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【英語でマンガ制作】英訳添削の話 3

こんにちは、安良です。
今日は自作マンガの英訳添削について書こうと思います。

私は、マンガのセリフを自分で英訳した後、ネイティブに添削してもらっています。
マンガの主人公・清風くんは寡黙な若侍で、敵役の猿くんはやんちゃな子供です。このコントラストが際立つような添削をしてもらいました。
個人的な備忘録ですが、お楽しみいただければ幸いです。


💭💭💭


🍀 改善されたセリフ

↑ 元の日本語 ↑

私の翻訳:I don't believe you!
修正案:Shut up!

元は直訳で対話的でした。修正案では「黙れ!」とバッサリ。
ここでは I don't care what you said.(なんと言おうが関係ねえ)の意味。やんちゃな子供らしく、ダイレクトで無礼な感じが出ました😁


↑ 元の日本語 ↑

私の翻訳:I forbid you... / ...to be closer to my precious!
修正案:If you even think about touching it... / ...I'll beat you up!

元の文は、やや大人っぽく聞こえるとの事。
修正案では「触ろうなんて考えやがったら、ぶっ倒してやるからな!」と、子供らしい無茶な要求感を高めてもらいました。


↑ 元の日本語 ↑

私の翻訳:No, I'm just walking this road, not avoiding.
修正案:Actually, I was just walking normally.

元の文は、直接的に子供をたしなめる感じでした。
修正案では No を使わず「実際、普通に歩いていただけだ」と事実の伝達のみに調整。やや柔和な印象になり、主人公の清風くんらしい雰囲気が出て満足しています😊


↑ 元の日本語 ↑

私の翻訳:I have no sword to cut a child.
修正案:This sword is not for you, young man.

このコマは「主人公が個人的信条を述べる」という大事なシーンですが、元の文はいかにも直訳でした。
修正案では直接的な言葉を避け、「外国人の望むカッコ良いサムライ・ヒーロー像」が表現されています。「若者よ、この剣はそなたのためにあらず」といった雰囲気で、相手を子供扱いしないあたりにも清風くんらしさが出ていると思います!
この添削は今回の最難関でした。キャラクターの性格やシーンの方向性を共有しつつ、たくさんの案から素敵な翻訳にたどりつけて本当に良かったです。


🐒🐒🐒

今回は以上になります。
侍っぽさや子供らしい喋り方など、英語にもいろんな言葉遣いがあるんだ~、という感覚を知った感じです。母語だと当然のことでも、外国語では考えも及びませんでした 😅
まだ全然扱えそうもありませんが、こうした概念を知っておくことで、今後の翻訳に役立ちそうだと感じた次第です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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