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ふとしたときに何故か思い出す平山という人‥

https://www.perfectdays-movie.jp パーフェクトデイズという映画を見て、もう1週間も経とうというのに ふとしたときに何故か平山という人を思い出すのです 不思議なものです 実在する人物でもないのに きっと彼のバックグラウンドにはこんな出来事があったのだろうと想像してみたり さりげない日々のなかの柔らかな表情を思い出して微笑ましい気持ちになったり‥ ピースでむせるところを思いおこして笑いたくなったり‥ ルーリードのパーフェクトデイが出たこ

    • 李禹煥展で取り戻す感覚

      念願だった李禹煥展にいってまいりました。 このたまり、

      • ありきたりな日常を手放し、別の世界に身を委ねることで、

        ブライアンイーノ展に行ってまいりました。 久々の京都、満喫しました。 BRIAN ENO AMBIENT KYOTO 「ありきたりな日常を手放し、別の世界に身を委ねることで、自分の想像力を自由に発揮することができるのです」━ ブライアン・イーノ 2022年6月3日−9月3日 京都中央信用金庫 旧厚生センター ヴィジュアル・アートに革命を もたらしたブライアン・イーノによる 音と光のインスタレーション展 ブライアンイーノを知ったのは京都で学生をしているときでした。アン

        • ボーディブローのようにじわじわと効いてくる、完璧に緻密な小説を読んで

          先日、【ノーベル賞作家カズオ・イシグロさん 受賞後初の長編小説 発売】というニュースを見て、ぜひ読んでみたいなと興味を持ちました。 「クララとお日さま」の発売にあたってカズオ・イシグロさんがビデオでメッセージを寄せました。 この中でイシグロさんは「語り手のクララは、10代の若者が大人になる手助けのために開発された『人工親友』です。物語の冒頭、クララは店頭に並び、これから自分が出ていく人間の世界を分かろうとします。そして孤独な人間たちに興味を持ち始めます。なぜなら人間の世界に

        • ふとしたときに何故か思い出す平山という人‥

        • 李禹煥展で取り戻す感覚

        • ありきたりな日常を手放し、別の世界に身を委ねることで、

        • ボーディブローのようにじわじわと効いてくる、完璧に緻密な小説を読んで

          こんな時にふっと思い出す人‥

          最近、娘がバイオリンを習い始めました。 可愛いサイズのバイオリンで一生懸命練習する娘。 私も大人サイズのバイオリンを購入し、一緒に練習に付き合っています。 0から始めることですが、こどもの好奇心に刺激されて、練習タイムは私にとっても楽しい時間になっています。 けれども、先日不慮のことで娘のバイオリンが破損してしまいました。 哀れな姿のバイオリン‥。 娘自身もショックだったと思います。 子供が悪気はないものの大切なものを壊してしまうことは時にあること。 ‥こんな時に

          こんな時にふっと思い出す人‥

          お正月を迎えて‥

          あけましておめでとうございます。 年の瀬はおせちづくりに明け暮れ、こどもに「笠地蔵」のお話を読みきかせなんぞしていましたら「米、餅、砂糖があって幸せな正月を迎えられた」という境地にいたりました。 本年もよろしくお願い申し上げます!

          お正月を迎えて‥

          勝者はいない公園で見つけたもの

          慌ただしさが増す師走。 今さら秋の思い出ばなしなんて。 しかしnoteに書きそびれたことばかりフツフツと湧いてくるのです。 豊島に行った時のお話です。 (ちなみに以前、豊島美術館について書いたnote↓は沢山の方にご覧いただけたようです。7518ビュー。感謝でございます。) 豊島の唐櫃浜に、愉快なバスケットゴール「勝者はいない─マルチ・バスケットボール」が展示された公園があります。 思い思いのルールで楽しむバスケットボール 島の人や来場者たちがバスケットボールを楽

          勝者はいない公園で見つけたもの

          ふとした光景からどんな物語を紡ぎ出すのか

          ふとした光景、そこからどんな物語を紡ぎ出すかは人それぞれ。その人次第なのだな、と感じいった一冊です。 ヨシタケシンスケさん 「もうぬげない」 表紙のこの光景…。 これ本当にあるあるなんですよ、うちの息子。。 母としては「もうっ!」ってな光景です。 そんなありきたりな感情をスルっとかわして物語は進んでいきます。 ふくがぬげなくたって、なんとかなる!? 人生の悩みごとは、ヨシタケ流ユーモアでのりこえよう! ふくがひっかかってぬげなくなって、もうどれくらいたったのかしら。こ

          ふとした光景からどんな物語を紡ぎ出すのか

          そうだ、京都にいこう。【瑠璃光院編】

          叡山電鉄にゆられ、京都八瀬の瑠璃光院に行ってまいりました。 北上したおかげなのか、紅葉もぐっと色づいていました。 「池に大きな鯉がいるので探してみてくださいね」と受付で温かくお声がけしていただき、こどもたち大喜び。 一匹、思ってた以上にでっかかった! いそいそと書院の二階にあがります。 庭の紅葉が机の天面に映り込む姿が美しい。 我を忘れて夢中で写真を撮りました。 カメラ、面白い。楽しい。 写経体験もさせていただきました。 心癒されてホクホクした気持ちで叡電にゆられ

