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お話しや、感想文を日記感覚で書いてます。サムネの写真を90度回転させる方法を教えてくだ…

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お話しや、感想文を日記感覚で書いてます。サムネの写真を90度回転させる方法を教えてください

最近の記事

井川聡「頭山満伝 ただ一人で千万人に抗した男」を読んで

気に入った曲をループしたいと思ってもわからないので、一つの曲が何時間もループになっている動画を求めていた。この動画を見つけたのは僥倖としか言いようがなかった。 人生観を変える本、というのも、なかなか出会うことはできない。巷でベストセラーといわれるものは、アマノジャクの私にとってはネガティブな感情から入るし、実際村上春樹の小説などは、まさにネガティブな感情のまま、可愛い女の子が川で水浴びしている最初のシーンで読み捨ててしまった。 私が無知なのだろうけれど、頭山満という人すら知

    • 録画していた「100分de名著 太平記」全4回を視聴して

      今日はこれを聴きながら書いてゆく。 昨夜は睡眠時間がぐちゃぐちゃで、夜の10時に寝てノドの渇きを覚えて深夜1時に起きてダラダラと最近リリース開始したスマホゲーム、勝利の女神NIKKEやドールズフロントラインのスピンオフのゲーム、ニューラルクラウドやらを4時くらいまでやってそこからまた目をつぶって、それでも午前9時には目が覚めたんだけれど、眠気は残っていてハッキリと起床はしたくない…そんな気だるい時に録画していたこの番組を思い出した。 この番組は目を閉じていても大丈夫。朗読や取

      • 安岡正篤「活眼活学」を読んで

        この曲をヘビーローテーションしている。イントロの音が秋の夕暮れに寂しさを覚える心境にも、明けきらぬ早朝の静謐さにも似合う。この曲自体は昔から知っていたが、ふと最近ふたたび耳にしたとき、妙に心に響いた。 縁、という言葉、これは生きている人間同士の縁、すなわち恋愛感情として縁がある、無い、という場合や親友との出会いも縁、そういう言葉として認識していた。 私が10歳くらいの頃、オカルトに興味を持ちだし、当時の雑誌「ムー」に載っていた出口王仁三郎という人に釘付けになって、守護霊信仰と

        • 平賀緑×宮台真司×神保哲生:この食料危機に食のグローバル化リスクを再考する【ダイジェスト】という動画を観て

          今日はこれを聴きながら日記をしたためる。情報を受け止めつづけて形になっていなかった物事が少しだけまとまってきたので、その曖昧な形のままここに思考の過程としてここに残してみよう。 この動画を観て書く気分になったのだが、ここ数年、気になっていたことがある。曰く「日本という国のカタチをもっと知りたい。そして知った上で、このままでこの国は良いのか?この先の未来像をどう描きたいのか」 いわゆる厨二病っぽいのだがこれはかなり考えが固まりつつある。キーワードは古事記と国家神道ではない本来

        井川聡「頭山満伝 ただ一人で千万人に抗した男」を読んで

        • 録画していた「100分de名著 太平記」全4回を視聴して

        • 安岡正篤「活眼活学」を読んで

        • 平賀緑×宮台真司×神保哲生:この食料危機に食のグローバル化リスクを再考する【ダイジェスト】という動画を観て

          高橋源一郎「飛ぶ教室」で山本七平著「一下級将校の見た帝国陸軍」を紹介するのを途中まで聴いて

          今現在も放送している。NHKラジオ第一でのこの番組。8月から「戦争の向こう側」と題して一連の流れとして聴いていたがもう、我慢できなくなった。 卑怯だ、高橋さんは。そう思った。戦争の向こう側で太宰治の「12月8日」や「惜別」を紹介したり、今夜取り上げた作品にしても、まともに聴くことが途中でできなくなった。 戦争は良くない、そんな当たり前のことをただ言う人じゃないのはわかっているし、前の戦争で軍部が国民の生命を簡単に殺してしまうような特攻させたりするひどい組織だった、なんてことだ

