Mayu

事実と離れすぎない言葉を選びます。

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事実と離れすぎない言葉を選びます。

記事一覧

雨の日

雨の日 落ち着かない人は、元気な人。 私にとって、晴れの日は、戦闘態勢に入る日。会社でも皆が自然と笑顔になってお喋りになるから。ついていけるように、軽口を叩ける…

Mayu
1年前
4

生き方

どうしようどうしようともがく自分 なるようになるよ、という自分 全てを諦めて思考放棄する自分 そういう自分を哀しくも愛おしく見つめている

Mayu
1年前
2

性被害にあって

#多様性を考える 女性として、性被害にあうことは決して珍しいことではありませんが、それを告白できる人は多くありません。自分の尊厳をぼろぼろにされた後に、第三者に…

Mayu
2年前
6

喉の奥に骨が刺さっている

言いたいけど、正しいことなのかわからずに、言う権利があるものかわからずに、言えずにいること。 泣きたいのに、ここで泣くと面倒くさい奴だと思われるとか、精神の稚拙…

Mayu
4年前
13

お風呂上がりに窓を開けると

お風呂上がりに窓を開ける。 化粧水を何回も重ね付けすると良い、と聞くので、お風呂から出てすぐに1パシャして、窓を開けて夜風を浴びる。乾いたらもう一度洗面台に戻っ…

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4年前
8

まず喫茶店に行きたい

最近は、自分が「外出自粛に従って外出していない」のか「ただの出不精」なのか分からなくなってきていた。 家の中にいるのは苦痛ではないけれど、ソファとベッドとバラン…

Mayu
4年前
5

晴れた日曜に食べるもの

小さいころ、日曜の朝には母がホットケーキを焼いてくれた。 きっと毎週ではなかったのだと思うけれど、私の記憶の中では、日曜の朝はいつもホットケーキだ。ホットプレー…

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4年前
5
雨の日

雨の日

雨の日 落ち着かない人は、元気な人。

私にとって、晴れの日は、戦闘態勢に入る日。会社でも皆が自然と笑顔になってお喋りになるから。ついていけるように、軽口を叩けるように準備しておかねばならない。

一方、雨の日は、安心する。外が薄暗くて、会社でも、もったりと空気が流れる。保育園の午睡の時間を思い出すような穏やかな重たさ。

何も考えていない顔で、晴れが好き!と言う人を眩しく思う。私は少しスローダウ

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生き方

生き方

どうしようどうしようともがく自分

なるようになるよ、という自分

全てを諦めて思考放棄する自分

そういう自分を哀しくも愛おしく見つめている

性被害にあって

性被害にあって

#多様性を考える

女性として、性被害にあうことは決して珍しいことではありませんが、それを告白できる人は多くありません。自分の尊厳をぼろぼろにされた後に、第三者に向かって「私は、いついつ、このような方法で、ぼろぼろにされました」と再現するのは、とてもみじめだからです。警察や弁護士はもちろん、家族や恋人に伝える際は、なおさらです。誰にも話せない人もいます。

けれど、私は今回、勇気を出して自分の体験

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喉の奥に骨が刺さっている

喉の奥に骨が刺さっている

言いたいけど、正しいことなのかわからずに、言う権利があるものかわからずに、言えずにいること。

泣きたいのに、ここで泣くと面倒くさい奴だと思われるとか、精神の稚拙さがバレてしまうかもとか考えてしまったり。

自分の感情を表すことと、相手を傷つけないようにすることと、でもやはり傷つけてしまいたいような気持ちをごちゃ混ぜにして。

注意力を分散させようとして、TVをつけたまま携帯の画面見つめる。そうし

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お風呂上がりに窓を開けると

お風呂上がりに窓を開ける。

化粧水を何回も重ね付けすると良い、と聞くので、お風呂から出てすぐに1パシャして、窓を開けて夜風を浴びる。乾いたらもう一度洗面台に戻って、1パシャして夜風。1パシャ夜風、1パシャ夜風を5回くらい繰り返して、最後に乳液を1とろりして、夜風する。

私の部屋は角部屋なので、ベランダの他に小さな窓があるのだ。1パシャ夜風のための窓。6階だけど、別に眺めは良くない。隣の古ぼけた

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まず喫茶店に行きたい

まず喫茶店に行きたい

最近は、自分が「外出自粛に従って外出していない」のか「ただの出不精」なのか分からなくなってきていた。

家の中にいるのは苦痛ではないけれど、ソファとベッドとバランスボールの往復に飽きて、家の中で踊るのにも歌うのにも眠るのにも飽きてきた頃、外出自粛が明けた。良かった、眠れなくなるところだった。

昨日までは、自宅から浅草寺までの短い散歩にすら罪悪感を覚えていた。ストレスや責任感や自己嫌悪はほこりのよ

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晴れた日曜に食べるもの

晴れた日曜に食べるもの

小さいころ、日曜の朝には母がホットケーキを焼いてくれた。

きっと毎週ではなかったのだと思うけれど、私の記憶の中では、日曜の朝はいつもホットケーキだ。ホットプレートで焼いた、縁がカリカリのホットケーキに、メープルシロップをひたひたにつけて(子供心に、ボトルに描かれた楓のマークがとてもお洒落だと思っていた)、たっぷり時間をかけて食べていた。

今日も、朝起きたときから(朝と言っても11時を過ぎていた

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