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ネコの視点で詩を綴っています
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ホントの気持ち

ホントの気持ち

君のことは好きだよ

でも四六時中一緒はヤダ

逆に相手にしてくれないなんて
絶対にありえない

君はボクに振り回されていれば良いのさ

意地はるなよ

それがたまらないんだろ

そうそう、他のやつらに目移りするなよ

妬いちゃうぞ

そして嫌がることばっかりしてやる

少しは悔しがれよ

でもどうせ嬉しそうな顔するんだろうな

ああ、あとそれからボクの真似して
猫なで声をするのは止めろ

あれ、

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そっちに行きたい

そっちに行きたい

ねえ、ねえ
聞こえてるんでしょ
無視しないで

ここを開けて
そっちに行きたい

ねえ、ねえ、ねえってば

ほかっとけば静かになるって思ってるんでしょ

ダメよ
今日は諦めない

そっちに行かせて
閉じ込めないで

わたし全部知ってるの
あなただけ美味しいもの食べてるでしょ
わたしにもちょうだいよ

ずるいずるい
ホントにずるい

だからあなた達は嫌われものなの

ねえ、お願い
ここを開けて

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話して

話して

大丈夫?

またなんかあったの?

そんなあからさまに沈んだ顔しないでよ

ほら、なに?
聞いてあげるから話してみな

ほら

君はいっつもそうだよね

どうでもいいことは
なんでも話すのに

ホントに苦しい時はなにも言ってくれない

ねえ、いいんだよ

思いの丈をぶちまけてごらん

きっと楽になるよ

大丈夫
キミのこと嫌いになったりしないから

見捨てることもしないから

逆に
こういう時に頼

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キーボード

キーボード

笑って 泣いて 落ち込んで
はしゃいで 怒って くつろいで

ホント気ままで良いですね

しょっちゅう忙しそうにしてるけど
いつも決まってパソコン見てる
そんなあなたを見るたびに
おバカな人だと呆れてしまう

今回こそは慌てぬようにと
いつもみたいに操作を邪魔する
するとあなたは笑顔になって
甘えた声で困り出す

これにてボクの任務は終わり
あとは至福のお昼寝タイム
カチャカチャ不思議な感触の

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足音

足音

僕はとっても耳が良いから
感情の変化にすぐ気付く

嬉しいときや悲しんでるとき
落ち込んでるとき 怒っているとき

今日はとっても軽やかなリズムだから
嬉しいことがあったんだね

僕らは君たちとは違うから
足音なんて絶対たてない

誰にもかれにも今の心情を教えるなんて
そんな愛想は振り撒かないよ

僕の気持ちが知りたいならば
まずは僕に気に入られないと

その後尻尾を観察してみるんだね

なんのため?

なんのため?

なんのため?自分の成長のため?

なんのため?人の幸せのため?

なんのため?会社の利益のため?

なんのため?生活するため?

ねえ、良いの?それで幸せ?

それはあなたのためになってる?
赤の他人のために身を削らないといけない?
会社って大事?
生活以外はいらなくない?

ボクのためにだけで良いんだよ
ボクとあなたとパートナー
ただそれだけのためにがんばりなよ

無理なの?どうなの?

ねえ、

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ゆっくりでいいよ

ゆっくりでいいよ

勇気を出した行動が
望まぬ結果を産んだ時
止めておけばよかったと
後悔するのはよくわかる

だけど動かずにはいられない時がある
君もそうだったんだよね

結果はどうあれ
それで良かったんだよ

ゆっくり泣いて
ゆっくり元気になって

今日は僕がずっと傍にいてあげるから

敵だらけ?

敵だらけ?

周りは全て敵だらけ?

違うでしょ

あなたが誰も信じないだけ
味方でいてくれる人を信じようとしないだけ

君らに生存競争における敵なんていやしない

嫌なら逃げればいい

どこへでも行けるんだろ
短時間で

逃げれなくても逃げればいい

本当に大事なものだけ抱え込んで
あとは捨てればいい

家族が大事なら家族と
家族すらいらないなら一人で

生きてりゃなんとかなるよ

ボクらを見なよ

大事なも

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ご・は・ん

ご・は・ん

また怒られてる

ホントへたくそだな

ボクを見てごらん
いっつもスマートでしょ

怒られることなんてありはしない
だって気付かれてないんだもん

たまにバレそうな時はあるけど
そんな時でもボクの真似ばっかするドジなあいつが代わりに怒られてるwww

人間ってほんとにボクらより頭いいの?
算数だっけ?
そのへんなやつ
そんなんやらないとご飯もらえないなんて笑っちゃうよ

それはそうとボクにだけでも

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おやつ持ってきてくれたら考えよかな

おやつ持ってきてくれたら考えよかな

また来たんだ
こりないね

こっち来ないで
そこにいて

お母さんがダメだって言ったんだ
奴らは危険だ気をつけろって

お姉ちゃんも言っていた
あいつら怖い信じちゃダメって

ボクもいっつも思ってる
お昼寝邪魔する悪い奴らって

でもあなたはちょっと違う

挨拶してきたり
話しかけてきたり
パーソナルスペースのギリギリのところで止まってくれたり
おどかそうともしてこない

そういえばお父さんが言っ

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おかえり

おかえり

どうしたの
元気ないね

また落ち込んでるの

今度はなに

また仕事ってやつ
それともあの人

やめちゃいなよ そんなもん
忘れちゃいなよ あんな人

ボクがいるよ
そばにいるよ

ほらいつもみたいに
ボクを抱き上げて
いっぱいなでてよ

寂しげな「ただいま」が
軽く頭をなででいくだけなのが
とてもつらいよ

こんなときいつも思うんだ
人間だったらなって

でもボクだからできること
ボクにしかで

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