          そうだ、京都にいこう。【瑠璃光院編】

          そうだ、京都にいこう。 【東福寺編】

          週末に京都に行ってきました。 久しぶりの京都、懐かしの京都。 紅葉の京都は特別ですね。 東福寺へ。 赤い、赤い!と夢中で写真を撮りました。 方丈の東西南北に配された四庭も素晴らしかったです。 枯山水庭園の南庭。 見立ての世界って美しい。 井田市松の西庭。 都路里で抹茶カステラパフェを食べてきた息子は「まっちゃカステラ!」とはしゃいでおりました。 苔の緑との対比が色鮮やかな市松模様の敷石のある、北庭。 苔、ふかふかだなぁ。 円柱の石で北斗七星を構成し、北斗の庭と呼

          そうだ、京都にいこう。 【東福寺編】

          「檸檬」×森見登美彦氏

          梶井基次郎の「檸檬」を読み、京都を恋しく思っていたところ丁度いい本に出会えました。 「森見登美彦の京都ぐるぐる案内」森見登美彦氏は(京都在住の大学生の多くが当時夢中だったように)わたくしの青春そのものでございます。 この本の中で森見登美彦氏が「檸檬」について語っておられました。 少し長くなりますが、引用させて頂きます。 「檸檬」は、梶井基次郎が第三高等学校にいた時分のことを書いた小説だから、京都の馴染みある界隈がいろいろ登場した。 京都時代の梶井基次郎は暴れん坊であり

          「檸檬」×森見登美彦氏

          「レモンを日向ぼっこさせているの」

          黄色く色づき始めた庭のレモンをひとつ、「もういいんじゃない?」と娘が無邪気に摘んでしまった。 レモンの可愛らしい形を気に入って、娘は家のあちらこちらにレモンを置いてみては笑っている。 窓辺において、「レモンを日向ぼっこさせているの」と寝転がってずっと眺めていたりする。 そんな娘の様子を見ていると、梶井基次郎の「檸檬」が無性に読みたくなってきた。 「檸檬」の舞台は京都、読みながら懐かしい路に想いを馳せる。 時どき私はそんな路を歩きながら、ふと、そこが京都ではなくて京都

          「レモンを日向ぼっこさせているの」

          おとなは、だれも、はじめは子どもだった。

          最近英語のリスニングも兼ねて、寝る前に「 The little prince 星の王子様」のオーディオブックを聴いています。 英語の朗読と宇宙を感じさせるBGMが合わさって寝る前に聞くのにちょうどいい。いつも途中で寝てしまうのでまだ最後まで聞くことができていません。 続きが気になって翻訳本を読みました。子供の頃に読んだ事はありますが、大人になって改めて読むと感じるところが非常に多かったです。 おとなは、だれも、はじめは子どもだった。 (しかし、そのことを忘れずにいるおと

          おとなは、だれも、はじめは子どもだった。

          「つづく」を実感する

          皆川明さんの「ミナを着て旅に出よう」を読み終え、その影響を受けてキース・ジャレットを聴きながら「つづく展」に出かけてきました。 デザイナーの皆川明(1967-)が設立したブランド、ミナ ペルホネン。流行に左右されず、長年着用できる普遍的な価値を持つ「特別な日常服」をコンセプトとし、日本各地の生地産地と深い関係性を紡ぎながら、オリジナルの生地からプロダクトを生み出す独自のものづくりを続けてきました。そのたゆまぬ歩みは、2020年に25周年となります。 本展覧会の「つづく」と

          「つづく」を実感する

          ノイズをキャンセリングできたら

          中田敦彦YouTube大学で「繊細さん」についての回を聞いてから、自分が敏感な感覚(聴覚)をケアするよう気にかけたいなと思うようになりました。 そこでAirPods proを購入しました。 お目当はノイズキャンセリング機能を体感すること。 ノイズをキャンセリングできたら、聴覚からのストレスが減るのでは⁉︎と期待大。 届いてまず、夫と2人でノイズキャンセリング機能はどんなものかウキウキ試してみました。 冷蔵庫の音、消えたね! 炊飯器の音、消えたね! 家電系の電子音は

          ノイズをキャンセリングできたら

          ささやきの森の奥深く

          ささやきの森を目指して、ひたすらに自転車を走らせる。 夕方近くなると風は少し冷んやりとしてくる。 途中、黄金色の稲が美しい。 「ささやきの森」は豊島・檀山の中腹にあたる森林の中で無数の風鈴が風に揺れ動き、静かな音を奏でるインスタレーション。 豊島・檀山の中腹にあたる森林の中、無数の風鈴が風に揺れ動き、静かな音を奏でるインスタレーション。 風鈴の短冊には、これまでに訪れた方の大切な人の名前が記されています。風になびく音は魂の神秘性を思わせ、無名の個人を記憶に留め、人間存

          ささやきの森の奥深く