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11月26日を「ビン牛乳の日」に認定された、『山村乳業』が記念イベントを実施!
こんにちは、翼祈(たすき)です。
今はほとんど見かけない、牛乳瓶。「懐かしい」と感じる方も、多いのではないでしょうか?
私が小学生の頃の給食は、今みたいな紙パックではなく、牛乳瓶でした。牛乳瓶のフタ、開け方が悪いと、開け口を塞いでなかなか開かないし、勢いがあり過ぎると、指がフタに貫通してドボっといくし。力加減が、非常に難しかった…。
それ以外に牛乳瓶と言えば、小学生の頃、バザーで今余り見かけなくなったベルマークとか、牛乳瓶のフタもお金代わりで、それでバザーの出し物とかを体験できましたね。
今でも、そういうことってするんでしょうかね?
この記事では、「ビン牛乳の日」の認定を受けた、とある会社の1コマとなります。
お風呂上がり、腰に手を当てて牛乳瓶を飲もう―。100年以上に渡って、牛乳瓶を製造し続けている三重県伊勢市大世古3にある老舗乳製品メーカー『山村乳業』が11月26日を「ビン牛乳の日」に制定する様に一般社団法人日本記念日協会に申請し、先日認定を受けました。
2024年11月26日には第1回の「ビン牛乳の日」を記念セレモニーとして、東京都と伊勢でイベントを開催しました。
今回は、なぜ『山村乳業』の方が、「ビン牛乳の日」を認定したかったのか?などをお伝えします。
『山村乳業』が「ビン牛乳の日」の認定前に、募らせた危機感とは?
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『山村乳業』は1919年に創業されました。牛乳本来の品質と美味しさを追求する中「美味しい牛乳には、瓶は欠かせない」という高いこだわりを持っています。看板商品の低温殺菌「山村牛乳」を始め、「山村フルーツ」「山村コーヒー」など瓶入り乳製品は14品目47種類で、日本最多のラインアップを誇ります。
ですが、牛乳瓶を取り巻く環境は年々厳しさが増しています。農林水産省の実態調査によりますと、最近10年間で牛乳瓶の生産量は3分の1、製造工場数は2分の1に減少しました。紙などに比較してもコストが大きく、回収や運搬の手間は効率性重視の世の中に合わないと言われたこともあり、このままでは10年以内に消滅する危機に瀕しています。
参考:11月26日は「ビン 牛乳の日」 制定 「令和の新たな価値を」 毎日新聞(2024年)
現状に危機感を覚えた『山村乳業』の広報担当の男性は、牛乳瓶の文化的価値を見つめ直し、次世代へバトンタッチする機会にしようと考え「記念日」の制定を検討しました。「11」を2本の瓶に見立て、風呂(ふろ)を意味する「26」とかけ合わせて11月26日を「ビン牛乳の日」として申請しました。
『山村乳業』の広報担当の男性は、「瓶牛乳には懐かしさだけでなく、令和の時代ならではの希少価値も高くあるはずです。『ビン牛乳の日』が牛乳瓶の未来へ向かって躍進する機会になれば」と期待を込めました。
懐かしさと、寂しさと
牛乳瓶は非常に懐かしいです。最近は全く行きませんが、温泉や入浴施設などに行くと、母はフルーツ牛乳、私はコーヒー牛乳を買って、腰に手を当てて飲んでいました。
母の中で「温泉などで飲むものといえばフルーツ牛乳!」という想いがあったり、私も子どもの頃からその当時コーヒーは飲めなくても、コーヒー牛乳が大好きで、よく飲んでいました。
私の中のコーヒー牛乳は甘過ぎず、ミルクの味もハッキリ効いていて、コーヒーの味が奥の方から感じる、ミルク多めのコーヒー牛乳が好きです。最近は微糖も美味しく感じる様になりました。
確か数年前に、「牛乳瓶は売り上げが落ちていて、大手製造メーカーも販売を中止」というニュースを読み、最近は全く行かない温泉などでも、牛乳瓶の取り扱いは無くなったのではないか?と思っています。
温泉などには必ず置いてあった、牛乳瓶の入った冷蔵庫、名物でもあり、無くなったことは、1つの時代が終わったと感じ、寂しいですね。
それでも、『山村乳業』の広報担当の男性が、「無くさない様に」と、「ビン牛乳の日」の認定まで尽力して下さったこと、非常に嬉しいです。
牛乳は紙パックが主流。でも、牛乳瓶にだって、紙パックに負けない良さは沢山あったはず。その文化を数は減っても、守り続けていけたらと思います。
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