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さまざまな思念が渦巻く。それらを書き連ねています。すべてはアイデンティティーに繋がっていると思います。
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藤井風「満ちてゆく」の英訳について

藤井風「満ちてゆく」の英訳について

宮藤官九郎のドラマ「新宿野戦病院」で、小池栄子が岡山弁と英語を混ぜこぜに使っていた。その小池に突っ込みを入れたセリフにひどくハマってしまった。

英語と岡山弁まぜて喋っていい日本人は藤井風だけ

藤井風の岡山弁の歌詞も心に響くが、MCの優しくつぶやくような英語も心に響く。「満ちてゆく」の英語の歌詞を読んでみた。英語の歌詞の中にも、きれいな言葉やノスタルジーを誘う言葉をたくさん見つけることができた。

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トランプさんの言動はひどいので、せめて、英語の勉強になれば、と思うのだが

トランプさんの言動はひどいので、せめて、英語の勉強になれば、と思うのだが

アメリカは、世界全体の国内総生産(GDP : Gross Domestic Product)の約26%、世界全体の軍事費(military expenditure)の40%以上を占める。

その国が、トランプとその支持者を中心にMAKE AMERICA GREAT AGAIN と叫ぶ。すべて、AMERICA FIRSTだと。

ちなみに、a trump は「切り札」で、「トランプ」は cards

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藤井風が「帰る場所」を教えてくれた

藤井風が「帰る場所」を教えてくれた

振り返れば、たくさんの人に出会い、そして、別れた。
親兄弟、友達、先生、いろいろな大人たち、もうこの世にはいない人たち・・・
楽しい思い出や苦い思い出が交差する。
出会いの中で、気づかされたし、学んだこともある。
そして、夢を見つける。
ほとんど誰も知らない世界へ入っていく時が来る。
夢は簡単に手に入らない。
挫折する。
その時帰る場所が必要になる。
心のあり方を変えねばならないということだ。

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玉置浩二の「メロディー」が夕暮れに響きわたる

玉置浩二の「メロディー」が夕暮れに響きわたる

川のほとりを歩いている。川沿いに低木が続き、時折、テトラポッドと川が見える。足元には雑草が生え、石ころもたくさんある。わずかに明かりが残る空を見上げると、夕陽が沈むところだ。オレンジ色の夕焼けの中、太陽が沈むのを見つめる。あたりはとても静かで、川の流れる音だけが聞こえる。草木も動かない。風もない夕刻だ。

夕陽を見ていると、必ずノスタルジックな気分になる。沈みゆく太陽に悲しみを誘われる。オレンジ色

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藤井風に「手を放す」ことを教えられた

藤井風に「手を放す」ことを教えられた

紅白歌合戦の「満ちてゆく」が今もなお、頭の中をぐるぐる回っている。藤井風の世界観を確認したくて様々な演奏と映像に触れた。加えて、たくさんの文章や曲のカバーを見つけることができた。

彼は、大切だが理解困難な「生きる術」を、歌と映像の両方から、わかりやすく伝えていた。紅白の「満ちてゆく」は、特に平易に伝えていた。だからこそ、多くの人に感動を与えることができたのだと思う。みんな生き方に自信が持てない。

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中居君が引退した日に、寿司の歴史を考えた

中居君が引退した日に、寿司の歴史を考えた

***写真は Hong Kong Night です。***

インバウンド旅行客が高級寿司を食べ歩く。円安でお値打ちだと言って高級寿司店に予約を入れる。日本の水産物に難癖付けて輸入を止めていた中国の人々が寿司を食べるのは納得いかないところもある。

日本の庶民は、回転寿司やスーパーの寿司を食べている。金持ちは、カウンターで大トロを握ってもらう。僕は回転寿司やスーパー寿司のステイタスにいる。和食店の

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ルークはこんなアメリカのために戦ったわけではない(映画「マジェスティック」)

ルークはこんなアメリカのために戦ったわけではない(映画「マジェスティック」)

***写真は、大和ミュージアムにある戦艦大和の模型です。***

アメリカは、世界全体の国内総生産(GDP)の約26%、世界全体の軍事費の40%以上を占める。

その国が、トランプ支持者を中心にMAKE AMERICA GREAT AGAIN と叫び出した。すべて、AMERICA FIRSTだと。ちなみに、trump は「切り札」で、トランプは cards である。トランプは「最終兵器」なのか。

