まず喫茶店に行きたい

最近は、自分が「外出自粛に従って外出していない」のか「ただの出不精」なのか分からなくなってきていた。

家の中にいるのは苦痛ではないけれど、ソファとベッドとバランスボールの往復に飽きて、家の中で踊るのにも歌うのにも眠るのにも飽きてきた頃、外出自粛が明けた。良かった、眠れなくなるところだった。

昨日までは、自宅から浅草寺までの短い散歩にすら罪悪感を覚えていた。ストレスや責任感や自己嫌悪はほこりのように薄く私の身体と心を包んでいたようで、一段階進んだ今、灰色だった自分がよく見える。今の私は、昨日よりかは薄いグレーに包まれている。

今週末は、喫茶店に行きたい。(カフェと喫茶店、この二つの用語は明確に使い分けるべきだと常々考えている)

でも、混んでるかなあ、テラス席なら良いかな、まだカフェでテイクアウトにしておくべきかな、なんて、悩めることすら嬉しい。自分で自分が微笑ましい。頑張ったね私。頑張ったね皆。

これからの生活には、これまでよりずっと思いやりが必要になる。頑張りすぎず、且つ新しい過ごし方を考えていかなきゃ。

今週末は、他の人が私のために淹れてくれたコーヒーを飲みながら、そのことを考える。(テラス席にせよテイクアウトにせよ)