【休職日記】二泊三日の断食道場行ってみた。(進行形)
タイトルの通りですが、現在休職期間を利用して断食道場に来ています。
現在二日目です。
明日には帰らねばなりません。涙。
断食道場と聞くと少しいかつい感じがしますが、正確には「ファスティング宿」です。
お邪魔しているのはこちら、「古民家ファスティング 藤樹の宿」さん。
予定では帰宅後に「ファスティングをして気づいた、X個の大事なこと」ってな感じの洒落た記事を書くつもりだったんですが、似たような記事はきっと断食上級者のどなたかが記してくれていると思うので、今回は休職日記の名の通り「日記」を書くことにしました。
だらだらとまとまりなく感じたことを書いて、撮った写真を載せます。
つまり読み手に全く優しくない記事です。
それを読んでくれようとしている優しいあなた、好きです。
ちなみに私のスマホは「写真が綺麗にとれるやつください」とソフトバンクの店員さんにお願いして購入に至ったpixel5です。
なので載せていく写真はなかなかに綺麗です。
先日pixel6が発売されたのを知り、iPhoneを使っている人たちがすぐに新しいものに乗り換えたがる気持ちが少しだけ分かりました。
生涯androidユーザーの自分には理解できないと思っていました。
新しい感情を与えてくれてありがとうpixel。
さて、今回まだファスティング施設に滞在中にも関わらず、外に雪が見える和室という素敵空間で、スタンドライトまで貸していただきながらPCを開いているのには理由があります。
この宿での経験が素敵すぎるんですが、なんせ一人で来ているものでこの感動を伝える相手がおらずフラストレーションがたまっているためです。
noteを始めて以降、自己表現の楽しさに気がつき、また読み手からの反応がとても嬉しいという承認要求の塊になってしまったので、感じたすべてを人に伝えなければ気が済まなくなってしまいました。哀。
適応障害からの復活という観点では、すべてが億劫だった自分が、感じたすべてを言語化することも厭わないレベルにまでなっているということなのでVery Goodです。
そんなこんなで、おそらく残り少ない人生の夏休み2回目(1回目は大学時代)が終わろうとしている今、興味があることはとりあえず何でもやってみようと思い、今ここにきています。
前置きが異常に長くなりましたが、写メ日記のはじまりはじまり。
(写メ日記って書くとなんか”嬢”って感じがしますね。)
***
【前日】
ファスティング宿入所の前日はたしか晩ごはんを抜きました。
事前にファスティング関連の本を何冊か読み漁っていたので、断続的に断食する「間欠的ファスティング(Intermittent Fasting)」のうち時間を決めて行うTRF(Time Restricted Fasting)というやつを1週間ほど続けていました。
色々やり方はあるようですが、私は朝食を抜くことで16時間の空腹期間をつくるやり方を実践してました。
慣れれば意外と問題なくいけました。
おそらくなんですけど、今ストレスフリーで活字の海におぼれているだけなので、摂取するエネルギーが少なくても平気なんだと思います。
【1日目:昨日】
チェックイン当日です。
大阪から宿がある滋賀県の安曇川まではJR一本で行けちゃうんですよね。意外と近い。時間にして2時間弱。
お宿はご夫婦お二人で経営されているのですが、事前連絡などは断食を研究して30年以上になる旦那さん(以下断食先生)がご担当されてます。
事前に色々注意事項やポイントなどを記載した丁寧なメールを送ってくれました。
駅からはバスに乗ります。
バスから見えるは雪景色。
「滋賀といえども寒さは北陸に匹敵するから甘く見るな」という趣旨がメールに含まれていたので完全防備で来たのですが、石川生まれ石川育ちには割とへっちゃらでした。悲しいマウントをとっておきます。
チェックイン後、まず感動したのがお部屋の雰囲気のすばらしさとアメニティの充実度。
これは道場と言っては語弊がある。れっきとした旅館です。
断食先生からはとにかく水を飲めとのご指示があり、自分の部屋名が入った水が用意されています。
私の部屋名は「マタイ」でした。
他にも「ヨハネ」「パウロ」「ルカ」といった部屋があるようです。
あまり宗教には詳しくないのですが、ユダヤ・キリスト・イスラム・仏教どれをとっても断食をしているイメージがあるので、種類は違えど宗教とファスティングは切り離せないようですね。
17時。
待ちに待った夜ごはんです。
こちらのお宿の特徴は「超小食ファスティング」とのこと。
3食食べる(朝は固形物なし)のですが、量はかなり少なめです。
身体によいものしか使われていない上、とっても美味。
ひとくち48回噛む、食事中は話さず噛むことに集中するのがルールです。
同時期に滞在しているのは私&おひとりで来られている女性(とても良い人でよかった)の二人だけなのですが、無言の時間に最初はやや気まずさを覚え、苦笑いし合いました。が、次第に慣れました。
回数を数えながら噛んでいる時間は虚無です。
以前読んだマインドフルネスか禅の本だったかで、「食の瞑想」というのがありましたが、ああこれのことかと思いました。
食事と一緒にハーブティーがでます。
自家農園で育てているハーブを断食先生が調合したもので、これがまた感動的な美味しさでした。
