長男を自転車の後ろに、生まれたての次男を抱っこ紐に抱えて
マンションの自転車置き場に停めようとした時、1本の電話が入った
母が事故に巻き込まれ、意識不明の重体だという
3日前にうちに来たばかりの母
信じられないような気持ちで病院へ向かった
多発性くも膜下出血
幸いにも外傷は無いが、運ばれた時には既に息をしていなかったという極めて厳しい容体
先日、野球選手が同じ症状で球場に倒れ亡くなったけれどあの強靭な肉体でも一週間、母についてはいつどうなってもおかしくないとの説明があった
ICUに入ると母が穏やかに眠っていた
もう今、命がどうなるか分からないと聞いた私の口からはこんな言葉が出ていた
「お母さん、本当に素晴らしい人生でした。おめでとうございました。最高に楽しい人生を見せて頂きました。ありがとうございました。もうなにもがんばらないでいいからね 」
意識がないと言われていたけれど、母の目から涙が流れた
「泣かないでいいんだよ」
と言ったけど私も泣いていた
あの時の涙は一体どんな涙だったのだろうか
分からないけれど、人生を生き切ったという喜びの涙も混ざっていたように感じていた
私が今までに出会った女性の中で
最も賢く、最も強く、最も優しく、最も美しい女性
大好きな大好きなお母さん
いつもありがとう
これからもありがとう
ずっと永遠にありがとう
もうそれしか本当に言葉がない
アラフォーからの豊かな人生をガイドする
ライフクリエイター朝比奈 卵