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『統合失調症、躁鬱病が僕の生きる武器に変わった』働く前に就労訓練を受けてみた
こんにちは、あまたつです!
今日は就労移行支援事業所を経て障害を持ちながら働くための準備をした経験を語ります。
就労移行支援事業所?働くための訓練?
なんじゃそりゃと思われたかも知れません。
近年は知的障害や身体障害だけではなくうつ病や発達障害(アスペルガー症候群、ADHD)や統合失調症など精神障害のある人の雇用問題があり、働くための就労訓練が広がってます。
僕自身も発達障害や躁鬱病があるのでハローワークで紹介してもらい、通うようになりました。
就労移行支援事業所ではコミュケーション能力やWordやExcelなどのパソコンスキル、電卓での計算などの事務訓練や企画立案能力、軽作業などのスキルを鍛えていきます。
人によっても全くコミュケーションしない人や話すのは得意だけど手で素早くネジを組み立てる力がないなど多種多様な人がいます。
課題をまずは見つけていきました。
僕は企画を考えたり、人前で発表するのが得意です。企画を考えるのも好きですし、プレゼンコンテストをやったときも好評でした。
しかしクリップの数を数える仕事だったり、ネジを組み立てる訓練になるとストレスが溜まりぼーとしてしまいました。
僕は動作IQが一般の人より低いことは知っていたので手作業ばかりの職場は避けるようにしていました。実際に体験することで自分の適性が見えてきます。
コミュケーションの訓練で印象に残っているのは電話番の訓練です。別の支店から電話が来て、メモをしながら会話する練習です。この練習は就職してからすごく役立ちました。
またパソコンでパワーポイントを使いプレゼン資料を作る時に自分の弱点が露呈します。僕は好きな作業をしていると集中力が過度になる過集中の特性を持っていました。
PC作業中に声をかけられても聞こえず、一瞬無視してしまうことがありました。
「すみません、ちゃんと反応してください」と言われることもありました。
また過集中になると頭の回転が速くなり処理速度が上がる反面、疲労が反動でダウンします。
集中しすぎず声に反応できたり、疲れ気味にならないように注意しながら訓練を受けました。
また秋頃から躁鬱病の鬱の顔が出始めました。周りからは「疲れてる?顔が死んでるよ」とたまに言われてました。
また気分の落ち込みもやってきたためカフェラテを飲んで気分を上げてました。鬱にはカフェインがおすすめかもしれません。
印象に残ってる場面があります。僕が通ってた就労移行支援事業所に10代の女の子が入ってきました。恥ずかしがり屋な印象でしたが、食事の時間に小学生がやる漢字ドリルや計算ドリルをやっていました。
きっと知的障害の子だったんでしょう。自分の障害に向き合い、人並みになりたい気持ちが見ていて伝わってきました。
僕は鬱や手作業をやらなければ健常者と変わらない。恵まれているんだなと考えるようになりまし、自分の課題に向き合おうと思えました。
半年間、就労訓練が終わると就活に力を入れるようになりました。
まずは就労移行支援事業所の職員さんと面接のマナー練習をしていました。
実践の練習には障害者合同面接会に参加し、面接で自己アピールする練習。障害者として働くに当たり自分の障害の取り扱い書を考える必要がありました。
どういう場面に体調が崩しやすいのかなど障害への理解を就労訓練で感じたことを伝えます。
もちろん働いてみないと分からないことはたくさんありますが、プレゼン能力などの高さから人事職が向いているのかなと思いました。
人事は学生にプレゼンしたり質問を返したりするイメージがあったのでやってみたかったです。完全な偏見でした。
5月になりハローワークからある企業を教えてもらいました。一度見学に行ってみないかと誘われました。運良く隣町の会社で通勤も楽そうでした。
見学に行き職員さんと面談してると、就労移行支援事業所で作ったマニュアルを見せたところかなり評価してもらいました。
人事で働きたいと伝えると「人事は今はちょうど人手不足なんですよ!」と言われ人事総務部での仮採用が決まり一週間の実習をすることになりました。
結果、人事総務部で働くことになりました。
働けるようになりましたが、僕を待ち構えていたのは障害と向き合う難しさに直面したことです。
次回は障害を持ちながら働く大変さを語ります