ステビアという自然の甘味料+アップルミント etc. で、とにかくめっちゃ甘いんです。
デトックス作用があるらしく、頻尿になるのが玉にキズですが、それ以上に美味しすぎるのです。
この感動を伝えるべく友人・家族にお土産で買ってくわ!好きなん選んで!と連絡しまくり、さも自分がつくったかのように自慢げに紹介しました。
追加購入して部屋でもずっと飲んでいました。
それに飽き足らず、結局40個(計12,000円)分を持ち帰り用にお買い上げ。
大人になったね。
そやそや、食後には断食先生の講座が30分程度開催されます。
真面目なのでちゃんとこんな感じでメモをとりました。
学び多く、面白かったです。
久しぶりに授業というものを受けましたが、椅子が硬めでややお尻が痛かったです。
大学時代の自分は硬い木の板でしかない教室の椅子にどうして90分も座り続けられていたのだろうと不思議です。
あとはお風呂に入り、電気湯たんぽを抱いて寝るだけです。
最小限必要な分だけ食べ、本を読み、物語をつくり、散歩し、友人家族と会話し、風呂に入り、寝る。
なんて幸福なんでしょう。
これだけやって生きていきたい。
おカネさえあれば。
【2日目:今日】
6時。起床。noteの別垢で物語を作ります。
ちらほら嬉しい感想をくれる人がいて承認欲求が満たされます。
8時。朝ごはん。
臓器を休ませるためには固形物をとってはいけないので、自家製スムージーと自家製豆乳ヨーグルト。
上には甘麹、クコの実、アップルミント。
8時半。二回目の講座。
GAFAM5社の株式時価総額は820兆円。
対して日本の東証一部上場は3700社で695兆。
なぜそんなに差がついたのか?
5社の共同創業者は皆ユダヤ人であり、ユダヤ人はモーセが4000年前に十戒を授けられて以来ずっと断食の習慣を続けている。
それが彼らの頭が冴え、GAFAMの地位を築き上げた理由である。
だから断食をしよう!
という内容でした。なるほど面白い。
12時。昼ごはん。
夕食と量は同じですが、メニューは違います。
48回噛み噛みにも慣れました。余裕です。
おやつにチョコブラウニーまでついてきました。嬉しい。
その後ぐるっと周辺のお散歩へ。
肌寒いけど快晴、という環境下の散歩は最高です。
メンタルがヘルシーになるのを感じます。
雪をしゃくしゃくと踏み鳴らしながら歩きます。
徒歩15分くらいのところに、200円で無制限にポニーをなでられる施設(乗馬とかもあるそうです)があると聞いたのでそこに向かいましたが、雪で地面がグチュグチュらしく今日は閉まっていました。
私が未練がましく柵の外からポニーたちを覗いていたら、お姉さんがポニーを2頭つれてやってきてくれました。
お姉さんめちゃめちゃ優しかったです。友達になりたい。
明日は13時から開けることを教えてくれたので、「明日伺います。」と言ってしまいましたが、明日のチェックアウトは10時で、そばに時間をつぶせる場所などないということは、多分私は明日行かないのだと思います。
こういう時、その場の雰囲気を悪くしないために不確定なことを言ってしまう癖があります。
ふらりと来た小娘のことなぞお姉さんは気にも留めていないかもしれませんが、もしあのお姉さんが明日、昨日の娘こないなあ、なんて思うことがあれば、それはやっぱりイカンことだと思います。
その後あてもなくさまよい歩き、何となくnoteのヘッダーになりそうな写真を撮って回りました。
さて帰ろうと15分ほど歩くも一向に見慣れた風景になりません。
警備員らしきおじさんの前を明らかに迷子の様子で往復していると、
「なんや、迷ったんか。」
と声をかけてくれ、懇切丁寧に道を教えてくれました。
宿が南船木ってとこにあるんですが、真逆の北船木のいちばん端まで歩いていたようです。
どんだけ方向音痴なんだ。
田舎の良さってこういうとこだよなあ、とほっこりします。
地方出身のため、その人間関係の面倒さも嫌というほど知ってはいますが。
15時。宿にたどり着きました。
また物語を書き、読みます。
活字っていいよなあ。一生潜っていられるわ。
17時。夕食。
昨日と少しメニューが違います。おいしい。
夕食後、最後の講座。
食品添加物やトランス脂肪酸の危険性など、実践編といった内容でした。
そして今、19:30です。
今の気持ちは帰りたくない、の一言です。
ファスティングとか断食とかって苦しいイメージじゃないですか。
本当に、まったく苦しくないんです。
「快」の感情しかわかない。
腹が減るかといえば、おなかがぐうと鳴ることはあります。
でも、何故かそれを苦しいとも思わないんです。
おお、働いておるな、という感じ。
もし何の制約もなかったら1か月ぐらいワーケーションで住みたいです。
絶対痩せるだろうし、心身ともに健やかになれる気がします。
【3日目(明日)】
明日はまた朝スムージーとヨーグルトを食し、帰宅後のアフターフォローとやらをしていただき、昼用に発酵玄米おむすびをいただいて帰る予定です。
帰って運動して風呂に入り、寝ます。
明後日は飲み会です。
三日後はクリスマスイブ。
その次はクリスマス。
そのままお正月。
どう考えても食べ物に囲まれる生活となりますが、私はここでの学びを生かせるんでしょうか。
結局は自分次第なんでしょうね。
頑張ります。