          高橋源一郎「飛ぶ教室」で山本七平著「一下級将校の見た帝国陸軍」を紹介するのを途中まで聴いて

          八木義徳「命三つ」を読んで

          Robohands - Green [Full Album]先ほどユーチューブ動画を漁っていたらオススメに出てきた。こういうAIに先読みされる感じは嫌いだけど、良いものは、良い。聴きながら。 八木義徳の名前を知ったのもユーチューブ動画から。 「苦肉祭チャンネル」で居島一平さんが散策する動画のなかで紹介していたと記憶していたがなぜかその散策動画自体がなくなっていた。削除したのかな。簡単にこの私小説家を説明すると、1911年生まれ1988年逝去、昭和19年芥川賞を受賞、その当時

          八木義徳「命三つ」を読んで

          参政党神谷そうへい氏の演説を聴いて

          11月にロシアが核攻撃を行うだろう。 という物騒な予言から敢えて始めてみた。この予言がもし当たったら、スキでも何でもして注目してくださいw で、参政党である。テレビや新聞、報道には一切現れないこの政党に注目している。 参政党に関しての説明は参政党の人ではなく敢えて別の視点から説明している動画を貼ったほうが適切に思ったのでこちらを貼ってみた。2020年4月に「政治に参加する党」として発足。党を象徴するカラー、Tシャツの色は「代々続いてきた日本を代々伝える」意味での橙(だいだ

          参政党神谷そうへい氏の演説を聴いて

          伊藤比呂美 読み解き「般若心経」 を読んで

          ガツン、と来た。noteをしていない間にも本は読んでいた。村上春樹の「騎士団長殺し」は感想文をここに記そうと思って読んだ。30半ばの男が妻に浮気されて「別れてほしい」と言われ、怒ることなくあてもなく車で出かけて立ち寄ったファミレスのトイレの鏡を見て泣く…そんな情けなさすぎる姿をみてそれ以上読むのが苦痛でしかなくなり、途中で挫折した。その後台湾武侠小説金庸作品をいくつか読み、アクションシーンに心躍らせたものの、noteに記すまでにはならなかった。 それが、である。この作品はやら

          伊藤比呂美 読み解き「般若心経」 を読んで

          藤枝静男「悲しいだけ」を読んで

          私の小説の処女作は、結核療養所に入院している妻のもとへ営養物をリュックにつめて通う三十余年前の自分のことをそのままに書いた短篇であったが、それから何年かたったとき友人の本多秋五が「彼の最後に近くなって書く小説は、たぶん最初のそれに戻るだろうという気がする」と何かに書いた。そのとき変な、疑わしいような気がしたことがあった。むしろ否定的に思った。 しかし今は偶然に自然にそうなった。本多の本意がどういうものであったのかは解らないままだが、今の私は死んで行った妻が可哀想でならず、理屈

          藤枝静男「悲しいだけ」を読んで

          高橋源一郎「銀河鉄道の彼方に」を読んで

          2,3週間ほど前のことだったか、死にたいという気持ちを自分が抱いていることに気づいた。生活が困窮しているとか、失恋したとか、何かイヤな目に遭ったとか、大切な人が死んだから、とかではなく、「ウィズコロナ」のせいではないか、と結論づけた自分の内部の心的現象だった。コロナウイルスの感染によって多数の人が亡くなっていると連日ニュースが流れ、「緊急事態」なのだと政府が警鐘を鳴らし、私が住んでいる立川では午前11時に毎日警告のアナウンスが流れる。繰り返し繰り返し、目や耳から頭のなかに人々

          高橋源一郎「銀河鉄道の彼方に」を読んで

          高橋源一郎「今夜はひとりぼっちかい? 日本文学盛衰史 戦後文学篇」を読んで

          時間を有効に使って、3日ほどで本を一冊ずつ読み続けるのがいいんだ、という大学院生の話を聞いた。必要な知識を積み重ねること、1日は限られているのだから効率的にやるべきことに充てること。素晴らしい心がけだ。ただ一方で、私は怠惰な人生を送ってきたので、とてもそんなことはできなかった。かつては朝8時からお天道様が燦々と降り注ぐ間は外で肉体労働をし、夜、食事を軽く済ませたあとに小説を書く、疲れたら眠り、また翌朝は肉体労働…という濃密な時間を過ごしたこともあった。それも結局数か月だったけ

