アキヒト

Business Designer / クリエイティブアプロ―チによる新規事業・サービス開発 🎓武蔵野美術大学クリエイティブリーダーシップ(修士) 趣味はサーフィンと油絵 湘南在住  建築・インテリアに興味を持ち、湘南エリアを中心に何かできないか模索中

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    施主目線での注文住宅設計のポイントです

最近の記事

身体感覚を共有することの意味

身体感覚の共有 琉球大学で教鞭をとられている玉城絵美氏は、人間とコンピューターの相互作用を研究し、遠隔でロボや他人と「身体感覚を共有する」ことの社会実装を進められている。 玉城氏が研究開発する身体感覚共有は、腕に巻くシンプルなデバイスが筋肉の動きを感知し、遠隔のデバイスに転送して動きを再現することができる。 他人やロボが受け取った身体感覚を遠隔で別の人間が感じることができる。 玉城氏の研究と社会実装により、ヒトは遠隔地にいる他人やバーチャルの世界と、身体感覚を共有できる

    • 市民とつくるTV番組が、地域をおもしろくする

      TV番組制作を地域の一般市民といっしょにおこなう。 「取材→構成→ロケ→編集」というプロセスを、NHKのTVプロデューサーと北海道の地方に住む市民が一緒に行う。 その過程において、制作に参加した市民が地元の面白さを再発見し、新しい出会いがあり、自身の可能性を広げていく。 番組制作を一般市民とおこなう NHK札幌放送局が制作する番組【ローカルフレンズ滞在記】 番組の企画・制作に携わりたい人は、市民からの一般公募で募る。 取材では地方で生活している人々のエピソードにフォーカ

      • 行動概念としてのアート

        東北芸術工科大学工芸デザイン学科教授であり、彫刻家、アートキュレーターでもある、深井聡一郎先生のお話を伺った。 https://twitter.com/fukaiso16 アーティスト 深井聡一郎 深井氏は、武蔵野美術大学の彫刻科を卒業後、文化庁の研修員として渡英。帰国後は「AGAIN-ST」という同人会を立ち上げ、作家活動を展開。 同人会では、共同制作や展示、トークショー、メディアのリリースなど幅広く活動を行っている。モノを創るアーティスト、社会に対して表現できるデザ

        • クリエイティブ・ディレクターという仕事

          日本初のグローバルクリエイティブスタジオ Whatever CO.の川村真司氏のお話を伺ったので、レポ形式でメモ。 主な作品 Case1. Music Video 「SOUR '日々の音色」 こちらは川村氏が2009年に制作したmusic videoで、ウェブカメラを使って世界の人々をつないでいる。 登場人物が徐々に増えていき、画面構成も時間とともに複雑になっていく。徐々に理解の難易度を上げていきつつも、驚きを絶やさない構成になっている。 Case2. ストップモーショ

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        • 武蔵野美術大学クリエイティブリーダーシップの授業
          10本
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        記事

          探究力には格差が生じる?

          高校生へのイノベーション教育と、そこから生まれたアイデアの事業創出を行っているイノベーションクラブ「i.club」の代表、小川悠氏のお話を伺った。 探究学習とは 昨今教育現場では、自らの興味関心や主体性をもとに、世の中に対して自ら問いを生み出し、その答えを模索していく、「探究型学習」が取り入れられている。そしてこの探究型学習は年々世の中でその重要性がクローズアップされるようになってきた。 そしてこれからは、この「探究力」に格差が生じていくだろう、というのが小川氏の考えてい

          探究力には格差が生じる?

          行政デジタル化のデザイン レポ

          デジタル庁の方のお話を聞く貴重な機会があったので、今回はレポ形式で。 行政サービスのデザイン 行政サービスの紙の多さ、手続きの分かりにくさに我々はとても苦労している。徐々に改善は進んでいる部分もあるが、これまでは一方的な情報発信、わかりにくい入力フォーマットといった部分で、UI/UXが重視されていなかった。 UI/UXを変えていくためには、仕組み自体を変えていかなければならない。ゆえに、サービスをレイヤー構造化して、インフラ、データ、システム、UI、それぞれのレイヤーでU

          行政デジタル化のデザイン レポ

          デザインの所作と「営業のデザイン」

          大学に外部の方が来て講演してくれる授業のシリーズ 第15回はUMA /design farmの原田 祐馬 氏 街と団地に寄り添った色彩計画 ヒューマンセントリックデザインの事例。丁寧にエスノグラフィ調査をして実態を深く知ることがデザインの本質。環境を、使う人を、考える。 ユーザーとの新しい関係づくり 依頼主の牧場に行って初めて、夏と冬で味が変わることを知ったとのこと。現場に行き、気づきを造形化していくこと、それがデザインの所作である。 事例をもとにした講演から得たデ

          デザインの所作と「営業のデザイン」

          コンテクストを理解する

          大学に外部の方が来て講演してくれる授業のシリーズ。 第14回は静岡大学 准教授 本條晴一朗 先生。 UXデザイン 人の行動は、何か自分の絶対的な信念や価値観に基づいて判断するのではなく、その時の状況、相対する人など、外部環境からの働きかけによって意思決定を行う。よって、顧客ジャーニーを追う際や、UXデザインを行う場合は、 ・対象がどういう状況において、どういう影響を外部から受けているのか ・何をしようとして、何にこまっているのか という「状況の理解」が重要になる。 例

