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職場がツライ・・・という人は要注意。「適応障害」とは?

こんには、andoです。
本日は「適応障害」について、私が感じていることを書いていこうと思います。

適応障害という言葉をご存知でしょうか。文字のとおり、環境に適応ができていないという症状のことをいいます。
学校や職場がツライ・・・行きたくない・・・と思っている人は、もしかしたら適応障害かもしれません。もし、適応障害だとすれば、あなたの日々の生活を改善できる可能性があるので、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

適応障害について

適応障害は、ストレスなどにより身体的・精神的に苦痛を感じて、普通の生活を送るのがとても辛くなってしまうことをいいます。専門的にいうと、下記のような症状です。

ICD-10(世界保健機構の診断ガイドライン)によると「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義されています。
ストレスとは「重大な生活上の変化やストレスに満ちた生活上の出来事」です。ストレス因は、個人レベルから災害など地域社会を巻き込むようなレベルまで様々です。
「発症は通常生活の変化やストレス性の出来事が生じて1カ月以内であり、ストレスが終結してから6カ月以上症状が持続することはない」とされています。
(厚生労働省HPより抜粋)

つまり、なんらかのストレスが発生してから調子が悪くなり、ストレスが解決すれば元の状態に戻ります。テスト前にお腹が痛くなるけれど、テストが終われば元気になる・・・という感覚と似ていますね。

この適応障害、現在は障害者手帳の対象にはなっていないので、周りからの配慮を受けることが難しい場合もあります。伝え方を間違えると、「精神が弱い」「甘えている」なんて思われてしまうことも・・・。本当は全然そんなことはなく、本人はとても苦しいのですが、グレーゾーンであるが故の理解され辛さがあります。

なにより、本人の自覚が難しいケースが多いです。

どんな人がなるの?

基本的には、真面目で責任感が強い人がなりやすいと言われています。実は、私も働くのがツライ時期があり、「今思えば、あれは適応障害だったな・・・」と感じています。

私はあまり勉強も運動もできないし、褒められることが少ない子どもでした。唯一、大人から褒められたのは「いい子だね」「真面目だね」という性格。「褒められたい!」という承認欲求を満たすため、比較的真面目に子ども時代を過ごしていました。

そうなると、先生から信頼されるようになり、責任のある業務を任されるようになります。たとえば、宿題のプリントを集めるだとか、掃除をサボる子がいないか見張って欲しいとか・・・。頼まれたことについて、面倒くさいことは面倒くさいのですが、「先生が私のことを信頼してくれてる!」と感じていたので、悪い気はしませんでした。というか、嬉しいと思った記憶があります。

責任のあることを任されると、それをちゃんと遂行しなくちゃと思う。そしてまた責任が増えていく・・・というループができあがります。そして、学生時代にそういう経験をした私は、働き始めてからも同じように「ちゃんと仕事をしなくちゃ」「がんばらなくちゃ」と思うようになっていったんですね。

しかし、社会は学校と違って、がんばったからといって簡単に結果が出るようにはできていません。「売上があがらない」「部下が思うように育ってくれない」「こんなにがんばってるのに、誰も褒めてくれないどころか怒られる」と悩んでいくようになります。実際は仕事ぶりを認めてくれる同僚がいたのですが、ストレスに押し潰されそうになっていた私には、その同僚の言葉が届いていませんでした。

このような私の状態は、適応障害のなかの「過剰適応」だと考えられます。過剰適応は、環境に過剰に適応しようと努力して疲れてしまう症状です。
「私に仕事を任せてくれた上司のためにも、売上をあげなきゃ」と思って、会社に内緒でタイムカードを切ってから残業していたこともあります。家族も帰りが遅い娘をだいぶ心配していたと思いますが、私は気づいていませんでした。私が「これ、このままじゃ倒れるな」と思ったのは、ストレスで睡眠時間が短くなり、連日のように遅刻ギリギリ、もしくは遅刻するようになってからでした。

適応障害の人は、「普通に考えたらすごく大変だよ」という環境にいることを自覚できないことが多いです。人に優しくて、真面目で、責任感が強いからこそ、がんばりすぎてしまうのだと、私は思います。

適応障害の治療方法

適応障害は放っておくと、うつ病やパニック障害など、ほかの病気・症状に発展したり、併発してしまう可能性もあります。悪くなる前に、治療をするのが最善です。

適応障害は一般的に、3つの治療方法があると言われています。

①ストレス環境から離れる
②ストレス耐性をつける
③薬物治療

ストレス環境から離れるは、「職場を変える」「嫌いな人から遠ざかる」という方法などがあります。適応障害は環境が改善されれば元の状態に戻るので、ストレスをなくしてしまおう、というわけです。

②ストレス耐性をつけるは、本人のストレスに対する見方や捉え方を変える方法で、認知行動療法などが例として挙げられます。ほかにも、カウンセリングやセミナーを受けて、自己肯定感を高めたり、気分転換の方法などを学びます。

