幻の亡骸を抱いたままの日々が昨日終わった。He was dead. 悲しみが一気に押し寄せ、ただただ泣いた。泣きすぎて頭が痛くなった。ケジメをつけたくてお墓参りへ。お線香を手向け手を合わせる。いつもと同じ。だけど違う。彼岸と此岸。それぞれの在るべき場所へ。さみしさが融けて消えた。
藤井風さんの新曲「満ちてゆく」を聴いていてやっとわかった。ダンを失った悲しみが所在不明で泣けないままだった理由が。私、ダンの亡骸を抱いたままずっと暮らしていたんだ。ダンの死を受け入れていなかった。嗚咽が止まらなかった「手を放す 軽くなる 満ちてゆく」ダンの手を放すね。天に還すよ。
誰も何も… ただ運ばれるだけ… 運ばれていくだけ… ただ手を放すとそうなるよ… だから、今が全て… それが自然なのね… まるでゆりかごの中にいて 守られているような…