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アニメ・漫画文化理論「どの作品が好きかだけではオタク認定されない時代の到来」
かつてアニメが好きなだけでアニメオタクと呼ばれる時代があった。しかし、今やよほどアニメに傾倒してなければアニメオタクと名乗ることさえできない。アニオタのアイデンティティは『アニメを履修していること』から『ある特定のアニメに傾倒していること』に代わってしまったのだ。
今のオタク度とは傾倒度である!!
ラブコメアニメが好きなだけではもはやオタクでもなんでもない
今や「五等分の花嫁」「かぐや様」「着せ恋」あたりが好きだと言っても、それだけではアニオタだとすら思われない。ラブコメ系は絵柄こそかつてのオタクアニメと全く同じになったが、それが好きだからといってオタクとは思われない。いいのか悪いのかは別にして。
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かつては「萌え絵」が出てくる漫画・アニメ作品が好きならオタクだと思われる時代があった。とても懐かしい。それどころか、ワンピースくらいミーハー?じゃないとオタクだと思われていた……ニセコイでもオタク、日常系を少しでも話すものならオタク、いや銀魂ですら話していたらオタク……みたいな時代があった。ジャンプですらど真ん中以外はオタクのものだった。
今ではきららアニメですら脱オタクをし始めている。
しかし、今は「ぼっち・ざ・ろっく!」がメガヒットした。この背景には「ウマ娘」の空いた需要に全て埋まったという理由がある。その前には「けものフレンズ」があって、あれは破壊されてしまったが……
しかし、よくよく考えなくても「ぼざろ」はきららアニメだし、「ウマ娘」はラブライブやアイマスと同じアイドルアニメ。これらのアニメが好きだと今話しても若者はオタクだと認定しないのではないか???
三次元の話にはなるが、今や乃木坂などのアイドルグループが好きと言ってもそれだけではオタク認定されないと思う。むしろミーハーな人が話してそうなイメージ?さえ謎にある。その後に、やたら饒舌に話せば、オタク認定されるかも知れないが……
あときららアニメでもゆるキャンあたりはオタク認定されないと思う。同じ理由で他のアイドルアニメとか女性向け?もオタク認定されなくなってきている。おそ松さんとか、アイドリッシュセブンとか、うたプリは好きでもそれだけではオタクじゃないだろう。そういうアニメを話す場でもないのに好きだと言えばオタク認定されるかもだが……
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つまりオタク認定されるオタク度にはジャンル的な順序がある!それは偏りによって決まる。
そして、これは概ねこんな流れになっている。
実写>ディズニー>ジブリ>新海作品(君の名は。以降3作)・ジャンプ王道(ワンピース、ドラゴンボール)・ポケモン>ダークアクション系(進撃の巨人・鬼滅の刃・エヴァンゲリオンみたいな)>ラブコメ>なろう系、ラノベ系>アイドル系>日常系(きらら系)>百合・BL>同人(TRPG系、SCP財団とか?)>TLとか(僧侶枠?乳首券発行アニメ?)>エロ同人>そっち系の人でも引く作品(性的嗜好)>逮捕されるような人が書いてるやつ?
