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ひとてまと夏祭り
【昨日のお献立】
※左上から時計回りに
✤モロッコいんげんの梅煮
✤タンドリーごぼう
✤ドラゴンフルーツライスペーパーの生春巻
✤ブロッコリーとヴィーガンチーズの洋風白和え 粒マスタード風味
✤白・黒きくらげときゅうりとみょうがの和サラダ
✤大根菜の塩こうじナムル
✤えのきの軸カツ
✤新玉ねぎとフルーツトマトとオクラのピクルス
✤パイナップルとドラゴンフルーツのディルサラダ
✤枝豆コーンおむすび/わかめおむすび
✤自然薯の磯辺揚げ(チアシード·えごま·亜麻仁入り)
✤フルーツ(すいか·ゴールドキウイ·国産ブルーベリー)
写真は昨日作ったお弁当です。
誰かのためにお弁当を作るのは久々でした。
いつも大道芸を観に行った先のあちこちでお世話になっている方から、以前よりお弁当のリクエストをいただいていて、ようやく実行に移せました。
メニューの内容を見てお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、私はベジタリアンなので普段はお肉も魚介類も全く食べません。したがっていつもお弁当はお野菜もりもり。
ベジタリアンとはいえ、たまごや乳製品をここ数年でめっきり買わなくなって摂取も減り、今回のお弁当も完全に動物性のものを使わないヴィーガン使用に。消化などでの身体(内蔵)への負担も少なくとてもヘルシーです。
野菜と果物が小さい時から大好きなので、季節のお野菜と果物があれば私は毎日幸せです。
そんな、私にとっては特に珍しくもない、いつも通りのおかず。でもそれが私にはいちばんのご馳走。
美味しいと言っていただけて、1品1品お品書きと照らし合わせながら味わって食べてもらえてとても嬉しかったです。
今日の献立の中にすり胡麻を使うものがありました。大根菜をメインに人参とえのきを使った塩こうじナムルです。そこにすり胡麻(白)で香味とコクを加えました。
私は普段すり胡麻は買いません。
もしすり胡麻をお料理で使いたい時は、自分で胡麻を煎ってすり鉢で擂ります。
この「ひとてま」でお料理の味に格段の差がつきます。
煎っている時のサラサラとフライパンの上で踊る音も、擂るときのプチプチと立つ音も薫りも感触も大好きです。
そして、「おにぎり」ではなくて「おむすび」と呼ぶのが好き。
その昔、稲やお米には神様が宿るとされていて、ご縁を“結ぶ”願いや祈りが込められていたそう。
一方、「おにぎり」には“鬼斬り”の意味も。
関東と関西での呼び方の違いなども調べてみるとおもしろいことがたくさん分かります。
おむすびを作っている時、相手のことを思いながらむすびます。食を通して心を直接結ぶこの時間がとても好きです。
私は“ひと手間を惜しまないこと”を普段から大切にしています。
それは食べ物以外の物に対してもそうですし、なにかをするときにも、人に対しても、です。
愛や心を“ひとてま”に込めます。
お弁当はふろしきに包んで手に持っていきました。ふろしきも好きなんですよね~!
お弁当を食べて少しのんびりしたあと、予定を変更して気になっていた大道芸を観に行くことになりました。
浜田山の熱気が凄かったです…!
お祭りは4年ぶりの開催なのだそうで、こんなに大賑わいの地元感あふれるアットホームなお祭りの雰囲気は久々、浴衣を着て近所の夏祭りに繰り出していた小学生の頃の夏休みの香りを思い出しました。
夕方になるとさらに歩いて進むのが大変なくらいの賑わいとなり、線路を渡った反対側の、人通りの少ない道から目的の会場へ迂回して向かったのですが、それもなんだか楽しくて。
知らない町を歩いたり、冒険したり、溶け込んでいくのも好きです。
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大道芸はどの方もめちゃくちゃ盛り上がりました。
マジックを見たことがないの私はDIGI NOAさんの近未来型パフォーマンスにびっくりの連続だったし、
けん玉師 伊藤佑介さんのパフォーマンも相変わらず素晴らしくて、最後は末広がりの8連けん玉を。客上げて上がった男の子はけん玉の持ち方からして完璧で、とめけんを一発で成功させてしまったり、もしかめをいとも簡単にやってのけちゃう笑顔の素敵な男の子でした。
先日の「東京たま未来メッセフェス」で上がった男の子も素晴らしくて…!いつも伊藤さんと男の子のやりとりが微笑ましく、日本男児の将来に嬉しさと頼もしさを毎回強く感じてしまいます。
中国雑技王 張海輪さんとその団員の方のパフォーマンスも圧巻でした。
前の方の席にいたので、高く高く積み上がっていく椅子の上で逆立ちやアームバランスをするパフォーマンスでは、ほぼ真下から上をみあげる感じで、時折風が吹いたりして微かな揺らぎも感じ取れドキドキ、遠くから観るのと違って、その迫力と緊張の空気にすっかり手に汗握り、呑まれました。
満を持して田中真弓さんご登場。
会場のボルテージは最高潮に。
楽しいゲームコーナーでは、かのキャラクターの有名な台詞も飛び出したりと、パズーのセリフやかろうじて知っていたルフィーの名台詞を生声で聞けて、私も大興奮でした。
けん玉の6級を取っていたことをすっかり忘れてもう一回6級を受けてしまい、お家に2枚証書があるというカミングアウト。その「とめけん」を急遽田中真弓さんがご披露。見事一発でクリア、会場が揺れるくらい沸きました。
今日もしここが検定を受ける場だったら、証書が3枚になるところでした。笑
エピソードにもエネルギーにも富んだとてもお茶目な方でした。
最後に聴いた田中真弓さんによる『皺皺に輝け!』がとっても素敵で、今の私には特にジーンとくる歌。良い歌ってそう出会えないので、こういう予期していなかった機会に出逢えるととても嬉しい。
皺を輝きや美しさとして捉えるのがすごく素敵。
皺を恐れずに刻んでいこうと思いました。
お祭りの冷めない熱と余韻を身体に帯びながら静かな住宅街の中をひと駅先まで歩く時間に、夏の夜を感じました。
風は思いのほか涼やかで、空には灰色の雲を纏った明るい上弦の月が低く昇っていました。
色とりどりの可愛らしい浴衣を着たたくさんの子どもたち、屋台でゲームをしたりラムネを飲んだり。きっととっても楽しい1日になったのだろうなぁ。