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読書まとめ『最強脳』→息が上がるくらいの運動で人類最強!?

『最強脳 「スマホ脳」ハンセン先生の特別授業』アンデシュ・ハンセン


一言で言うと

息が上がるくらいの運動で人類最強!?



概要

『スマホ脳』のヒットで知られるスウェーデンの脳科学者 アンデシュ・ハンセンの新作です。最強に惹かれるのが男子ってもんなので、 既刊本のエッセンスが薄く広く入っていると踏んで、読んでみました。

本書は、同著者の『一流の頭脳』のジュニア版という位置づけです。『一流の頭脳』は人口1,000万人のスウェーデンで、60万部売れたベストセラー。本家スウェーデンでは、運動の重要性が再認されたきっかけになったとのことです。

ジュニア版だけあって平易で読みやすい一方、各論の論拠・エビデンスは深く言及されていません。エビデンスを重視される方は、『一流の頭脳』『スマホ脳』『運動脳』などの大人向けの本を読むのがよさそうです。

なんでもいいから運動すればうまくいく、という主張で終始一貫しています。身体が鍛えられるだけでなく、脳にも多くのシグナルが送られて強化されるといいます。その効果は、集中力・発想力・記憶力・ストレス耐性など多岐に渡ります。さらにはジュニア版ということもあり、第8章のタイトルは「ゲームが上手くなる」となっているのもおもしろいですね。

本書からの学びを3点で共有します。



① 運動後は、運動前よりストレスが減る

運動して気分がスッキリした経験はないでしょうか。運動すると、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されます。時間経過によってコルチゾールは減っていきますが、その際に運動前の水準よりも減るそうです。これが運動するとスッキリするメカニズム。感覚ではわかることでも、ホルモンの理屈を説明されると記憶に残りますね。

本書では、息の上がる運動を30分くらいすることを推奨しています。どんな運動をすればいいかは、なんでもいいとのこと。自分が楽しいと思える運動を、一定期間続けることが重要です。



② 待てないからスマホの誘惑に飛びつく

現代人はすぐに手に入るごほうびに慣れすぎてしまっています。楽器やスポーツをやって楽しいと感じられるようになるには、ルールを覚えたり基礎練習をしたり、ある程度の手間がかかります。一方で、報酬を配りまくるスマホゲームや刺激的な情報を浴びられるSNSには、そのような手間はかかりません。ゲームやSNSへのログインしたら新しい刺激が得られるかも、というのは、脳の報酬系=ドーパミンの効果。ドーパミンは、ごほうびが手に入った時よりも、手に入るかもしれない時に分泌量が多いそうです。

ジュニア版である本書では子ども・学生向けの語り口になっていますが、待つのが苦痛に感じているのは、子どもよりもむしろ大人の方だと思います。短期間で稼げる投資(つまり投機)やすぐにやせられるダイエットに始まり、最近ではファスト教養や映画・本の要約など。金融投資だけでなく健康や学習についても、短期ではなく長期目線を持ちたいところです。



③ 知識が頭に入りやすいのは、運動中

新しい情報を受け取ったり、記憶を作ったりする準備を整えるためにも、運動は役に立ちます。運動をすることで脳全体に血が多く流れ、脳細胞間のつながりを強化する物質が分泌されます。ながらバイク民は大歓喜ですね。座りっぱなしではなく、散歩しながら考えるのもよいでしょう。

運動のもうひとつの効果は、自信につながることです。運動によってしっかり食べてしっかり寝るようになると、身体のコンディションも自然とよくなります。それが成果につながり、自信につながるわけですね。私も早朝や夕方にランニングをしていた時期があり、サボりたい気持ちに打ち克って走りはじめた時に得られる自己肯定感はクセになります。朝活にも通じるところがありそうです。



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あんぱんだ | 視える化推進エンジニア
いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。

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