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適応障害発症から半年のイマ。

適応障害を発症して早くも半年。

筆が乗らず、長く完成までかかってしまいましたが、「今まさに適応障害かもしれない」「どういうわけか身体が言うことを聞かない」といった悩みを抱える方の一助になれたらと思い、記しておきます。

⚠️適応障害だと診断された日までの話は、「会社に行けなくなった、あの日のこと。」に詳しく書いてあるので、そちらを参照ください。

適応障害と診断された日に即休職が決まり、上司に遂に休職を伝えました。が、案の定理解は得られず、上司に対する不信感と、言われ放題散々言われたショックが、私をこの後2ヶ月ほど苦しめます。(内容は伏せますが、信頼を裏切られた出来事も同時に発覚)

今でこそ、もう2度と関わることはない事や、良き理解者に恵まれたこと、自分の中で時間の経過とともに傷が癒え、完全に割り切りましたが、自分の全てを否定されたような気分になりましたし、適応障害で既にズタボロの精神状態をカッターで切り刻まれたような気分でした。

冷静な今でこそ、「相手がそういう奴だった」と達観していますが、当時は精神状態が極限だった事もあって、「自分が悪いのか」「皆が出来ていることが出来なかった自分がおかしいんだ」「どうして自分はこうなんだろう」とか、本当隙あらば自己嫌悪に陥って、それがまた自分を追い詰め…みたいな負のスパイラルにどっぷり。これが私の休職の幕開けです。

ここで私が伝えたいのが、【本当に限界を感じたら、逃げて欲しい】ということです。私は複雑な生い立ちもあり、許せないほど憎んでいる人が両親含めいません。あんな事をされてもなお、両親を嫌いになり切れていないのです。だからこそ、今回は退職や転職という道を選んでいませんが、心の底から苦しいと感じたあなた。逃げましょう。逃げるのは狡くも悪くもありません。自分の身は自分で守るしかないのです。


逃げる選択をしたあなたは、誰よりも強くてかっこいいです。そんな判断が出来た自分を褒め称え、ちょっといいご飯と、あったかいお風呂、いっちゃいましょう。


少し話は逸れましたが、実際の回復記録をご覧ください。

〜休養期(4ヶ月)〜
①前半
記憶がホントーに何もありません。とにかく体調が悪くて、ひたすら寝込んでました。トップオブ鬱状態、寝れない起きれない起き上がれない食べられない、という調子で、泥のように寝ていました。普段ならペロリと完食して、スタバだって飲んじゃってた定食すら食べきれなくなり、1日2食が限界。精神的にも、「息抜き?なにそれ?何するの?」状態で、何もかもに興味が無くなってしまいました。

②後半
鬱状態のどん底を抜けた喜びでハイになり、体調が悪いのを我慢して詰め込んだ予定を消化する日が殆どでした。今思うと完全に躁状態みたいな感じだったのですが、とにかく誰かと会う事で、自分が1人じゃない事を自分で体感していたかった。
ただ、反動で寝込む日も増えた為、途中から1人でのんびり過ごしました。

ただ、心から信頼出来る人達が、会う時間を作ってくれたり、外に連れ出してくれたお陰で、孤立感を感じる事なく休めましたし、崖っぷちの存在意義を繋ぎ止めてくれていました。ペースは慎重に!ですが、心から信頼を置ける人に会う事、私にとってはとても良かったです。

〜回復期(1ヶ月)〜
物事に対する意欲が戻り始め、ご飯をきちんと手作りするようになり始めました。(自炊が元々好きなので、この意欲が回復目安でした)

また、病院の定期検診や免許の更新など、長らく放置していたタスクもこの期間に消化しました。ただ、体力低下に加えて過眠が抜け出せず、予定の都合上、どうしても午前中に起きた日なんかは夕方から寝てしまったり、昼寝を免れなかったり、まだまだ回復にパワーが回されていました。

睡眠状況は依然として投薬を免れず、酷い時には倍量の投薬でも眠れない日もありました。これに加え、入浴時間やカフェインの摂取時間にも気を配り、入眠時の呼吸のリズムを整えたりと、かなり奮闘しました。ただ、投薬しながらでも【睡眠をする】という習慣が身体に戻ってきたおかげで、回復速度が格段に早くなりました。睡眠は万病の薬ですね。

〜調整期(1ヶ月)〜
基本的に投薬無しで眠れるようになりました。
私は薬箱を開け、【薬を飲んだ】と自身に認識させてから眠りにつく事を数日繰り返しました。たまに訪れる、眠れないな、と感じた日は迷わず投薬し、あくまで【薬の力を借りずに眠れる日が増えた】という成功体験を自分で積むことに目的を置きました。

過眠傾向も落ち着き、8-9時間睡眠で1日起きていられるようになりました。気が向いた日はジムに行き、数キロなら歩いて移動するようになりました。この頃には会社に戻る明確な未来が見えるようになりました。


こんな感じで、回復と復帰までに半年以上の時間がかかってしまいました。
前記事に記載した傷病手当金の問題も考えると、完全に1人で生活しており、金銭的に両親を頼ることが難しい方が半年休職するのはかなりリスクが高い、と言う一面も学びました。私の場合はイレギュラーで手当金が想定の半額以下になっていますが、初回の手当金まで4ヶ月ほどかかった事を加味しても、ある程度の蓄えがないとまず厳しいと思います。(生活だけでなく、精神科の通院や診断書の発行にも沢山のお金がかかってしまう為)

★もし気持ちに余裕のある方は、事前に頼れる方に相談したり、生活保護や金融機関からの借り入れを調べ、準備をしておいた方がいいと思います。(精神的に追い詰められている中で、毎日「お金がない」と思いながら過ごすのは予想以上に人を追い詰め、余裕を無くしますし、お金を理由に無茶な復職を考えがちです。)


最後に、今まさに休職したての方、適応障害でお休み中の方に伝えたいのが、「本能的に回復を感じるまでは、休むのが仕事」です。働いていないと不安な気持ち、早く治さなければと焦る気持ち、勿論わかります。ですが、「働けない」まで追い詰められてしまった身体は、回復に相当のパワーと時間を要します。そこに脳のエネルギーも全投入されます。私もあまりの動けなさに、不安で沢山ネットを彷徨いました。でも大丈夫です。必ず、脳が回復をあらかた終えた頃、物事への興味が戻り始め、少しずつ活動意欲が湧き上がってきます。今はその時を静かに待ち、折角のお休みで出来る事・今までやりたかった事をして過ごしてみましょう。



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