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正しい欲とは【読書家🔰の独り言#4】
こんにちは。
『えり』です。
昨日、1日かけて読み終えた本について、
熱が冷めないうちに感想を述べようと思います。
正欲/朝井リョウ
数年前に出版された有名作品であり、
映画にもなっているということでご存知の方も多いのではないでしょうか。
私は今回、朝井リョウさんの最新作「生殖記」を読む前に「正欲」を読みたい!と思い、
このタイミングで読みました。
感想を綴ろうとこうやって記事にしているのですが、なかなか感想にしづらいのも事実。
いろんな感情で心がいっぱいになって、
整理するのが大変です。
ですが、ポイントをしっかりお届けしようと思います。
読後感:苦しい、悔しい
心がすっきり爽快になる本ではないと思います。
たくさんいろんなことを考えながら読み、
読みながら価値観を大きく変形させ、
変形させ切った後の最後の終わり方は苦しい。
どんな価値観の変化があったかというと。
正しい欲とはなにか。
そもそも正しいって何?
正しいの枠組みを広げて"多様性"の時代だと満足気に語らう人たち、本当にそれは多様性を理解していますか?
ここから私の感想↓
世の中、本作のテーマである性欲に限らず、
あらゆる部分で"普通""正しい"という感覚が存在しています。
それらは大多数の人が所属するグループを指すことが多いのかなと思います。
でもそのグループから外れた人は、
どうやって生きていけばいいのでしょうか。
社会には馴染めないのでしょうか。
これを読んで、
今私自身が"普通"の日常を送ってないからこその登場人物への共感がありました。
社会から除け者にされているような、
生きる場所がないような気持ち。
ということで、
今回作品のあらすじにはできる限り触れないように、
この作品のテーマ、そして読んで感じたことをまとめてみました。
可能ならば多くの人に読んでもらいたい、
そんな作品だったかなと思います。
さて私は、「生殖記」を読もうかな。
ありのままの『えり』より。