はぁとふんわり工房。飲酒運転撲滅を目指し講演を開く、山本美也子さんが開所のB型。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
福岡県にも沢山のA型事業所や、B型事業所がございます。2022年4月1日に、飲酒運転で息子さんを亡くし、日本各地で講演会を開催している山本美也子さんが、家族を亡くした人や、障害を抱える人の居場所を作りたいと、福岡県福岡市東区に、『はぁとふんわり工房』という、B型事業所を開所しました。
こちらでは主にコーヒーの販売や、清掃作業、最近では制服をリサイクルして掃除のクロス作りなどを手がけています。
今回はこの『はぁとふんわり工房』についてお知らせします。
『はぉとふんわり工房』とは?
住所
〒813-0032 福岡県福岡市東区土井2-34-16
開所時間 毎週月〜金曜日10時-15時
TEL 092-692-6316
お問い合せ 10時-17時
『はぁとふんわり工房』が出来た経緯
家族を亡くした人や障害を抱えている方に、「ふんわり」と気持ちを寄り添わせることが可能なら―。2022年4月1日に、そんな願いが込めた就労継続支援B型事業所『はぁとふんわり工房』が、福岡県福岡市東区に開所されました。
携わっているのは、2011年に飲酒運転の事故で息子さんを亡くした山本美也子さんが理事を執るNPO法人はぁとスペースです。
転機は、山本さんが「地域に住むお子さんが気軽に遊びにやって来れる居場所となって欲しい」と、2015年に設立した「まちかど図書館」でした。知人にお子さん向けの本の寄付をお願いすると、2000冊超の本が寄付され、NPO法人はぁとスペースの事務所も入居する建物に図書館を設立しました。
「飲酒運転を撲滅しようと考えていたら、子どもの頃から飲酒運転が犯罪だと認知させる必要がある」と思い付き、貯蔵する書籍に1冊ずつ「STOP‼︎飲酒運転」のハートのシールを添付しました。
お子さん向けに設立された図書館運営でしたが、同伴するお母さんの相談を寄せられるきっかけにもつながりました。子育てが上手く進まない――。「こういう話をする居場所は今までなかった」。その想いに応えたいと、カフェ「はぁとコーヒー」を図書館に併設し、居場所づくりに励みました。
カフェでお母さんの話を聞いていくと、子育ての悩みを持つお母さんの中には、障害を抱えていたり、重度のうつ病を罹患している人もいると鮮明となりました。「就労を介して、みんなで幸せになりたいです。そのお手伝いを私がしたいなあと思いました」。障害を抱えている人とそうではない人がみんなで楽しく生活を送れる様ににしたいと、『はぁとふんわり工房』を開所して支援を始めました。
『はぁとふんわり工房』の由来は「きちっとする気持ちを持つと理想が育まれる。ふんわり頑張っている程度が丁度良い塩梅」という想いを含めました。
参考:飲酒事故の遺族が就労支援 悩む人に寄り添う「ふんわり工房」 朝日新聞デジタル(2022年)
現在、『はぁとふんわり工房』に通所する人は3人です。そのうち2人はカフェ「はぁとコーヒー」の常連客だったお母さん達でした。コーヒー豆を分けたりや袋にコーヒーのラベルを貼り付けて、ドリップバッグを1枚ずつ手作業で作ります。廃棄する欠けた豆や、時折混ざる小石などを手で除去し分ける作業も慣れて来ました。
これから20人ほどの通所者を募集する予定で、手作りのドリップバッグの作成や、飲酒運転撲滅のラッピングをデザインした自動販売機の清掃も担います。
テレビで拝見した、最新の活動
テレビで『はぁとふんわり工房』の活動を拝見しました。今新たなお仕事で、SDGsである制服リサイクルで、九州を中心に1万5千〜2万着が届き、その制服を掃除のクロスや鍋敷き、ハンガー、ブローチなどにして、新しく蘇らせているそうです。制服は代表の山本さんが関わっている、サンスクリーン九州から集め、掃除のクロスは1枚100円で毎週40枚を納品し、サンスクリーン九州では一部顧客に無料で『はぁとふんわり工房』から提供された掃除のクロスを配布しています。
山本さんはずっと飲酒運転が無くなる様に、各地で講演をしているので、存じておりました。そんな山本さんがB型事業所を開所されたというニュース、とても素晴らしい行動力だなと感じました。『はぁとふんわり工房』も、同じ福祉事業所として共に発展して行けたら良いなと思います。
参考サイト
https://www.instagram.com/heart_funwari?igsh=MTRvZ3dvazlhbmx1aQ==