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役所広司 PERFECT DAYS

役所広司 PERFECT DAYS

先日見た映画が心に残るので、思いを吐き出したいと思う。

古びたアパートはどちらも狭い1階と2階が階段で繋がっている。2階で眠る初老の平山は、神社を掃き清める音で目覚める。階下で、歯を磨き、顔を洗い、小さなカエデに水をやり、つなぎの服に着替える。背中には、Tokyo Toiletと書いてある。玄関を出ると空を見上げる。アパートの前に車が停まっているが、自販機でコーヒーを買ってから車に乗り込む。コー

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藤井風「満ちてゆく」

藤井風「満ちてゆく」

大晦日に見た「満ちてゆく」の映像と歌詞が心に刺さった。
何度も何度も映像を見直し、何度も何度も歌詞を読み込んだ。

バレーボールや勉強の日々。受験。恋心。
たくさんのガラスケースの中にある記憶が姿を見せた。
良いことばかりではない。
苦しいことの方が多かった。
自分のことで精一杯だった。
記憶の中のすべてのことが今の自分を作り上げたのだ。

内にばかり向かう心を外に向けて開くことは可能だろうか。

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絶ノ望侍郎の一日

絶ノ望侍郎の一日

絶ノ望侍郎。ぜつの・ぼうじろう。
見てわかるように、この男は毎日絶望を感じている。
そして、侍(さむらい)でもある。
名は体を表す。名前はその人の本性を表す。そして、人生を表す。
絶ノ望侍郎は、毎日絶望を感じながら、闘う男なのだろう。

絶ノ望侍郎には毎日のルーティーンがある。

朝は7時から8時に起きる。
前日の水分量(アルコール含む)によって起きる時間が変わる。

朝起きるまでに1回目覚めるな

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大谷選手はインスパイアする

大谷選手はインスパイアする

インスパイアする。
英語ではinspireだ。
in(中)+ spire(spirit 魂)という意味になる。
魂をぶち込む感じなのだ。
和訳の多くは「鼓舞する」となるが、「希望や勇気を持たせる」と和訳できる。
inspiration(インスピレーション)は日本語になってしまっているが、確かに、魂に入ってくる考えだ。
ひらめき!

大谷選手が塁上からベンチを鼓舞する姿を何度も見返してみる。
その姿

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「今」だからこそ(3)

「今」だからこそ(3)

学生時代に時間が戻ることがある。
 
名古屋駅前のビルの入口に立っていた。
土砂降りだった。
銀行のビルはシャッターが下りている。
そして、灯りも消している。
バスや自動車が次々とロータリーを走り去る。
黒いコートで、暗い心を包んでいた。
どうしようもないな。
無気力に、ただ足元を見つめていた。
 
名古屋港の地下鉄出口にいた。
どんよりと曇った秋の日だった。
港からの風が空気を淀ませる。
目の前

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「今」だからこそ(2)

「今」だからこそ(2)

命は限りあるものだと認めなければならない。
死ぬことですべては闇の中へ向かう。
死は無を意味している。
 
それでもなお、ヘミングウェイは、七十時間に、七十年に劣らぬほど豊富な人生を生きることは不可能ではない、と言った。
 
死と隣り合わせの戦争。
猛牛の角に最大の集中力を求められる闘牛。
生き残ろうとする大魚に挑む釣り。
ヘミングウェイは、そのような人の営みには、人生の虚しさを忘れさせる要素があ

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「今」だからこそ(1)

「今」だからこそ(1)

水を充たした革袋のような世界の底に小さな穴があいていて、そこから一滴一滴、「時」がしたたり落ちてゆく音を聴く、と三島由紀夫は小説の中に書いている。
 
革袋は三島の人生か。
革袋は命の入れ物か。
それを離れていくのは彼の寿命なのだろうか。
 
幸福感に包まれたとき、「時」の滴りはたいへん緩やかである。
一つ一つの滴りは必ず愛に包まれている。
それは地上にぶつかり、明らかな音を響かせる。

しかし、

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