今は日常系アニメまではそれが好きだと言ってもその瞬間にオタク確定はしない。最近見ているアニメはぼざろです、ウマ娘やってますでその人をオタク認定するかと言えば、まあアニメ好きなんだなってくらいになると思う。
つまり今だと、百合・BL、同人あたりにオタクとなる境目がある。「おにまい」は「まだ」わりとオタク的な作品だと言える気がする。
しかし、百合・BLは要素程度だとオタク認定は怪しい。
百合では、「リコリス」あたりだと怪しいがオタク認定されない気も結構する。「やがて君になる」でオタク?かどうかといったところ。BLでは、おそ松さん、ブルーロックでは好きでもオタク認定されなそうだし、東京リベンジャーズはダークアクション系だと思われている。
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そのジャンルを好きな時点で偏っているからオタク認定されるという風潮に。
「やがて君になる」は「百合好き」という偏ったジャンルに所属しているし、BL漫画が好きと言えばそれだけで「BL好き」として偏っていると認定されるかもしれない。
けれど、これでもかなりミーハーだと言われ始める時代が来ている。なにせ、2022年で覇権を取った2大テレビアニメは「ぼざろ」と「リコリス」。二つとも百合アニメだと言われればそう。なので、もはやオタクの中では百合好きは相当なミーハーに属する。その段階がおにまいの同人作家レベル?まで移動してきている。
TSは、君の名は。で描かれたものの、基本的にはめちゃくちゃオタク向け(=偏りのある)のジャンル。けれど、TS的な要素が受け入れられるようになってきた影響はかなりあると思う。けいおんやラブライブがオタク界で流行るよりも前に出していたら、こうした要素が忌避されて売れてなかったと思う。鬼滅の刃や進撃の巨人もかつては厳しい目を向けられていただろう。
あとその話を考えると、「異世界レビュアーズ」と「メイドインアビス」は欠かせない。あれらは、エロ同人的なそっちの人的な要素が含まれる作品。けど、ガチのそっちの人からしたらこれでもまだぬるま湯だと思う。
このくらいの作品がオタク界で段々受け入れられるようになってきている。
エロ同人で言えば、「ぬきたし」とかはオタク界でネタ要素加味で受け入れられつつあるようにも見える。オタク界が非オタク界を先行するのだが、どちらも進みつつあるのだ。
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けど多分どっかで止まる。多分同人くらい?TL的な要素があっても他で中和する?
多分逮捕されるような人が書いている作品までは、たどり着くことはないと思う。というのも有名漫画家じゃなくて、リアルのペドに寄せて絵柄を書いたエロ同人のような作品の話だ。萌え絵ですらないやつ。特に犯罪係数が高く、そっち系の人でも随分忌避していた。そっち系の要素が入るより先にはいかないと思う。(百合好きでもペド系の漫画を弟が買ってたのには衝撃を受けたなー……やはり私はミーハーか。)
百合作品でもこの影響は見られていて、百合姫のトップ看板がきらら系っぽい「ゆるゆり」「わたてん」と、マリみてのような少女漫画っぽい「citrus+(citrusの続編)」であるあたりは、まだこれらのジャンル側の人でも潜り切れていないことを示している。ただ多分そこら辺が潜れるようにはなっていくとの予想。けど、あの表からみた計算では、まだ全然百合・BL作品は浅いともいえるので、今後潜っていくと思う。
今はおにまいくらいの同人要素のある作品が売れると思う。
きららまで時代の潮流を超えたので、つぎは百合・BLと同人作品くらいがヒットする。というかリコリスは百合作品ではあるわけで、それがヒットしたのだから、もう同人レベルまで来ていると見ていいと思う。アニメ業界はこの理論がしっかり頭に入っているのか、五等分の花嫁やかぐや様を一般向け的に売ることに成功(色々あったけど)、ぼざろとリコリスを当てた。
ウマ娘がヒットした時に次はじゃあきららが当たる!と予想したところ、見事にぼざろがヒット。この潮流で当たってはいる。
一般向けもかなり進んでいる。それにもはやラブライブ・スーパースターはNHKにニチアサのように扱われている。ラブライブは虹学とスーパースターで二つ路線を設けたが、片方はプリキュアのような道を辿って、一般アニメになっていくのだろう。逆に虹学はかなり百合要素を取り入れたわけで、そこら辺の戦略が取られるあたりも、この謎理論に則った時代の進行を感じずにはいられない。なので、多分この謎理論はどっかで共有されているのかも知れない。作品の企画者とかの間で??わからんけど。
これを考えると、今売れる漫画、アニメは百合・BL>同人みたな辺りかも知れない。後出しじゃんけんではあるけど、おにまいはそうだ。着せ恋はラブコメの中では同人的な要素もある作品であり、今後はそういう形でこの理論の後の方から取ってくるというパターンが進むような気がする。
ただ百合・きららをたった一年で飛び越えて、同人レベルまでいっきにたどり着いたのが2022年なので文化は加速している。一般界の受け入れも加速しており、今後の予想するのに少し役立つかも知れない。
※あくまで妄想垂れ流しです。そういう考えもあるんだという風に捉えて頂ければ。なんだろう、これって私の感想ですね。けど、流れ的なものはこうなってると思う。多分。