青いエディブルフラワーは昆布みたいな味がした
ボリジ。この花に憧れていた。初めて見たのは友人宅の家庭菜園。
野菜と野菜の間に、添えられるようにして、でも、力強く根をはり、たくさんの青い花を咲かせていた。
そこで、この花がエディブルフラワー(食用花)だと知る。
友人に勧められて、その場で花を摘んで、口の中へ入れてみる。
味がする。なんだろう、爽やかな感じ。きゅうりみたい。
友人のフランス人は、ボリジは、帆立貝の味がするのよって言ってた。
ん-、帆立貝ねぇ、要するに、なんか 魚介の、海の幸風な味に感じるってことなんだ。
* * * * *
今年の春、庭の家庭菜園にボリジの種を蒔いてみた。
じゃがいもを植えたところと、トマトの苗の近く。
7月に入り、見事に花を咲かせた。蕾がいっぱいで、これから初霜が降りる11月位まで花が楽しめる。
茎、葉っぱ、蕾がチクチクの産毛で覆われている。触ると少し痛い。
収穫して、にんじんのサラダに入れて食べてみよう。
りんご酢とクルミ油で作るドレッシングで和えて、ボリジを入れたら
花がしんなり。今度は、飾りにのせてみる。
綺麗! 美味しい!でも、ボリジの味は、帆立貝じゃない。
でも磯っぽい味。
そう、これは、昆布の味。昆布みたいな味。
フランスでは、昆布を食べる習慣がないから、フランス人は、それを帆立貝と感じたわけなんだ。
それならば、ボリジを昆布として食べてみたらどうだろう。
ここに、塩をまぶして、塩昆布にしてみる。
そして、作ったものは、
塩昆布のおにぎり
いや、
塩ボリジのおにぎり!!!
海外生活が長いので、味覚が変わってしまって、本当は、塩昆布の味ではないのかもしれない。でも、美味しい、じゅうぶんに楽しめる!
塩昆布、このフランスの田舎じゃあ買えないしね、これは、なんというか
嬉しい発見!
なのでした。
そして、ボリジは蜂さんが大好きな花。畑にあると、自然受粉の助けになるし、サラダや葉物の野菜を食べにくるナメクジさんから守ってくれる
優しいエディブルフラワー。
ボリジの和名は、【ルリジサ】。日本でも栽培されています。
この記事が参加している募集
読んでいただだきありがとうございます。 サポ-トしていただけましたら「カラスのジュ-ル」の本を出版するために大事に使わせていただきます。 あなたの応援が嬉しいです。ありがとうございます。