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食に関する情報と作ってみたいレシピ! 食べること、作ること、そして、栽培することにも興味ありな私の琴線に触れたマガジンを集めています。
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#家庭料理

たことブロッコリのパスタ、作ってみない?

たことブロッコリのパスタ、作ってみない?

北海道のたこ、といえば、ヤナギダコ、そして、世界一の大きさを誇るというミズダコ。
ヤナギダコは太平洋で、ミズダコは北海道全域でとれます。
スーパーで売っているのはミズダコが多いので、ミズダコの話をしましょう。

わたくし個人的には、日本海側の北のミズダコが好きです。
海によって味が違いますよ。それぞれの好みで楽しめますね。
ただ、問題があります。

長時間煮ると固くなる・・・・・・。

イタリアか

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「疲れないごはん」を探して

「疲れないごはん」を探して

「休まる方法は「寝る、風呂、メシ」の3つしかない。そのうちの1つ、「メシを食う」が疲れるものではいけない。」

料理研究家の瀬尾幸子さんがこの記事で話されていたことだ。終始、うなずきっぱなしだったのだけれど、特にこの一節はそうだよなと思った。

私にとって外食は、自炊とは違った食体験をさせてくれる最高のエンタメ。毎月20回くらいは外食だし、毎月食べあるきした店のおすすめnoteも書いている。

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「あー、これを食べるときが一番幸せ」

「あー、これを食べるときが一番幸せ」

今一番好きな食べ物を聞かれたら、たまご焼きと答える。
それも卵2つに醤油だけで味を付け、少し多いかなと思うくらいの油を熱したところへジュッと一気に入れたら箸で大きく混ぜて、なんとなく形作っただけの適当なのが一番で、自分にとっておいしければそれでいいもの、それが好きな食べ物かなと思う。

これまで直に接した中で最も尊敬する料理人の1人に、料理屋での修行を一度も経験せず、本からの知識と自ら歩いて得た体

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食感と香りを楽しむ「大人なポテトサラダ」。

食感と香りを楽しむ「大人なポテトサラダ」。

今日のレシピは食感と香りを楽しんでほしい「里芋といぶりがっこのポテトサラダ」です。

「いぶりがっこ」の「がっこ」とは秋田の方言で漬物のことだそうです。

雪国の秋田では漬物としての大根を天日で十分に干すことがができないため、屋内の梁(はり)につり下げ、囲炉裏火の熱と煙を利用して干し上げて漬け込む”燻り(いぶり)漬け”が造り継がれてきたそうです。

その燻した大根を米ぬかで漬け込んだ、秋田の冬が産

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鶏団子鍋

鶏団子鍋

蓋つきのこの土鍋のサイズは約21cm。湯豆腐、釜揚げうどん、豚汁、もつ鍋、すき焼きなどなど、、兎にも角にも、寒い季節にほぼ毎日どこかに登場する我が家の鍋料理。今回は鶏団子鍋です。

鶏団子に食感をと、鶏軟骨を入れようと思いましたが、今回は近所のスーパーで手に入いらなかったので、椎茸の軸で代用しています。柔らかい鶏団子の中に、歯ごたえと旨味がプラスされメリハリのある鶏団子になります。

椎茸の軸も青

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野菜の梅醤油漬け。

野菜の梅醤油漬け。

先日も書きましたが、夏野菜をササッとつけるのにも「梅醤油」重宝します。もうそろそろ青梅の季節が終わってしまいますので、間に合わなければ
また来年にでも。

使い方次第で何でも美味しくしてくれる魔法の調味料です。

以前のレシピ「きゅうりの梅醤油漬け」。では、きゅうりだけでしたが今回はきゅうりの他に、茗荷、茄子、かぶを一緒に漬けてています。昆布と唐辛子は好きなので多めに入れています。(後は白ゴハンが

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「茶碗蒸し」の中で起こる、低温調理と旨味の相乗効果。

「茶碗蒸し」の中で起こる、低温調理と旨味の相乗効果。

今日のレシピは「茶碗蒸し」。和食ならではのさっぱりとしたやさしい味わいで、卵でかためたお吸い物の様な存在なのだそうです。

それから、ちょっとだけ化学なおはなし。
玉子自体は80℃くらいまで温度が上がると凝固点を迎えるそうです。
※(玉子の凝固点とは、加熱することにより固体となるときの温度。)