          高橋源一郎「今夜はひとりぼっちかい? 日本文学盛衰史 戦後文学篇」を読んで

          津島祐子「夜の光に追われて」を読んで

          わからないものはわからない。そう思うしかない。なぜこのタイトルなのか、結局最後までそんなことを考えてしまった。たぶん、そんなにこだわることはなかったんだろうし、読んでいる中でいちばん意識したことは語り手が1000年前の「夜の寝覚」の作者にあてた手紙とする部分の「愛する者の死に接した者が、どうその死に向き合ったのか」だったわけなのに、読み終わったときに真っ先に考えてしまったのはタイトルの意味がわからないということだった。本文中に、月夜の明るさを認知したときの感動や、それこそ「夜

          津島祐子「夜の光に追われて」を読んで

          宇佐見りん「推し、燃ゆ」を読まないで

          埼玉西武ライオンズ南郷キャンプで行われているプレシーズンマッチ、千葉ロッテマリーンズとの一戦を視聴しながら書いている。タイシンガーブランドン大河という、とても長い名前のアメリカ系ハーフ日本人選手がロッテの松永投手の甘くやや浮いた球を流し打ちでライトスタンドにホームランを打った。ブランドン選手はルーキーでイケメンだ。高知県にあるこの球場で、同じく西武ライオンズの岸潤一郎選手がセンター前にヒットを打つと観客から大きな拍手が飛んだ。24歳の岸選手は高知の明徳義塾高校で甲子園を沸かせ

          宇佐見りん「推し、燃ゆ」を読まないで

          A・クルコフ「ペンギンの憂鬱」を読んで

          2021年2月13日23時8分頃、つまり昨夜遅くだ、東北地方を最大震度6強の地震が襲った。東京に住む私の震度は4だそうだ。10年前の東日本大震災のときも同じ震度だった。私は46型のテレビが倒れないよう、10年ぶりにテレビを押さえ、足元に揺れを感じ続けた。 p94(新潮社初版でのページ) この小さな世界はあまりにも脆くて、何かあっても、とてもじゃないが守りきれないように思う。(略)ただ俺たちの世界自体があまりに壊れやすいせいなんだ。 漠然とした不安を抱いて、芥川龍之介は自死

          A・クルコフ「ペンギンの憂鬱」を読んで

          R・ブローディガン「西瓜糖の日々」を読んで

          この本の最後の数十ページを公園で読んだ。風が強く吹いていたが、さらさらとも、はたはたとも吹いていなかった。ただ空は青く、暖かくて途中でダウンジャケットをベンチの脇に置いた。 いしいしんじの作品に雰囲気が似ているな、と思いながら読んだ。西瓜糖と鱒油って何だろう?ただとても過ごしやすい世界のようだった。その中で語り手の両親が虎に食べられたり、恋人とセックスしたり、元カノが首を吊って自殺したりするのだ。これはファンタジーではない、と思う。 「わたしが誰か、あなたは知りたいと思っ

          R・ブローディガン「西瓜糖の日々」を読んで

          島薗進「日本人の死生観を読む」を読んで

          死生学、という学問があることを知ったのは最近のことだ。それを教えてくれた人に「図書館にありそうな本を薦めてほしい」とお願いしたら島薗進の名前を挙げてくれた。死生学というのはドイツで始まり、ドイツの死生学者が日本に伝えたわけだが、日本における草分け的な存在が島薗進のようだ。ただ死生学とはいうものの、英語に直すと Thanatology (タナトロジー)もしくは Death Studies というようで死のほうが直接的に思える。そこでなぜ死生学と訳されるのか、そこに日本人に根付い

          島薗進「日本人の死生観を読む」を読んで