の送料を無料にできるのは、Uberのごはんがプラス数百円の値段で自宅に届けられるのは、その送料分の経費がう~~~っすら商品に
もっとみる読書ログ「Science Fictions あなたが知らない科学の真実」
前情報と前書きだけでおなかいっぱいになってしまって本文があんまり頭に入ってこなかった。でも評判通りおもしろかった
でも、ぜんぜん本筋ではないことは重々承知のうえで、この本が理系研究や学問に対するアンチというかカウンターとしてていよく利用されがちそうな危うさを感じた。極端にいえば「だから科学なんてうそっぱちだ!!」みたいな頭の悪いすぎる飛躍の根拠として、反知性に対するエサとしてあまりにも格好だなと
読書ログ「フェルマーの最終定理」
読了
古代から近代に至るまでの様々な数学トピックスが山のように、一見断片的に盛り込まれており、そのひとつひとつがゴリゴリの文系にもわかりやすくかみ砕かれていながら、最終的にはそれらがすべてフェルマーの最終定理の解明に伏線回収されるという、あまりにもテクニカルな筆力にぶん殴られる。最高の読書体験だった
文系でも読めるとはききかじっていたけど、いうて難解な数式とかふつうに出てくるんでしょ……という