『Darling』 キミの事これから そう呼ぶよ 私の前髪をかけ上げおでこにキスをして そう言葉にする彼の 真っ直ぐに見つめる 目の色に引き込まれる キレイな緑と青 そし…
『ねぇ 肌が合うって どういうことだと思う?』 「そうだな 皮膚と皮膚の境目が分からないほど 馴染んでるってことなんじゃないかな」 まつ毛が触れる距離で 隙間なく…
幸せと不安は なぜに こんなにも近くに在るのだろう ボクは彼女の震える肩を撫でながら そう感じていた 彼女はすぐ近くの未来を 見てた ボクは少し遠い未来を 描いて…
「なんだか ここ 繋がりにくいみたい また 改めてかけるね」 そう言って もう三日が過ぎた 本当は あなたの声 聞こえていた 「話があるんだ」って 聞こえてた …
五十音の一つ一つを パズルのように組み合わせたり 音のように重ねてみたり そうやって 言葉を紡いでいきたいと思ってます リアルの生活の中では 人前でお話をする機会が…
雨音で目が覚めた まるで和太鼓の連打のように 心地よくも聴こえる 『髪 もうショートにはしないの?』 昨日そう言われたことをふと思い出す 社に戻るには少し早すぎる…
交差点で 腕を掴まれた 私の名前を呼び私の目を見つめている …会いたかった人 自分の向かう方向を背にして 私のつま先の方に合わせて歩み出す 『ずっと 会いたかった…
陽が落ち 山際も見えなくなる頃 赤い月が登る 冬の満月 月の出の時刻に合わせ 海に車を走らせる よせる波の音 砂を連れていく音 暗闇の中で鼓動のように繰り返す 波…
『年齢なんてただの記号なんだから』 当時30代半ばの私に一回り以上年上の女友達は そう笑った 常に今の自分を生きなさい という意味にも聞こえた 山の上ホテルはいつぶ…
部下の運転する車から 『stay gold』 スティービーワンダーの曲が流れてきた 「キミこんなの聴くの?」 『はい なんかいいなと思って』 「そうなんだ 私ね 好きだった…
『なぁモッツァレラチーズってこんな味だったか?』 到着が遅れるアナウンスが流れる 緊張なのか少しだけ拍動を感じる 空港は行き交う人の 様々な靴の音が溢れている 旅…
『風の時代なんだってな、お前そんなの好きだろ』 明け方の4時にLINEが入った。 デュッセルドルフは今何時? 昨日の夜の8時か また自分都合の発信。 でも彼らしくて嫌…
あずる
2021年6月1日 16:12
『Darling』キミの事これから そう呼ぶよ私の前髪をかけ上げおでこにキスをしてそう言葉にする彼の真っ直ぐに見つめる 目の色に引き込まれるキレイな緑と青 そして淡い茶の目だ彼の腕の中でくるりと体の向きを変えてスマホで 調べてみた最愛なる人 愛しい人と、記してあるそうなんだ私 彼の『darling』なんだ体の向きを元に戻して彼の髭の頬に キスをした名前を呼ば
2021年3月19日 18:12
『ねぇ 肌が合うってどういうことだと思う?』「そうだな皮膚と皮膚の境目が分からないほど馴染んでるってことなんじゃないかな」まつ毛が触れる距離で 隙間なく肌を合わせ私たちは いま会話をしてる肌の境目を感じないほど馴染む肌そう感じていた人だそう感じていたはずなのに二人の間には三度ほどの四季が巡っていた二人がいつの間に会わなくなったのかさえ思い出せないほどの時間が
2021年3月12日 09:03
幸せと不安はなぜに こんなにも近くに在るのだろうボクは彼女の震える肩を撫でながらそう感じていた彼女はすぐ近くの未来を 見てたボクは少し遠い未来を 描いてた沿うようで 添えていないことが彼女の不安を募らせていた彼女の落とす涙がボクの膝を 濡らす吐く息ごとに 一粒落ちる静かな部屋には降り出した雨音と ボクの手のさする音言葉をどう紡ぐべきなのか言葉をどう綴るべきな
2021年3月7日 19:01
