レクイエムの中の「感動」とやら
くるくると華麗にまわり、
想いを叫ぶ、ここはサーカス?
人へ感動をさせる裏には、汚らわしい世界
黙認されている「特別な人たち」の事実や、金銭で苦しむ人、
うまく騙され必死で自分を伝えようとしてきた心を踏みにじられ。
それらを知りながら、いや最後まで騙された人もいながら「感動」と「感謝」を強いられ、それが本当にこれからも続けていっていいのかと、問う。
クリーンになるというのなら、完全にクリーンにしてから人を集めるべきで「やりながら」クリーンにしよう、やっぱりできませんでしたでは、またサーカスで踊らされ裏で苦しい思いをする人間を増やすだけだ。
私たちは感謝こそすれど、それは頑張ってきた戦友にだけ。
もう後は見たくない、となっていく人が大半だ。
本当に、本物の感動がそこにあるのか。
つい最近、とある海外の激安ブランドが話題になった。
安く、若い女性を中心に人気のそのブランドの裏には奴隷のように働かされている人がいるから成り立っているのだと。
タグに「HELP ME」を印字された画像を見た。これは事実かどうかわからないので載せないが、でも私と一緒だな。
私がこの苔の蔓延った世界に書いたのはギリシャ語で「私を助けて」だ。声を出して言えない、そんな思いを抱える人がいて、私もこの言葉だけははっきりと言えなかった。全てが終わるまで。
人々を感動させるために、喜ばせるために、奴隷のような契約を交わして我慢を続けないといけない、そんな世界
嘘を信じないといけない世界
声を上げているのは私にだけに見えるおかげで、集中して着実に事実が入ってくる。みんな上手に「感謝」を伝えているから、わかりにくくて素晴らしい。私だけが「悪」でいい。それでいい。
私たちが信じていた心を、無残にも不信感に変えられてしまったように、「一体だれが」「私と同じように」「同じ思いで怒りや不信をもち」「事実を話し合っているのか」絶対わからないことを体験すればいい。
知らずにいいねをして、滑稽だな。
私の役目はもう終わったが、事実だけを書くことはあるかもしれないので読みたい人は読み続ければ良いし、読みたくなければ読まなきゃいい。
「事実無言の誹謗中傷」だけは絶対に書かないことを誓う。
もうバトンタッチの時間だ。
人間なんてそんなもんさ。
誰かを救えるのなら、私は何も怖くない。
山口葵