過悪をくり返さぬこと
反省して悪と知ったならば、二度とその過をくり返さぬことを誓いさえしたらよい。いたく悔い慚じるの結果、かえって心身をそこないなどし、再起の勇気もなくなってしまうなどというのは小人のことである。悪かったということがよく分かったならば、それを再びせぬようにさえしたらよいのであって、それ以外のことは無駄である。
誰だって、失敗もすれば恥もかく。それによって人は悟ってゆくのである。ところが、世には、自分の悪かった場合でも、心の中では悪いことをしたと悔いていながらも、正々堂々と、他人に