2020年2月20日から2月22日にかけて、男6人で極寒の道東を旅した時のむさ苦しい記録(計10000字程度)です。写真だけは綺麗に仕上がってると思うので(風景補正)それだけでも…
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死ぬほど寒い道東でワカサギ釣ってきた【道東-20℃紀行録 #1】
「死ぬほど」という形容詞は、非常に軽率に使われる言葉のように思う。全く死ぬような状況ではないのに、「死ぬほど」という言葉は使われる。かくいう私も「死ぬほど」と言いながら、全然そんなことはなかった。これは、そんな私が、齢19にしてはじめて「死ぬほど」という言葉に相応しい状況に放り込まれた話である。
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札幌に来て分かったことだが、今まで思ってた寒いという感情は、とんでもなく生ぬるいものだった
死ぬほど寒い道東で流氷に乗ってきた【道東-20℃紀行録 #2】
僕らは昨日の夜、真っ暗な道路を通り抜けて知床半島のウトロ地区へやってきた。国道334号線に街灯は無く、心細い気持ちを抱えながらようやく見えた街の灯りがウトロだった。
バスに乗っている間、皆は爆睡していたが、僕はイヤホンで音楽を聴きながら今日のことを振り返っていた。朝4時半に目覚ましをかけて札幌駅に集合したこと。わずか45分のフライトを楽しんだこと。入れ食い状態のワカサギ釣りをしたこと。流氷が砕け
死ぬほど寒い道東でSL乗ってきた【道東-20℃紀行録 #3】
今年も1/6が終わりを迎えたんだなと突然気付いて、時間の流れの早さに呻いてしまう日々を過ごしている。春休みが2ヶ月もあるなんて天国かと思っていたのに、もう半分終わったなんて残酷にも程がある。春休みは結局コロナウイルスに振り回され、今日から行われる予定だった集中講義は藻屑の泡となって消えた。自分が所属している大学の入学試験も、2年次に進級する際のガイダンスも中止となったので、次は1学期が消えるのでは
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