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yochan_hug08
死にたくても大丈夫だよ|詩
窓越しの木々から
まだらの陽光がさす
それにつられるように
君は瞳から涙をこぼす
僕らは冷えた身体を
引き寄せて
空いた穴を埋めるように
心をぬくもりで満たす
「もう大丈夫なんだよ
君は一人なんかじゃない
その苦しみも悲しみも全部
君をかたちつくる大切なものだよ」
誰もが痛みを
抱えながら生きている
失うことに慣れながら
誤魔化して 騙して
一生懸命に生きている
僕も君もその中の
一つの事象でしかない
ありふれた悩みで
大したことのないもの
かもしれない
だけどもね
自分の傷と痛みは
誰かの物差しで
測らなくていいんだよ
君は君の感じたように
生きていけばいい
その死にたい想いも
無理に払わなくていい
僕はどんな君でも受け入れる
だからこれ以上
一人で抱えこまないで
一人で泣かないで
今はまだ何も見えなくても
明日に希望を見いだせなくても
君の奥底にある灯火は
今もやさしく光り続けているよ
そのぬくもりを次は
自分に向けてあげて
そしていつか
また笑える日が来たら
「もう大丈夫だよ」って聴かせて