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ADHDの頭の中

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ADHDであるわたしの頭の中での感じ方考え方について 何か誰かの参考になればよいなと考えて書いています。
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記事一覧

ADHDの頭の中(薬は必要か)

ADHDの頭の中(薬は必要か)

ADHDとくすり

ADHDに薬は必要だろうか?
わたしはケースバイケースだと思う。ただ、子どもの頃からその症状が強く、多動や癇癪を起こす子の場合は、成長して必要がなくなるまでは必要なんじゃないかなと思う。

実はわたしの仕事は、ADHDにはもっとも向かないであろうと考えられる医療職だ。
しかも、小児の精神科のドクターと連携して仕事をしていたこともある。
それが専門ではないけれど発達障害の患者さん

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ADHDの頭の中 (母と娘と手芸)

ADHDの頭の中 (母と娘と手芸)

ADHDと手芸などの手仕事との相性はいろいろ言われているが、わたしは手芸はひと通りある程度出来る方だ。もちろん手先が器用なわけではない。手先は人一倍不器用なほうだと自負(?)している。
ただ、ASD併発による過集中のためなのか、数々の手芸に手を出して慣れてしまっているのか何をやっても出来ない気がしない。
そして、そんなわたしの手芸経験には、母が関与している。

母と手芸

母はわたしの発達に興味を

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ADHDの頭の中 (祖父の思い出)

ADHDの頭の中 (祖父の思い出)

おじいちゃんの机の上は宝の山だった。

わたしが転げ落ちて今も残る縫い傷を作った階段の上には、机の置いてある部屋があった。
2階には四畳半の和室と12畳の洋室があったのだが、12畳の洋室の窓際にお爺ちゃんの書棚やにオルガンやら机があったのだけれど、祖父はいつも1階の居間で作業をしていたし、12畳の洋室には叔母2人の寝るベッドがあった。
机はたしかに祖父のものだったと思うが、当時中学生や高校生だった

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ADHDの頭の中(教師との関係)

ADHDの頭の中(教師との関係)

昔のことを文字にして起こすことで、自分自身もちょっと心にダメージを負っているところがあるので、この先についても書いてしまってよいのかと考えてしまい、しばらく書くのを止めていました。でも、向き合うことでプラスとなる部分もあると思うので、無理にならないようにペースを落として書いていこうと思います。

幼稚園から小学校まで

階段を転げ落ちたのは母の実家だったけれど、父の実家にもよくあずけられていた。

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ADHDの頭の中(家族との関係1)

ADHDの頭の中(家族との関係1)

わたしは小5で家出をして東京に出てきた。
家出といっても祖父母の協力を得ているので、厳密に言えば家出とは言えないのかもしれない。とは言え、この行動についてはその前後のことを説明しなければいけないだろう。

両親の不仲

いじめのところでも書いているが、小学校に入学してから(多分)徐々に両親の夫婦仲は悪くなっていった。夫婦仲が悪くなるとともに父が家にいる時間が短くなった。
幼稚園くらいの頃までは、父

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ADHDの頭の中(集団リンチ)

ADHDの頭の中(集団リンチ)

記憶の断片

転校先の小学校では比較的平和な日々が続いた。
ただ、ちょっと気になったのは、男の子たちが乱暴だったこと。

転校前の学校は、その地方の中では比較的都会だったせいか、体を痛めつけるようないじめはほとんどなかった。あったとしても意地の悪い女の子が手をつねってくる程度のものだ。

でも、よくわからないけれど、転校先の田舎の小学校ではひとりひどくいじめられている男の子が居たのは憶えている。吃

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ADHDの頭の中(いじめの記憶)

ADHDの頭の中(いじめの記憶)

多分これはADHDあるあるなんだと思う。
わたしにも酷いいじめの経験がある。

子どもは案外残酷だ。良識がきちんと育ってないだけに度を超すことも稀ではない。そして、やったほうは大抵その後、自分がやったいじめのことを忘れる。でも、やられた側が、あまりに心の傷が大きくて自分の心を守るために意図して忘れることもあるのだ。

いじめの記憶と記憶の欠損

小学校3~4年の頃は、両親の不仲があったり、家庭の事

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ADHDの頭の中(読書の記憶 前編)

ADHDの頭の中(読書の記憶 前編)

どんな風に育てられたかといえば

うちの両親は教師だったし、祖父もそうだった。
「ご両親が先生なら勉強も教えてくれるでしょう?」
とはよく言われたが、うちの両親が自分から勉強を教えてくれたこともないし、わたしから両親に教えてと言ったこともない。かといって自分から進んで勉強することもなかったし、宿題なんてやった記憶がない。
最初の頃は、ただなんとなく家に帰ったら学校で起こったことは思い出さないように

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ADHDの頭の中

ADHDの頭の中

子供の頃のわたし その1

わたしは子供の頃から不思議ちゃん・・・だったらしい。
だったらしいのだ。自分で不思議ちゃんとか思っていたわけではない。
不思議だと言う人にはわたしの言動は理解し難いものだったのだろう。
わたしはそれを当たり前と思って行動していたわけだから、不思議だと思う人の考えとは交わることがないのは当然のことだ。

子どもの頃からよく『頭が良い』と誤解された。
全くの誤解だ。頭が良い

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