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サギングアイ症候群とは?その症状・なりやすい人・治療について。早期発見の対策など。

こんにちは、翼祈(たすき)です。
目がぼやけたり、かすんだりするのを単なる「老眼」や「疲れ目」だと片付けていませんか?目を休めたり、眼鏡を新調しても症状が改善しないケースでは、「サギングアイ症候群」を発症しているのかもしれません。

サギングアイ症候群(sagging eye syndrome)とは、「サギング(sagging)」は英語で「たるみ」という意味があります。「sagging eye syndrome」を日本語に直すと「たるみ目症候群」といいます。

眼球は「プリー」という名のコラーゲン組織に覆われ、眼球が治まる頭蓋骨のくぼみに宙づり状態で固定する機能があります。加齢などの影響を受け、「プリー」の量が減少すると眼球の固定する機能が弱まって、眼球の向きや位置がずれる場合があります。

何かを観る時、左右の瞳の視線は完全には一致しませんが、このずれを脳が上手く整え、1つの映像として瞳に映し出しています。ですが、サギングアイ症候群を発症すると、この左右の瞳の視線に映るずれが大きいことで、脳で映像を1つに重ねることが不可能となり、ぼやけはぼやけでも、ものが二重に見えてしまう現象が起きます。

40代頃から50代以降にサギングアイ症候群は増加します。特に上下にずれてものが見える場合が多くあるそうです。

運転している時に車道のセンターラインが二重に見えたり、前を走行する1台の車が2台走っている様に見えたりすると、交通事故のリスクにも直結し、サギングアイ症候群の可能性が大きいです。

今回はサギングアイ症候群がどういうものなのかについて特集します。

▽なりやすい人

●加齢とともに誰でもなり得る。白内障の手術後になりやすい。

引用:「サギングアイ症候群」はコラーゲンの減少でモノが二重に見える病気/40~50代に多い目のトラブル OurAge(2022年)

▽サギングアイ症候群と他の病気との見分け方。

進行するとライフスタイルにも支障が生じます。たかがぼやけ位でと言って、放置しないで欲しいです。サギングアイ症候群の見分け方は、ものが二重に見える現象を複視といいます。左右の瞳は同時に動かせない性質から複視が起きるので、片目ずつでものを見れば二重には見えることはありません。

両目同時に見るとものが二重に見えるのに、片目だけでものを見ると視界が鮮明に見える人は、サギングアイ症候群の可能性もあります。左右それぞれ「片目ずつ」で5m以上離れたものを見てみて頂きたいです。

▽治療法

①プリズム眼鏡を装着する。

左右の瞳に映る2つの映像を脳が1つに結合可能な範囲内に、光をレンズで矯正可能だと複視「ものが二重に見える」は消失させ、プリズムレンズで、そのプリズムレンズを使った眼鏡がプリズム眼鏡となります。サギングアイ症候群で眼球のずれが生じていても、光を屈折させてずれを正しく補い、両目でものを観た時に起こる視界のぼやけも解消されます。

それ以前から眼鏡を装着している人は、眼鏡のレンズにずれた目の向きに適応させて、光を曲げるフィルム「膜プリズム」を上から貼るだけでプリズムレンズと同じ効果を得られます。既にお持ちの眼鏡の表面に膜プリズムを貼りつけて使うことも可能です。
※プリズム眼鏡も膜プリズムはどちらも、眼科で処方箋をして頂くことで、眼鏡ショップなどで買えます。

②手術を受ける。

大きくなっている角度の眼球のずれへの手術を施します。左右の瞳に映る2つの映像を脳が1つに結合可能な範囲内に、手術で眼球の向きを矯正させます。手術で眼球を動かす外眼筋が付いている位置をずらすことで、眼球の位置を改善できます。
※手術にかかる時間は30分程度となり、日帰り手術も可能ですが、個人差で短期の入院が必要なケースもあります。

画像引用・参考:ものが「二重」に見えたら「サギングアイ症候群」かも。 視力ケアセンター

サギングアイ症候群は別名、「加齢性斜視」とも言われています。ものを観た時、左右の視線が同じ方向へと行かず、片目が別の方向にずれて見えている状態を斜視だと言われます。

サギングアイ症候群は、眼科医の間でも2021年頃から認知される様になった比較的新しい病気となり、年間14万人が発症すると推定されています。

新しい病気によっての産みの苦しみ

私がこの病気に関して知ったのも、一般的に言われている番組の最終回を観たことでした。元々詳しく紹介してくれていた番組で、サギングアイ症候群に関してもかなり詳しく紹介していましたが、番組が終了し、公式ホームページが閉鎖されたことや、新しい病気であることで検索をかけても情報がほとんどなく、少ない情報の中で新しい病気などの情報を書く時と同様の産みの苦しみがありました。

私はこの記事を書いている現在に公休を取って、かなり久しぶりに眼科に行きました。基礎疾患があるのに行かなかったこと、基礎疾患があることで逆にコロナが増えていることでの病院の行き渋り、でも行かないと先生に怒られると、色んな葛藤がありましたが、このままじゃますます行けなくなると、勇気を出して行きました。

かなり久しぶりに眼科に行きましたが、検査結果は悪くなく、次はだいぶ後でいいと言われました。

先生に「サギングアイ症候群について聞いたら、私が知らない情報が得られるかもしれない」と思い聞きましたが、「何ですかそれ?」と言われ、先生の知らない位本当にまだまだ新しい情報だったみたいでした。

かなり久々に眼科に行っていて、「悪化していますね。どうして来なかったんですか‼︎」と怒られる覚悟で行きましたが、久々に観た先生は角が取れて性格が丸くなっていて、とても優しくて、全く怒られませんでした。むしろ「そのまま基礎疾患の数値を維持して下さいね」と言われた位でした。

過去に眼底検査の時などで、上手く先生の言う通りに視線が合わせることができず凄く怒られていた私が、今回の受診で全く怒られないという状況だったので、「もしかしてここもうすぐ閉鎖する?」と思う程、心配になった位でした。


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