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読書まとめ『パーフェクトな意思決定』→「なんとなく」で生きるな!
『パーフェクトな意思決定「決める瞬間」の思考法』安藤 広大
一言で言うと
「なんとなく」で生きるな!
概要
識学の安藤 広大さんの最新刊。
同著者の本を読むのは、
『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』
に続いて 3冊目です。
同著者の本には
「人を刺すワンフレーズ」が多くて、
行動を変える刺激になります。
本書の目次にもキレのいい言葉が並んでおり、
書店で目次を眺めて、図書館予約待ったなしでした。
(買わないマン)
「決めないこと」の誘惑
反対されることがデフォルト
「とりあえず正しいとしておく」という態度
実行しないと振り返りようがない
悪いことは「無限」に思いつく
「いい情報だけ」を報告しても仕方ない
「意思決定の後に正しくする」という順番
期待させるほうが「悪」
「なんとなく」を1つずつなくせ
本書を通して、
「なんとなく」で生きるな!
というメッセージを感じました。
終章にて、現代の日本の閉塞感は、
人々が意思決定の責任から逃れて
「なんとなく」決めているからでは、
という指摘があります。
こういう人たちが仕事の場に集まったとして、
会議で物ごとが決まるわけがないですよね。
本書で扱われるのは、
主に仕事のシーンでの意思決定ですが、
仕事に限らず、そもそも人生は意思決定の連続です。
仕事の意思決定を考える以前に、
SNS や周りの空気に流されて
意思決定を避けた人生を送ってないか?
と問われている気がしました。
本稿では、意思決定を時系列で捉えて、
自分なりにまとめてみました。
意思決定の前 :なぜ決めないのか?
意思決定の瞬間:どう決めるか?
意思決定の後 :決めたあとどうするか?
① なぜ決めないのか?
現状維持を好むから
人はそもそも変化を嫌う生き物。
しかも、決めないことで、
選択できる優位性をキープできます。否定されるから
何かの意思決定に対して、
満場一致で賛成されることは稀です。
意思決定を否定されると、
自分の人格や能力が否定されたような
気になってしまうのが人間というもの。修正NGだと思うから
あとあとまでその意思決定に
従わなければならないと思うと、
必要以上に慎重になりがちです。
意思決定を翻すことを恥だと感じるのは、
日本人の感性なのかも。
② どう決めるか?
意思決定者を決める
満場一致や多数決ではなく、
決めるのはリーダーであるべきです。
リーダーには決める権限と責任があります。
私生活の意思決定においては
すべて自分が意思決定者ですが、
「1週間後の自分」の場合もあります。仮説を立てる
意思決定は、仮説の検証とセットです。
仮説を立てていないと、
意思決定の誤りに気付いた時に、
どこまで戻って次に何を選べばよいか
わからなくなってしまいます。最後は勘に頼る
不確実性をゼロにはできないので、
賛否両論のまま決めるしかありません。
「ここから先はやってみないとわからない」
と宣言して、意思決定にスピード感を。
③ 決めたあとどうするか?
行動量を必達する
立てた仮説が検証できるように、
決められたアクションを実施します。
メンバーの立場からリーダーの
意思決定(仮説)に不満があったとしても、
アクションを完遂しなければ反証できません。情報共有の責任を果たす
リーダーは意思決定に責任を負い、
メンバーは情報共有に責任を負います。
リーダーは目標への進捗を、
メンバーは事実に基づいた現場の情報を、
それぞれ適切に共有することで、
仮説検証につなげます。誤りを認めて修正する
仮説を検証した結果、
意思決定が誤りであるなら修正します。
「パーフェクトな意思決定」は単発ではなく、
仮説検証と意思決定の修正の繰り返しによって、
あとから見たら「結果的にそうなる」ものです。
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