「なんだか ここ 繋がりにくいみたい また 改めてかけるね」そう言ってもう三日が過ぎた本当は あなたの声 聞こえていた「話があるんだ」って 聞こえてたその話を聞きたくなくて 携帯がつながりにくいとウソをついた気づいてた少しずつ私があなたの日常から薄れていたことその代わりにそこに『誰か』が入り込んできたこともわかってても確かめるって 結構エネルギーが要る
2021年3月5日 17:49
五十音の一つ一つをパズルのように組み合わせたり音のように重ねてみたりそうやって言葉を紡いでいきたいと思ってますリアルの生活の中では人前でお話をする機会が多いのですがここでは言葉の織り人でありたいと思ってます読んでくださってありがとうございます
2021年3月5日 06:30
雨音で目が覚めたまるで和太鼓の連打のように心地よくも聴こえる『髪 もうショートにはしないの?』昨日そう言われたことをふと思い出す社に戻るには少し早すぎると思い一人近くのカフェに寄った午後3時を過ぎていたのでコーヒーではなくソイラテを注文したどんなコーヒーでも午後3時を過ぎて飲むと寝付きが悪くなるのだそう思い込んでいるだけかもしれないけれどそれを手にしオープンの席
2021年3月3日 11:48
交差点で腕を掴まれた私の名前を呼び私の目を見つめている…会いたかった人自分の向かう方向を背にして私のつま先の方に合わせて歩み出す『ずっと 会いたかったんだ』私も とは言えず聞こえないふりをした背中に回された左手を解くように彼の正面にまわる『ねぇせっかく再会したのだから今から時間ある? 鎌倉に 海棠 見に行かない?そろそろ咲いてるんじゃないかな』花海棠は桜が
2021年3月2日 05:01
陽が落ち山際も見えなくなる頃赤い月が登る冬の満月月の出の時刻に合わせ海に車を走らせるよせる波の音 砂を連れていく音暗闇の中で鼓動のように繰り返す波音だけの世界水平線に小さな赤の点が見え始めるその点が波音に導かれ線となり私の足先までも月路が伸びる緋毛氈の如く私はどうしたいのかどう有りたいのか緋の月が心の身包みを剥いでいくそして私の全てが緋色に戻
2021年2月28日 05:37
『年齢なんてただの記号なんだから』当時30代半ばの私に一回り以上年上の女友達はそう笑った常に今の自分を生きなさいという意味にも聞こえた山の上ホテルはいつぶりだろう夜の雰囲気とはまた異なり穏やかで和やかな風情のエントランスに出迎えられた中華のランチに来たことををポーター伝える案内されメニューを手渡されると『ねぇまずはビール飲みましょうよ』彼女が言ったグラスを合わ
2021年2月27日 19:30
部下の運転する車から『stay gold』スティービーワンダーの曲が流れてきた「キミこんなの聴くの?」『はい なんかいいなと思って』「そうなんだ私ね 好きだったんだ この曲」ふと記憶が蘇る…あの頃別れが来るなんて思ってもいなかったそれでもすれ違いは起き別れはやってくる彼は二人の想いが一番だといい私は二人の環境が一番だと言った互いが大切なのは同じだったはず
2021年2月8日 08:07
『なぁモッツァレラチーズってこんな味だったか?』到着が遅れるアナウンスが流れる緊張なのか少しだけ拍動を感じる空港は行き交う人の様々な靴の音が溢れている旅立つ時も戻ってきた時もときめく私は壁にもたれガラス張りの到着出口を見てる見慣れた傷だらけのリモアのキャリーが向かってくるここにいるねとも伝えてなかったのに迷わず見つけることに余裕を感じて少し悔しくてその事が嬉し
2021年2月4日 04:45
『風の時代なんだってな、お前そんなの好きだろ』明け方の4時にLINEが入った。デュッセルドルフは今何時?昨日の夜の8時かまた自分都合の発信。でも彼らしくて嫌じゃない。『あのさ、こっち4時なんだけど、まだ真っ暗夜中なんだけど』ちゃんと相手するよ風の時代とか本当は全くどうでもいいくせに私ならこんな時間にLINEしてもきっと『会話』になると確信して送ってきたはず『