心がコトンと鳴るときに

☆ライター:エッセイ、映画評、ブログ、コラム、メディア記事、動画シナリオなど執筆。 ☆趣味:音読・高速暗唱 何かが軽く触れたり、通り抜けたりする繊細な感触、見過ごすにはあまりにもったいない刹那の輝きなどを綴っていきます。

心がコトンと鳴るときに

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最近の記事

【吉本ばななさんの「724の世界 2023」を手に入れるまでに半年かかりました】

今年5月 折口信夫さん訳の「口訳万葉集」が自宅に届いたとき、同封されていた納品書のうら書きが、この本を知るきっかけでした   文芸評論家でエッセイストの宮崎智之さんによる 吉本ばななの「724の世界 2023」についての紹介文   それを読んでみて、なぜかわからないけど   幼いころ、じいちゃん家からよく通っていた駄菓子屋の風景や、 殺風景に立ち並ぶ団地の生々しい生活臭みたいなものを思い出したのです そして、   あぁ、私も 吉本ばななさんの日常に どっぷり浸かりたいなぁ

    • 【代々受け継いできた、素手で握ったおにぎりが美味い理由】

      我が家で新米を味わう定番は 素手で握った塩にぎり   炊き立ての熱々ごはんを 水で濡らした手に適量の塩をつけて ふんわり握る   今朝 新潟の新米を 炊きあがってすぐに 塩にぎりを作って 食卓に出した   ぺろりと完食した様子を横目に ふわっと嬉しい気持ちになる   ーーーー 地区の賄いでも、 新米を二升釜で、 ガスで炊き 炊きたてご飯を 母ちゃんらで一斉に おにぎりを握る    釜からおろしたてのごはんの 熱いこと熱いこと   掌がほんのり赤くなるくらい ヒリヒリと火傷

      • 【AIで新しい視点を手に入れ、膨大な情報と上手につきあう方法】

        言葉をつづる仕事の現場にも、 もう、AI無しには 語れなくなってきました。 数年前に、 シンギュラリティは本当に来るのか…なんて 大真面目に書いていた頃からすると 信じられないスピードでしれっと AIは暮らしに浸透してきている 買い物でよく利用するAmazonも、 いつの間にか実装されていた 「Amazonは、生成AIを活用して商品検索の パーソナライズを強化し、 自然な会話に近いインタラクションを提供しています。」 と、難しい言葉で書いているけれど 要は、おもちゃ

        • 「自然の変化を楽しむ!紅葉の遅れがもたらす新しい発見」

          近所の紅葉が 例年より遅いことに気づいたのは、 地域の清掃活動が延期になった時でした 例年なら11月には落葉し、 2トントラック2台分の落ち葉を集めるのですが、 今年はまだ半分以上の葉が枝に残っています なぜ今年は紅葉が遅いのでしょうか? 考えられるのは気温 2024年の秋は残暑が長く、 気温の高い日が続きました 紅葉は気温が低くなり、 日照時間が短くなると始まるのですが、 今年はその条件が 揃わなかったようです 近所の木々は赤や緑、茶色が混在し、 落ち葉も深い朽葉

          【自分を信じられる人は困ったことは起こらない】

          今年始めの地震、事故 長引く戦争や異常気象 株価の乱高下 給料は上がらないのに 止まらない物価高など   平和ボケしていると言われ続けてきた 私たちですが、 さすがに、自分たちも含めた 世界レベル、地球レベルで 今後さらに良からぬ未来が 訪れるのではないか     そういう不安が 大きなうねりとなって 世界を包み込みつつあるように 感じます   大型台風や地震、 ゲリラ豪雨、酷暑、 富士山の不気味な動きなど 不安要素は多いのは確か     こういう 不安要素が大きい時に

          【自分を信じられる人は困ったことは起こらない】

          【やれることはやり尽くした】と壁にぶつかったときに試してみてください

          ある相談者さんが 「自分はもうやるべきことはやり尽くしたんです」 という方がいらっしゃいました。     思い通りにならないことが半年以上も続いているので、どうしたらいいのか、というご相談でした。     そこで、現状を変えていく簡単でシンプルな方法をお伝えしました。      ・自分のゴールを設定する。 ・日常生活を送る中で、ふと、心にひらめいたことを、深く考えず、まずやってみる。   大事なポイントとしては、 「いつも自分には最善のことしかおきない」と確信して生活する

          【やれることはやり尽くした】と壁にぶつかったときに試してみてください

          【地球と共振共鳴する日本語の秘密】

          「日本語人の脳」という本を著した角田忠信さんによると 母音優勢言語である日本語に慣れ親しんでいると、 私たちを取り巻くあらゆる自然とコミュニケーションができる 脳力が育つらしい。   虫の声や 川のせせらぎ 森を抜ける風の音 波が打ち寄せる音 鳥のさえずりや動物の鳴き声など   子音優勢言語を日常に話す人たちが雑音・ノイズとしてとらえるのに対し、 母音優勢言語である日本語を話す人には言語として聞こえてくるらしい。 また別の研究では、 日本語の母音「あいうえお」の周波数の平

          【地球と共振共鳴する日本語の秘密】

          あらゆるものに命を見出す

          染色家の 柚木沙弥郎さんの言葉が 心を鷲掴みにした 【 昔、ものを買った時には 一人の家族が 自分の家に入った位の 感覚があった 】   何かとてつもなく 大切なメッセージが 畳み込まれているような気がした 先人たちが ずっと大切にしてきたもので 今はそれを失いつつあるもの どんな日々を 積み重ねていたら このような感覚に 出会えるだろう   幼少期の記憶に 微かな面影を 掴みとることができた   姉が近所の 算盤塾に通っていたころ 未就学児の私は 姉に着いて よ

