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Kindle Unlimitedで4年かけて341冊読んだので、面白かった作品を紹介します

アマゾンの履歴を確認していたら、どうも丸々4年、私はKindle Unlimitedを使っているらしい。最初の支払い履歴が2020年12月、それから毎月、律儀に支払っている。4年!かなりの年月だ。

この期間にKindle Unlimitedで読んだ本は、341冊。漫画もかなりの数含まれているので、全部が全部じっくりとした読書ではないけれど、ボリュームで言ったら相当だし、多分元は取れている。

私にとってKindle Unlimitedは、本屋さんで立ち読みしている感覚に近い。子供の頃、私は本が好きで、よく親にねだって本屋さんや図書館に連れて行ってもらって、親が買い物に行っている間の数時間、地べたに座り込んで本を読んでいた。今考えるとあんまり良くなかったけれど、お金もない子供にとってはそれが一番の快楽だった。

実際の本屋さんに行くことが少なくなった今、Kindle Unlimitedをスクロールして「面白そうな本ないかなー」と探し、あればダウンロードして読むのが私にとっての「立ち読み」になっている。お金は払っていると言えば払っているのだが、読み放題対象の本はめちゃくちゃたくさんあるため、本を選ぶ際のプレッシャーが軽くなっていい。Kindle Unlimitedのおかげで見つけた本や漫画も多く、特に漫画はつい最初の数巻でハマってしまって、普通に定価を出して残りを全部買ったものもいくつかある。

ブラックフライデーでKindle UnlimitedもKindle本全般も割引セールをしているらしい。4周年のいい機会なので、Kindle Unlimitedで読んだ(そして今も読み放題対象になっている)面白かった本と漫画を紹介したい。

面白かった作品たち

動物農場

ジョージ・オーウェルの名作。現代社会への痛烈な風刺である。読む機会をずっと逃していたのだが、Kindle Unlimitedで見つけたので読んだ。とても面白かった。短いし、読みやすい。サクッと名作を読了し達成感を得るのにもいい。

暇と退屈の倫理学

名著。Kindle Unlimitedで見つけた時びっくりした。こんなのも読み放題なの!?数年前に読んだのだけど、再ダウンロード。現代社会のもやもやとした感じをうまく捉えていて、読んでいて爽快感がある。

ザ・ファブル

大好きな漫画。プロの殺し屋が一年休業し、普通の人としての生活にチャレンジするお話。昔、会社のすごい人(本を出すような、みんながあの人はやばいというような、誰からも一目置かれているような人)が「あの漫画には本物のプロ意識が描かれている—————」みたいなことを言っており、読み始めてみたらハマってしまった。全巻買って読んだ。

子供を殺してください」という親たち

衝撃的なタイトルだしもっと衝撃的な内容で、読むのが辛い人もいるかもしれない。私も読んでいて辛いのだけど、でもつい読んでしまう。家庭環境というのは閉じられているため周りから見えづらく、何が起こっているのか知りづらい。そしてそういう閉じられた環境で被害を被るのは、いつでも必ず、立場の弱い子供である。Kindle Unlimitedの読み放題対象から外れる巻以降も全巻買って、読んでいる。

八月の光

このリストの中では一番の純文学の硬派な本。Kindle Unlimitedには、お堅めの本が結構いっぱいある。ビジネス本と比べて読書人口が少ないからか、おすすめにはあんまり出てこないのだが、検索すると案外色々と出てくるのだ。リストに入れなかったけれど、芥川龍之介とか森鴎外の本とかもKindle Unlimitedで読んでいる。この本はアメリカ南部の黒人差別を克明に描いており、かなり読み応えがあった。

AV女優ちゃん

全く知らなかった世界のことを、実際にそこにいた、かつめちゃくちゃ描写のセンスがよく表現力の高い面白い人がレポートしている漫画。フィクションなんだけど、おそらくかなり実話に近い。引き込まれる。課金して全巻読破した。

わが子ちゃん

AV女優ちゃんと同じ作者の方の漫画。これはノンフィクションである。これまで読んだことのない角度からの育児本で、めちゃくちゃ面白かった。出てくるエピソードの何もかもが予想を超えてくる。これも課金して全巻読破。面白すぎてやめられないのだ。

