読書ログ「資本主義が嫌いな人のための経済学」
今後石油の稀少価値がどれだけ上がって価格がどんなに高騰しても、どんな重税が課せられても石油会社は困らない。なぜなら価格に転嫁されて消費者の負担が増えるだけだから、みたいなの、そりゃそうよなー!!!とは思いつつ最近抱いてた疑問が腹落ちするようなところがあってよかった。ネット通販の送料を無料にできるのは、Uberのごはんがプラス数百円の値段で自宅に届けられるのは、その送料分の経費がう~~~っすら商品にまんべんなく乗っかっているからなのだ
社会とか経済みたいなでかすぎるトピックについて個人レベルで働きかけてできることなどほとんどないし、マクロでみても、たぶん世界中でどれだけ多くの間違いや修正を重ねたところで、最終的な「ハッピーエンドはない」。どんな対策をとっても経済格差は埋まらない(かもしれない)し、イノベーションには限界がある(かもしれない)。それなのに、人は経済を回すのをやめられない
つみたてNISAでとりあえずオルカンに資金を突っ込んでおけばなんとかなる(=世界レベルで見れば、経済はほぼ確実に右肩上がりに発展していく)というのも、みんなが信じているというだけでただの幻想でしかない。でもなんとなく、隕石が地球に衝突したり太陽に近づきすぎたりして人類が滅亡でもしないかぎり、その営みは未来永劫続いていくような気もする。その正誤を確かめる術はどこにもないけど
「真に助けが必要な弱者は助けたくなるような顔をしていない」みたいな話とか、モラルハザードの問題とか、経済がインセンティブを重要視しすぎてまるでインセンティブだけが人間の行動原理であるかのような錯覚をしているみたいなおもしろ話がいっぱい出てくる。人間はインセンティブによって動く!みたいなことをしたり顔でつい言っちゃいがちだけど、インセンティブってそんな単純なものじゃないよと釘を刺されて「はい……」となった。いい本です
今後読書ログはnoteで書くことにした。ブログにのせるのは半期ごとのまとめログだけにする
読書ログをちゃんとした記事にしようとすると結構消費カロリーが高いのと、あんまりおもしろくなかった本のログが残せなくなっちゃうのと、気軽に思ったことを書き残せないなと思ったので。noteだとそれがすごくやりやすくて助かる。感想未満の「わかる~~~」ぐらいのつぶやきにちかいことも臆せず書いていくぞ。あんまり中身のあることは書けないと思うけどここはチラ裏なので……
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