          あらゆるものに命を見出す

          【つつみこむ大和言葉と鼓舞する漢語】

          新美南吉の「ごんぎつね」と 中島敦「山月記」を音読しているとき、 言葉を発声する勢い・調子に 違いがあることに気づきました。   【ごんぎつね】を音読しているときは、 温かい春の陽気、 ひだまりのような 柔らかい物腰で声音を発している。 対して、 【山月記】を音読しているときは、 まるで自分が軍隊の兵士であるかのように、 今から戦地に赴く仲間を 鼓舞するような 力強さと緊張感がある。 この違いはなんだろうと しばらく漂わせていたら、 とても共感できる記事をみつけました。

          【つつみこむ大和言葉と鼓舞する漢語】

          【「決断すること」は人間に備わった生きる力そのもの】

          最近立て続けに女性のご相談者さまが3人。 相談内容もバラバラだけど 共通していたことがひとつ。 それは、「決断力」 起業するタイミングはいつなのか モヤモヤの原因を客観視したい 結婚に踏み切るべきかどうか 悩みはそれぞれだったけど、 タロット鑑定によって 「判断材料」をお渡ししたところ、 みなさんが それぞれ水を得た魚のように 生き生きとし始めて、 本来の自分らしさを取り戻していく様を 目の当たりにしました。 自分で決めることって 本来誰もが持っている生命力を輝かせ

          【「決断すること」は人間に備わった生きる力そのもの】

          【感性は日本を再び元気にする資源】 

          日本語人の感性は この国を再び元気にする 資源だなと感じています   日本語の大きな特徴は 母音優勢言語という 世界でも少数派の言語で   豊かで厳しい自然と 共生する術として 生み出されました だから普段 当たり前に自然界の音を 言語脳である左脳で 処理をしています 先日、息子が ベランダに来たスズメの 声真似をしていた 一般的に スズメはチュンチュンだが 息子はその時 ジャッジャッジャッ と発声し、そして一言 「なんか怒っているみたい」 確かに ベランダにい

          【感性は日本を再び元気にする資源】 

          自然と私の暮らしを繋いでくれた日本語

          物心ついた頃に、 私はよくガジュマルの樹に登っていました 家から数歩でいける広場を、 ぐるりと囲うように植えられていて、 夏休みにはラジオ体操したり、 ふだんはお年寄りがゲートボールをしたりしていました   そこに就学前の幼い私でも、 登りやすいガジュマルがたくさんあったのをおぼえています 小学校の校庭の片隅にも、 いつも仲良くしてたガジュマルの樹があって、 校内スケッチ大会の時は、 よくモデルになってもらっていたし、 昼休み樹上で、ともだちと手分けして はっぱに樹液

          自然と私の暮らしを繋いでくれた日本語

          無の世界から有を生み出す営み

          夏と秋が混在している空を 「行き合いの空」と 名前があります       今朝、ふと空を見上げると 地上と空の境目に積乱雲 高いところに巻雲、巻層雲が混在していて まさに、夏と秋が行き合っていました      自然界の あらゆる事象に 名前がついている     先人たちは 自然界の営みの細部にわたるまで 意識を巡らせていたんだなと 感動させられる     小学校の教科書に 先人たちが 自然界のあらゆる事象の 微細な変化を感じ取って 多くの名前をつけたという話が 載っていました

          無の世界から有を生み出す営み

          【記憶や意識は、水と深い関係がある】

          【脳や脳の中もほぼ水なので、 記憶とか意識というのも 水に非常に関係が深いのではないか...】 という 水の研究者の お話を聞きながら、   大林宣彦監督の 映画『水の旅人 侍KIDS』を 思い出していました   山崎努さん演じる 一寸法師のような 小さな侍【墨江少名彦】が 水の精として 海を目指して旅をするお話 そこからの着想……  【水が記憶を宿して 地球を循環しているとするなら…】   【私たちの体に 摂取された水も その個体から受け取る 情報を記憶し、 地球

          【記憶や意識は、水と深い関係がある】

          【脳は寿命をしっている】

          ある脳科学者の言葉 脳は、 自分らしく 生きるための情報を いつも、 そっと拾い集めて   必要になる その日まで   記憶の宮殿に ストックして くれているのかも、 と思う。 10年前 紅白出場を 目標にしている ミュージシャンに 出会った 都内の居酒屋で 叶えたいことや 故郷のこと 近況などを いろいろ話した 【頑張らないけど、あきらめない】 その人の 信条だ 当時のわたしは、 素直に賛同できなかった がむしゃらに 頑張ってこそ 人を感動させ、 限界

          【脳は寿命をしっている】

          【モノと恋い(乞い)合う力】

          太古の昔から 私たちには 生物 無生物 見えているモノ 見えていないモノ 万物に 心を合わせ 心を通わせたり 声を聴いたりする 力が備わっていた それを 【モノと恋い(乞い)合う力】 と呼んだのは 民俗学者で歌人の 折口信夫さんだったか… 先日 台所で洗い物をしているとき ベランダから 二羽のカラスの 言い争う声がした 「ギャー、ギャー、ギャー」 「ギャー、ギャー、ギャー」 いつもは、 ご機嫌うるわしい黄門様のような 「かーっ、かっ、かっ、かっ、かー」 だったり、

          【モノと恋い(乞い)合う力】