③薬物治療は、心療内科などに行って、精神や身体に表れている症状が和らぐ薬を処方してもらいます。

①は、その時は症状が良くなりますが、また同じ環境に置かれた場合、再び症状が発生します。また、実際問題として転職や異動はすぐにおこなうのは難しい場合が多いでしょう。③は薬物で症状を抑えるだけなので、ストレスがひどくなれば悪化する可能性も多いにあります。というわけで、根本からの解決策となる②の「ストレス耐性をつける」をおすすめする専門家が多いです。

私が考える、適応障害への対応

私は性格として適応障害の傾向があるので、「あっ、このままだとヤバい!」と思った時にやっていることをご紹介しておきますね。参考になれば幸いです。

①会社以外にもコミュニティを持つ
会社以外に複数のコミュニティを持つことによって、利点が2つあります。「会社の人以外からの評価を得る」「愚痴を吐き出す場所を作る」です。

コミュニティはなんでも良いのですが、自己肯定感を上げてくれるような人達が集まっているといいですね。仕事で落ち込んで、「もうダメだ~💦」となった時に「大丈夫だよ!」と言ってくれる人がいると、だいぶ気分が上がります。

得意な分野のある人だったら、その分野でコミュニティを持つと、周囲が自然と褒めてくれると思います。もう、そうなったら会社での評価なんて気にならなくなるかもしれません。

会社や仕事の愚痴は、なかなか職場の人には言いにくいですよね。適応障害の人ならなおさら・・・。そういう時は、愚痴を吐き出せる場所があるとスッキリします。最初は愚痴を言うのも気が引けるかもしれませんが、慣れてくると「ちょっと聞いて~!」となるかもしれないですね。そうなったら、適応障害としては良い兆候だと思います(笑)。

②無理やり予定を詰め込む
これはどういうことかというと、無理やり予定を入れることによって、「会社にいる時間を短くする」もしくは「仕事のことを考えないようにする」という方法です。他のことをすることで仕事への熱量を減らして、負担を軽くします。

ただ、適応障害の人は基本的に真面目なので、その「無理やり入れた予定」にも適応しようとがんばってしまう傾向があります。そのため、予定は「自分の好きなこと」「趣味」「リラックスできるもの」などにするといいかなと思います。

③カウンセラーに相談する
適応障害を本格的に治したいと思ったら、カウンセリングを受けるのが良いと思います。カウンセラーといってもいろいろなタイプの方がいると思うのですが、先ほどもチョロっと書いた「認知行動療法」をしてくれるカウンセラーさんがいいかと思います。

ただし、「認知行動療法」は自分自身と向き合うので、とても疲れるし、精神状態が悪い場合は症状が悪化する危険もあります。(カウンセラーさんはその辺も見極めながら治療をしてくれるとは思いますが)また、カウンセラーに相談するには費用と時間がかかるので、そこはある程度覚悟をしておく必要があります。

カウンセラーとの相性もあるので、「合わないな」と感じたら速やかにそのことを伝えましょう。カウンセラーさんによっては、他の相談機関を紹介するなど、いろいろと手を尽くしてくれると思います。

④自分の状況を相手に伝える
会社の人に、今の自分の状況を伝えましょう。「それができたら苦労しないよ!」という方には、アサーションという自己主張のトレーニングをすることをおすすめします。

「今、手一杯で、新しい仕事はできません」「力不足で申し訳ありませんが、私にこの仕事は荷が重いです」「○○さんが苦手で、毎日出社しようとすると頭痛がします」などなど。

「仕事ができないヤツだと思われるかもしれない」とためらうかもしれませんが、上司としては黙って無理をされて、退職や休職されるよりよっぽど良いです。あなたのマネジメントが上司の仕事なので、上司に仕事をしてもらうだけです。

同僚に言いたいことがある場合、私としては、まず上司に相談することをおすすめします。けれど、悩みごとを全部上司に相談するわけにもいかない・・・。そういう時は、同僚と直接話さなければならないですよね。その場合は、相手に嫌な思いをさせないように注意して話す必要があります。

⑤環境から離れる
適応障害がひどくなる前に、退職や、異動願いを出します。多少周囲に迷惑が掛かるかもしれませんが、あなたの健康より大事なものはありません。まずは身心の状態を整えてから、心のなかで「あの時はすみませんでした」と謝りましょう。

「迷惑をかけてしまう」「このプロジェクトはやり遂げたい」「お金がなくなってしまう」など、いろいろと悩んでしまうかもしれませんが、いいんです。もう十分がんばりました。そう自分で認めて、その環境から去りましょう。

そして新しい環境で、その経験を活かしましょう。「もう適応障害がおきないように行動しよう」とか「あの人適応障害っぽいから、気を付けてあげよう」など、なにか活かせることがあるはずです。

いかがでしたでしょうか。誰かがこの文章を読んで、少しでも楽な気持ちになっていただけたら嬉しいです。
今回使用させていただいたのは縁猫かごしま猫活だより@冬桜さんの画像です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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