売れない販売員の思考のクセ -売れない理由はお客様-
売れない販売員はある思考のクセがあります。
以前、店舗巡回をしていた時にそう感じる出来事がありました。
Tさんは暇そうに店頭に立って何度も同じ場所を畳み直していました。
私はTさんに声をかけ、今日の状況をヒアリングしてみたところ、
Tさん-「今日は厳しいです。そもそも買う気がない方がほとんどで。。」
私-「そうなんだぁーちなみになんでそう思ったの?」
Tさん-「色々聞いても、“特に何も探してない”って言われるので」
私-「なるほどね。ちなみにTさんは何か特定のものを探してるときじゃないと買い物はしない?」
するとTさんは黙ってしまいました。
同じ販売員としてTさんの気持ちも痛いほどわかります。
お客様に何度声をかけても素っ気ない態度を取られて、何度質問しても「特に」と曖昧に返事をされる。
そんな接客が続いてしまうと、弱音を吐きたくなりますよね。私も同じようなな想いを何度もしてきました。
でも、私が言いたいのは、
売れない理由をお客様のせいにしてもなにも変わらないということ。
そもそも、買う気満々で来店される方や欲しいものが明確にある方なんてほとんどいません。
買う気持ちになってもらうこと、欲しいものを見つけ出すことが販売員の仕事です。
お客様が欲しいものを売るだけではあれば販売員の存在は必要ないんじゃないでしょうか。
私たち販売員がいる意味は、
販売員がいることで、お客様の想像を超えた出会いを提供すること。
これが販売員の使命です。
思うように売れないとき、売れない販売員は思考のクセがでます。それは、〝売れない理由をお客様のせい”にすること。
お客様が、買う気がなかったから。
お客様が、欲しいものがなかったから。
そういう思考をもってしまうと、知識やスキルがいくらあってもお客様の想像を超える接客はできません。
そして、言語化してしまうとさらに負のループに入ってしまいます。
そんなときこそ、思い出してみてほしいです。
「私たち販売員がなんのためにいるのか?」
〝わかってるよー”ってことかもしれませんが、販売員を続ける上でとっても大切なマインドなので何度でも伝えます。
私たち販売員の使命は、
「なにかいいものないかな?」とふわっとした気持ちで買い物にきた方に想像を超えた出会いを提案することです。
今日から2月ですね。
入店も落ち着く時期だからこそ、自分の仕事の意味を振り返るいい時期ですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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