「にじをさがしに」~子どものために絵本を作った話
こんにちわ、OgAzです。連続投稿3日目です。note強化月間・・・とかいうわけでもありません。たまたま。たぶん明日はしません。
子ども部屋の本棚に、ひっそりと置かれている小さな絵本があります。長男が小学校低学年のころに、私が手書きで書いたものです。
先日、ふと掃除をしながら「あれって創作だったのでは?作品としてちゃんとデータで残しておきたいな」と思いました。完全なる思い付き、完全フリーハンドで書いたものなのでクオリティがアレな部分はありつつ、子どもたちがとても喜んでくれて、今も本棚にしまってくれている思い出の作品なのです。ということで今回は、私の数少ない創作物である絵本を、記録として残しつつご紹介させてください!
シマドジョウ大好き!
長男は昆虫好きですが、それに加えて大のシマドジョウ好きです。「なにそれ?」と思われた方も多いでしょうが、川に住む小さなドジョウのことです。
その昔、長男が小学校に入学したばかりのころ、教室の前に大きめの水槽がありました。そこにはメダカなどの小さな魚たちに交じって、シマドジョウが数匹飼われていたそうです。私自身、それまでシマドジョウという生き物を知らなかったのですが、長男はそれが大層お気に召したようで、「水槽の目の前の教室でよかった!」と言っておりました。
当時の我が家は生き物などを飼っていなかったのですが、5月ごろ、友達の結婚式のため私と次男が大阪へ一泊二日で出かけていた間に、夫と長男がペットショップでシマドジョウを買ってきたのでした。家に帰ったら魚がいてビックリしました。
シマドジョウは川で捕れる!
そのシマドジョウは非常に元気で、水槽中を暴れるように泳ぎまくっていました。ドジョウってもっと穏やかなのを想像していたので、「こんなに動くの?」と驚いたものです。初代くんは1年ほど元気に生きていましたが、ある日私と子どもたちが国立科学博物館に行っている間に、勢い余って水槽から飛び出したらしく、帰ったら水槽の横で死んでいました。長男の悲しみっぷりが切なかったです。「シマありがとうね、今までありがとうね」とか言うもんだから、見守っていた私も思わずウルッときてしまいました。
その後、再度ペットショップでシマドジョウを買いましたが、長生きせず死んでしまいました。初代はあんなに元気だったのにね。「こんなに早く死んでしまうなら、ペットショップで買うのもなあ・・・」と思っていたころのこと。たまたま家族で相模川にバーベキューへでかけました。夫と私はバーベキュー、子どもたちは水遊びをしながら生き物探し。川ではエビがやたらめったら捕れるのを知っていたので、さぞやたくさんエビを捕まえるんだろうと思っていたら・・・なんと長男がシマドジョウを捕まえたのです!夫と「え、シマドジョウって川でこんな普通に捕れるの!?」と顔を見合わせました。
それからというもの、5月~8月ごろにかけては必ず川沿いにBBQに出かけ、シマドジョウ捕獲大作戦を敢行するようになりました。不思議なもので、「今年は全然捕れない」と言っている年でも、終盤になると必ず1匹は長男が捕まえるのです。もう運命としか言いようがない。長男はシマドジョウに愛されている男らしいです。
現在は2つの水槽に4匹のシマドジョウを飼育しています。どれも川育ちのワイルドなやつらです。一番古い子は2年以上生きていて、ずいぶん立派な姿になりました。大きくなって・・・!私はかつて熱帯魚を飼いたいと思っていたものですが、自ら川で捕った魚を飼う日が来るなんて想像だにしませんでした。熱帯魚の夢はいずこ。
「シマドジョウの絵本」存在しない問題
そんな我が子たち(主に長男)が大好きなシマドジョウですが、マニアックですよね。知ってます。あまり知られていないのです。普段からあまり本を読まない子どもたちに何とか本を読んでほしいと思い、Amazonでシマドジョウの絵本を探しました。当然、そんなものありませんでした。ドジョウならまだしも、シマドジョウですからね。知ってた知ってた。
ある日掃除をしていたら、100均で買ってあった書き込める絵本が出てきました。「いつ買ったんだっけ?」と眺めながら、
「ちょうどいい!シマドジョウの絵本作ろう!」
と思い立ち、サインペンで書き始めました。つまりほぼノープラン。思い付きで書くとどんなふうになるかな、と勢いで書き上げました。たぶん1時間とかそこらだったんじゃないかと思います。
結果、意外にも家族から高い評価をいただきました。シマドジョウ好きの長男はもちろん、次男もなぜか気に入ってくれて、何度も何度も読んでくれました。夫いわく、「地味にいい話でムカつく」とのことです。
ということで、そんな私の作品は次の章から。どうぞ笑って読んでやって下さい。絵本作家の方がもしいらっしゃったら、シマドジョウの絵本をぜひに!ぜひに作ってください!!
「にじをさがしに」
結び
子どもたちも昔ほど手がかからなくなり、むしろ「ウザい」とか「キモイ」とか普通に言われるようになってきた今日この頃、小さかった頃のドタバタの日々を懐かしく思い出します。まあ、もう戻りたくはありませんが・・・。「にじをさがしに」を作った頃は次男がまだ幼稚園で、家事育児に追われていたころでしたが、振り返ってみると大変だったけど、楽しかったなあ。この本を見かけるたびに、そのころの思い出がまざまざと蘇ります。そして同時に、「なかなかいいもの作ったやんけ私!」と自画自賛して満足しています。
オリジナルの絵本作り、小さなお子さんがいるご家庭におススメです。きっと素敵な思い出になりますよ。