卵液の熱の中で具材は低温調理されしっとり仕上がります。低温調理の良い点は、肉や魚の水分を保ち、ジューシ

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わらびごはん+蕗「山菜チャーハン」。

わらびごはん+蕗「山菜チャーハン」。

「作ってお皿に盛ったものを再度炒め直される」という行為が何度もあたスパルタなレシピ「チャーハン」。美味しいものを食べているときは気づきませんが、何かしら違和感があるとよく分かります。チャーハンの場合、ごはんが重いか重たくないか。

味付きのごはんが兎に角にも大好きな私がこの時期よく作る、わらびの煮物のアレンジ編「わらびごはん」。アレンジでチャーハンにもします。蕗がある時は是非蕗も一緒に。しっかりと

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ガリガリ食べたい「新生姜の甘酢漬け」。

ガリガリ食べたい「新生姜の甘酢漬け」。

鮮やかなピンクに染まった新生姜が美味しい甘酢漬け。瓶の中で新生姜のアントシアニンという酵素が含まれる赤い色素とお酢が化学反応を起こし、もともと白い新生姜を鮮やかなピンク色にしてくれます。

新生姜に限っては、辛さもマイルドでとてもみずみずしく柔らかいのでそのまま食せます。

甘酢漬けにしておくと、そのままでも、またこれから夏にかけて欲する冷麺や冷しうどんなどの、冷たい麺の大事なアクセントとしても美

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海老マヨ。

海老マヨ。

本日のレシピ「海老マヨ」です。油で揚げないので簡単ささっと、さっぱりで作りやすいです。

このレシピ、エビが主役です。その海老を引き立ててくれるのは、からしマヨネーズ。

マスタードでも代用はききますが、今回は粉から溶いて使う「和がらし」を使用しています。個人的にはあのツーンと鼻にぬけるような独特の強い辛味大好きです。

「和がらし」も「マスタード」もからし菜の種子。「オリエンタルマスタードシード

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わらびの煮物のアレンジ編「わらびごはん」。

わらびの煮物のアレンジ編「わらびごはん」。

「オゴウの家ごはん」ではよくベースとなるお料理を作って、そこからアレンジしていきます。一度作ってしまえば、アレンジにはそんなに時間はかかりません。私でも。

下ごしらえしたわらびで作った「わらびの煮物」。今日はその「わらびの煮物」で作る「わらびごはん」です。

炊き込むのではなく、炊き上がったじゃこごはんに「わらびの煮物」を混ぜ合わせる「わらびごはん」です。脇役ですが細かくきった油あげやじゃこが

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「人の手をかけない」という究極の料理の楽しみ

「人の手をかけない」という究極の料理の楽しみ

オーストリアはオーガニック先進国だ。1960年代からオーガニック普及の動きが始まり、今や農地の約20%がオーガニック農法の基準で耕作されている。オーストリア独自のオーガニック認証基準はEU基準より厳しく、スーパーに行ってもBio(ドイツ語でオーガニック)の文字が目立ち、特別なものではなく普通に買物の選択肢に存在する。

そんな食材への意識の高さもあってかなくてか、ウィーン市内各地に立つ毎週土曜日の

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「オゴウの家ごはん」の万能だし

「オゴウの家ごはん」の万能だし

「オゴウの家ごはん」の万能出汁は、10cmの昆布3枚と鰹節をもりっと一握りでとっています。(昆布と鰹節の種類は問いません。)

出汁の取り方は色々あるとは思います。一番出汁、二番出汁と丁寧にとったほうが良いとは思いますが、我が家はよく出汁を使いますので無駄なくだしきります。

作り方
鍋に水1L、昆布と鰹節両方を入れ、沸騰させてから中火にし、5分ほど煮出して完成。そのまま放置して、冷めて絞ったらよ

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「魚の煮付け」の
哲学

「魚の煮付け」の 哲学

先日、お客様からどうしたら美味しく魚を煮れるのかと聞かれました。

「身が崩れてしまったり、生臭くなってしまったりなかなか上手く出来ないんで、いつも焼き魚にしてしまいます」

と言われたので、現時点の考えをまとめてみます。

まず、魚料理で一番大事なことが鮮度の良い魚を使うことです。

そして煮魚の場合は旨味を極力逃さないように一気に煮ます。

今回は比較的薄味で魚をしっかり味わえる味付けにしてい

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