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録画していた「100分de名著 太平記」全4回を視聴して

今日はこれを聴きながら書いてゆく。
昨夜は睡眠時間がぐちゃぐちゃで、夜の10時に寝てノドの渇きを覚えて深夜1時に起きてダラダラと最近リリース開始したスマホゲーム、勝利の女神NIKKEやドールズフロントラインのスピンオフのゲーム、ニューラルクラウドやらを4時くらいまでやってそこからまた目をつぶって、それでも午前9時には目が覚めたんだけれど、眠気は残っていてハッキリと起床はしたくない…そんな気だるい時に録画していたこの番組を思い出した。
この番組は目を閉じていても大丈夫。朗読や取り上げた書籍の解説で構成されているからだ。


で、忘れないうちにトピックとして残したいことを箇条書きにしてみる。
・乱世では三流が求められる。ここで言う一流とは「一つのことに秀でた人」。なので三流とは「三つ以上のことに秀でた人」。例えば楠木正成という武将は合戦にも強かったし、商売人としても成功していた。今の言葉でいう、マルチタスクに長けていた、とも置き換えられるか。
・後醍醐天皇の政治の失敗の最大の要因は、武士は公家の統治を求めていなかった、前に戻りたかっただけだったのだ、という話から思い浮かんだこと。旧民主党の政治の失敗の最大の要因。それまでリーマンショック等の経済危機を自民党では乗り越えられないから民主党を選挙で選んだのに、そこで世の中は変わらず元自民党の議員たちが中心になっていた。国民はその当時の自民党ではなく、うまく行っていた頃の自民党政治や景気の良い状態の望んでいたのに、民主党の皮をかぶった自民党政治だった、と。そこに落胆を覚えたのではないか?という視点だ。こうして書いてみると「いやいや民主党は官僚政治からの脱却、新しいことをやろうとしてできなかっただけだよね」という思いも根強く頭をもたげて来たが。
・足利尊氏は後醍醐天皇から朝敵とみなされたときに出家しよう、とか、その後九州で劣勢になったときに自害しようとした、とか、とにかく弱気な人だ、という目線。だが、弱気だからこそ周りがほっておかずトップに祭り上げて、部下同士が争っても「尊氏が腹切るって弱気になられて可哀想だからここはいったん矛をおさめようよ」と和睦する。つまりハッキリ決断ばかりするトップだとかえって諍いになる、今の岸田文雄総理は決断をしないと言われているが、それもまた良い面のあるのでは……いやいややっぱり、鳩山由紀夫のように「弱気でほっておけないカリスマを持っている」ことと、「単純に優柔不断で愚か」とは違うよね、と思い至るw ただ、足利尊氏は弱気という他に、部下に任せようとする、見守ろうとする、そこには自分が余計な口をはさまないという忍耐も必要で、野球の監督に例えるなら私はオリックスバファローズの中嶋監督のように、今年中川圭太選手が調子悪くてもずっとクリーンアップに据え続けた、そういう忍耐力も同じではないか、と思った。MCの伊集院光さんは中日落合博満元監督に重ねていた。
・全40巻、権力を打倒する戦い、打倒した側が謀反にあい、勢力が分裂したまま数十年続いた話が続く割りに、この書は「太平」という平和を意味する言葉がタイトルに使われているのだな、ということに感慨深く感じる。私自身、齢50を目前にしたところで理解できることもあったりして。つまり、ずーっと争いを続けていくのにもエネルギーが必要だし、その間にそれなりに人生経験を積んで見えてくることもある。何が言いたいのかというと「もういいんじゃないの」という達観があらわれる。敵を許したり、争い自体もうやめようよ、という気になる。その上での「中夏無為」という言葉が刺さる。





メモとして残すために今回記事を書いたけども、このシリーズは本当にタメになる。また録画を続けます。

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