勝者はいない公園で見つけたもの
慌ただしさが増す師走。
今さら秋の思い出ばなしなんて。
しかしnoteに書きそびれたことばかりフツフツと湧いてくるのです。
豊島に行った時のお話です。
(ちなみに以前、豊島美術館について書いたnote↓は沢山の方にご覧いただけたようです。7518ビュー。感謝でございます。)
豊島の唐櫃浜に、愉快なバスケットゴール「勝者はいない─マルチ・バスケットボール」が展示された公園があります。
思い思いのルールで楽しむバスケットボール
島の人や来場者たちがバスケットボールを楽しめる場を創出。リングがたくさんあるボードで、思い思いのルールで楽しめる。
その公園がレトロで、少し色褪せたゾウさんのすべり台があったりしてとても素敵なんですよね。もう、遊んでる息子が昭和の子供に見えてくるほどで。ちょっとしたタイムスリップ感。
ふと見ると、ゾウさんのそばにヒトデが落ちていたんですよ。
なんでだろうねぇ、と子どもと不思議がったりして。
公園の端に目をやると、古い足漕ぎボートが置かれていました。
ヒトデにボート、公園ですら海を感じさせる豊島です。
動かない足漕ぎボートで夢中で遊ぶ子どもを眺めながら「可愛いなぁ」と写真を撮っていたのですが、ふとボートのテクスチャーに心奪われてしまい、そこからはずっとボートの側面の写真ばかりを無我夢中で撮っていました。
こんなん。↓
無機物と有機物の妙とかいって、雑草とか一緒に撮ってみたりして。
あえて雑草は影だけにしたりして。
割れと錆の味わい。
割れが織りなす美しい線描。
(伝われ‥‥)
ここ最近カメラを持ち歩いて思ったのは、自分は気がつくと細部のテクスチャーばかり撮りたがる癖があるということ。
(美術館で絵を観る時も、ついつい細部に惹きこまれてしまいます。絵を観る距離も寄りがち。)
細部に宿る美しさを見いだす喜びに取り憑かれています。
全体を俯瞰しつつ、細部に入り込み、また全体性に戻る‥そんな感覚を楽しみながらまた写真に残していけたらいいなぁ。(伝わらないわ‥)
カメラ面白い。
お読みいただきありがとうございました。
(お忙しい師走に与太話にお付き合いいただき、感謝でございます。。)