          コンテクストを理解する

          モチベーションのデザイン

          大学に外部の方が来て講演してくれる授業のシリーズ。 第13回は県立熊本高校 教師の早野 仁郎 氏。 受験一辺倒の学習だけでなく、探究型教育、STEAM教育を通して子供たちの主体性を引き出す試みをされているとのこと。 子供のモチベーションデザイン 自分も幼い子供がいるので、このモチベーションのデザイン的な話は気になった。人はみな探究心を持っており、それぞれの探究心にしたがって活動を行うことが、生きる上での楽しみや意義につながり、活動自体の生産性も上がる。 しかし、人によ

          モチベーションのデザイン

          企業共創について思うこと

          大学に外部の方が来て講演してくれる授業のシリーズ。 第12回はissue+designの筧裕介氏。 ということをおっしゃられていた。 伺ったお話から、自分が関わる仕事上のよくあるケースに思い当たる節があったので綴ってみる。 最近身の回りでは、製造業などのBtoBメインの「モノ」や「素材」を扱っている企業が、直接一般消費者のマーケットにいく、DtoC領域へビジネスの拡大をしていこうという試みがいくつかある。 そういった企業の多くは、新しいサービスの開発や、toC領域のマーケ

          企業共創について思うこと

          人はなぜ表現をするのか

          自分が通っているムサビの大学院コースでは、平日は実践的なデザイン理論を学ぶことが多いが、土曜日にデザインやアートの制作を行う授業がある。 年度最後の締めくくりの授業は、 「何を製作しても良い」 という、いかにも美大らしい課題であった。 自分は大好きな油絵で、大好きなサーフィンをしているときに感じる、自分の状態、見えている景色を再構築して描くことにした。 一心不乱に6時間ほど描き続けた。 土曜日の授業は毎回テーマ設定が面白く、初回は「自分が思うアヒルを製作る」というものから

          人はなぜ表現をするのか

          アートに求められるものとは?

          アートを制作するとは何か、ということを探る中で、上記のような定義を見つけた。 しかしなぜだか強烈な違和感を感じた。そして権威的な圧力を感じた。 アートとは、新しい意味を提示しなくてはならないのだろうか? 必ず社会的意味を持たせなくてはならないのだろうか? 確かに、新たな社会的意味や定義をもたらす作品が、概念として面白いのはわかる。発見や気づきを得られること自体はとても面白いし、十分に社会を変える可能性を持っていると思う。たとえ、制作物が既製品トイレのように自宅に飾りたいとは

          アートに求められるものとは?

          意味もなく、無駄なことの探求

          先月末の金曜日夜、主任教授の新たな研究会に顔をだしたら、衝撃的な打ち出しがあった。 「我々は、意味もなく、無駄だと言われる領域を研究する」 昨年の秋、ムサビに共同研究拠点「自律協生スタジオ」が開設された。上記は、この研究の取り組みの1つのテーマとのこと。 山口周氏の著作で、「ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式」に以下のような記述がある。 例えば、、 このマトリックスの左下、役に立たないし意味もないもの、その領域こそが人間を豊かにするのではないだろ

          意味もなく、無駄なことの探求

          スペキュラティブデザイン

          美大に入る前、アートやデザインについて色々勉強していた時に出会ったスペキュラティブデザインという考え方。大学の授業の一環で、その大家である長谷川愛さんのお話を直接伺うことができた。(嬉しい!) 長谷川愛さんは世の中の常識に問いをたてる衝撃的な作品を世に放ち、今の社会に対して問題発見、疑問提起をされている。 いくつか作品の紹介をすると、 I WANNA DELIVER A DOLPHIN…SHARED BABY(IM)POSSIBLE BABY, CASE 01: ASAK

          スペキュラティブデザイン

          デザインのプロセス

          最近考えていること 大学院に行き始めてから、時短勤務で自分の働く時間を7割に減らして、3割を学業や研究に充てている。会社員としての仕事は火~金の9-17時まで。このバランスが自分には合っていて、勉強や研究を生活に取り入れることで認知の幅が広がり、人生が豊かになっている。また、得たことが仕事にも生きている(生かせるように仕事を選んだり、職種を調整したりし始めている)。 今後もう少しカスタマイズして、仕事の部分も、キャッシュを確実に生み出すクライアントワークとキャッシュは不明確

          デザインのプロセス

          価値の拡張

          大学の講義で、(株)東京チェーンソーズの代表取締役 青木亮輔氏のお話を伺った。 こちらは林業の可能性を拡大している会社で、木の新しい価値を創造するという思いで様々な活動をされている。 例えば、これまで丸太への加工の過程で捨てられていた枝や根を、デザイナーさんとコラボして証明やテーブルにして商品化するなどしている。これまで廃棄されて無価値であったものに、デザインで新しい価値をつける、そしてそのモノを最大限に生かす、可能性を開くこと、にチャレンジしているとのこと。 また、木を使

          価値の拡張