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徒然日記

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2019年9月の記事一覧

読み、そして書き尽くせ!

読み、そして書き尽くせ!

 先日、読書会に行って、改めて思った。

「収入を増やしたい」と。

 兼業から専業ライターになりたい、ライターを本業にしたい、と思いながら、なかなか前に進めない…だが、そのことで頭を抱えるよりは、こうして日記でも何でも良いから、「書く」ことでエンジンを温める方が良いのかもしれない。

 「書く」(アウトプット)を意識した上で、インプットすることを習慣づけたい。

 そう思い、早速美術関連の本を二

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徒然日記~大島真寿美さん、『渦』読書中

徒然日記~大島真寿美さん、『渦』読書中

 先日、迷いに迷った末、久しぶりに小説の単行本を買った。

 大島さんの直木賞受賞作『渦』を。

 もともと私は、作家モノ、というのか、「ものづくり」の話が好きだ。

 特にものづくりに携わる人の迷い、悩み、そして道を見出していくその過程を描いた作品が。

 それで言うなら、昨日見た映画『トールキン』も、今日仕事に行く電車の中で開いた『渦』も、関わるジャンルも舞台も違うが、そのタイプに入るだろう。

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映画「トールキン

旅のはじまり」覚え書き

映画「トールキン 旅のはじまり」覚え書き

「今日見たいっ!延ばしたくない」

 そんな思いに取りつかれて、映画館へ。

 目当ては『トールキン 旅のはじまり』。作品の存在を知ったのも今朝のことだ。

 タイトルからお察しの通り、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作の作者トールキンの若いころを描いた伝記映画である。

 彼の生涯については、戦争に従軍したこと、言語学の教授だったことなど、断片的に知ってはいた。

 が、「こういうことがあった」

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徒然日記~下手な鉄砲でも、数撃てば当るわけではないという話

徒然日記~下手な鉄砲でも、数撃てば当るわけではないという話

「とにかく量をこなせ」

 分野を問わず、「上達」する方法は、この一言に集約される。

 文章がうまくなりたいなら、字数を増やしたいなら、とにかく書く。

 話作りができるようになりたいなら、映画や漫画でも、とにかく作品に多く接する。

 

コンテンツの「大量消費」が、発想力を鍛えるための第一歩―――昼休みに『クリエイティヴ・スイッチ』を開いたら、ちょうどこんな箇所があった。

 下手な鉄砲でも

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書きたいもの~<モナ・リザ>の隣人、ヴェロネーゼ<カナの婚礼>

書きたいもの~<モナ・リザ>の隣人、ヴェロネーゼ<カナの婚礼>

 ルーヴルのその部屋で、人々の視線のほとんどを集めているのは、一人の女性だった。

 そう、<モナ・リザ>だ。

 10年以上前に訪れた時、部屋に入って最初に目についたのが、国籍も様々と思しき人々が小さな絵の前に群がって、携帯電話(当然ガラケー)を向けている姿だった。

「本当に小さいねえ…」

 苦笑と共に、私はちょうど<モナ・リザ>の向かい側の壁にかけられた絵へと目を向けた。

 ヴェネツィア

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徒然日記~やまとうたの効用

徒然日記~やまとうたの効用

やまとうたは、人のこゝろをたねとして、よろづのことのはとぞなれりける。(やまとうたは、人の心を種として、万の言の葉とぞなれりける)

 伊勢物語について、「歌物語」というジャンルについて調べていて、古今和歌集仮名序のこの一節が頭に浮かんだ。

 人の心、心に生じた波―――喜びや悲しみ、様々な動き(感動)、「気づき」が種子になる。それを三十一文字の定型の中に昇華させる。それが、歌だ。

 五七五七七

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