凪のお暇

ドラマ化もされた人気作。ええーい!と大変な日常を全部断ち切って、ゼロからスタートする女の子のお話。読んでいて暖かい気持ちになる。

Shrink~精神科医ヨワイ~

最近Kindle Unlimitedに追加された。ほんわかする登場人物とリアルな描き方が好き。

インベスターZ

ずっと興味があったのだが、Kindle Unlimitedで見つけて一気読み。読み放題から外れる巻以降も全部買って読んだ。ふと思ったけど、Kindle Unlimitedでハマってその後全巻一気買いしたシリーズの支出を合わせて考えたら、全体で見たらトントンではなくなっているのかもしれない…

週末で完成!かぎ針編み 刺しゅう糸で作るミニチュアレストラン 77

番外編。あんまり参考にはならないかもしれないけれど、でもこの本はおそらく私がKindle Unlimitedの中でも最もリピートしてダウンロードし、使っている本だ。(日本中でこの本を最も愛読しているのが私でもおかしくないと思う)

私はかぎ針編みを趣味としていて、特に食べ物がモチーフの手のひらサイズの作品を、刺繍糸というタイプの細い糸で編むのが好きなのだ。なかなかニッチな趣味だと思うのだけど、これも、よく考えたら、Kindle Unlimitedでこの本のシリーズを見つけて発見した趣味かもしれない…!

この刺繍糸でかぎ針編みに関しては、実は結構シリーズ本が出ていて、食べ物に限らず編みぐるみとか季節の小物とかお花とか色々とモチーフがある。夢はエンドレス。Kindle Unlimitedに含まれているものも結構あり、一通り目を通して次に作るものを選んでいる。とにかく小さい小物が可愛いのである。

手編みのアイスとピザ。手前味噌ながらかわいいー

まとめ

かなり漫画ヘビーなリストになってしまったけれど、どれも本当に面白かった。というか、書いていて気づいたのだが、私にはKindle Unlimitedを使い出すまで、漫画を読む習慣が全然なかった。小さい頃は禁止だったため、本屋さんで読んだこともなければ読み続けるシリーズもあまりなかったのだ。漫画の新刊は本屋さんでもラップが巻かれていて、立ち読みはしづらいように思う。でも、Kindle Unlimitedで1巻目が無料だったりすると、かなり読むハードルが下がるため、結果として素晴らしい作品に色々出会えた。

今はKindle Unlimited対象ではなくなってしまったけれど、ルース・ベイダー・ギンスバーグの自伝「My Own Words」やマルクス・アウレリウスの「自省録」も読み放題で読んだ記録が残っていた。エッセイ系だと「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」、漫画だと「女子高生に殺されたい」も、今は対象から外れてしまったがすごく面白かった。あと、システム上世界共通なのか分からないけれど、実は洋書もかなりKindle Unlimited対象に入っている。Kindle版がある洋書は日本アマゾンでもほとんど全部買えるようになっているので、すごく便利だ。

あと、ビジネス本が好きな人は、Kindle Unlimitedはかなりいいと思う。ビジネス系の名著もかなりKindle Unlimitedに入っている。私も「メモの魔力」とかは読み放題時期に読んだ。何より、ビジネス本は人気なのか「おすすめ」でゴリ押しされるので、バラエティ豊かな新刊が目に入りやすい。

ちなみに、私は電子書籍はiPhoneのKindleアプリで読んでいる。iPhone16に去年変えたのだけど、画面が十分大きいので、漫画も書籍も問題なく読める。それまでは、Kindle Fireで読んでいた時期も長かった。Kindle Fireを2台分乗り継ぎ、相棒にしていた。これはこれでハードカバーの本ばりに画面が大きく、読みやすくていい。特に目も疲れない。

以上、個人的に面白かった作品たちでした。4年のサブスクはちょっといくらかかったか計算したくない…が、ここに挙げた本たちを読めたことだけでも、まあ元は取れている、だろう。


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