2024年度から兵庫県西宮市立の小中学校で、食物アレルギー対応の米粉カレーが提供へ!
こんにちは、翼祈(たすき)です。
食べ物が多様化している中で、色んなものがあるからこそ、様々なものから誘発される様になった、食物アレルギー。
食物アレルギーがあると、それ全般が食べられず、成分に至るまで、あらゆるところに気を配らないといけません。
食物アレルギーも多様化していく中で、大豆ミートなど、プラントベースフードの開発も進んでいったのではないでしょうか?
そんな食物アレルギーに対応した、給食のカレーを、2024年度から提供する学校が、兵庫県にあります。
兵庫県西宮市立の小中学校で2024年度から、食物アレルギーを抱えている子ども達が食べられるよう、8大アレルゲンを使用しない米粉カレーが提供されます。
食物アレルギーを抱えている我が子を育てる保護者の会「みやれっこほーむ」が要望を積み重ねていき、市教育委員会が採用を決定しました。子どもに弁当を持たせている親御さんたちは「友達と同じ給食を食べさせてあげられます。大きな前進です」と喜びました。
今回は兵庫県の食物アレルギーへの取り組みについて紹介します。
自分の子どもに給食で寂しい思いをさせたくないー、米粉カレーを開発した親御さんの愛
市教育委員会によりますと、2022年度は市立校に通う小中学生およそ3万7000人のうち、およそ1200人(3.3%)は学校側が何らかの食物アレルギー対応を取り、およそ900人(2.5%)は代替食を持参していました。
「みやれっこほーむ」は2012年10月に結成されました。会員は現在11人で、月1回ほど集まって悩みを相談し合ったり、情報交換したりして交流する以外にも、食物アレルギーへの理解を深めるための講習会も開催しています。
2022年11月には「給食の時に寂しい思いをする子ども達を減らしたい」と、給食のアレルギー対応に励む「給食チーム」を立ち上げました。2023年1月、「みやれっこほーむ」の結成以来3回目となる要望書を市教育委員会に提出し、具体的なメニューとして米粉カレーを提案しました。
参考:食物アレルギーある子でも食べられる「米粉カレー」学校給食に 保護者の会、要望実る 西宮、来年度から 神戸新聞NEXT(2023年)
市教育委員会も前向きに対応し、先進地の大阪府箕面市を視察するといった試作や研究を積み重ねていって、米粉カレーの導入を決定しました。2024年度は2回米粉カレーを提供し、子ども達や教職員にアンケートを行い、定番化が目標です。
年間200回ほどある給食の中で、カレーはおよそ10回登場する人気メニューです。市教育委員会は「カレーは給食の象徴的な食べ物です。これからもさまざまな献立や調理法、食材を研究していきます」と語りました。
「みやれっこほーむ」代表の女性Aさんと給食チームのリーダーの女性Bさんは「私たちの想いを市教育委員会が受け止めて下さり、本当に嬉しいです。少しずつでも食物アレルギーへの対応が加速する様に、協力していきたいです」と述べました。
ここから生まれるもの
私はアレルギーはないのですが、この記事を書いて、当事者の方のことを考えてみました。
食物アレルギーがあると、誤って食べてしまうと、重篤なアナフィラキシーを発症するので、みんなと同じものは食べられません。
自分だけは食物アレルギー対応の特別メニューやお弁当です。それを観て、「みんなと同じものが食べたいな」と感じると思うんです。
もちろん全く同じものは食べられませんが、全く姿形が違うものじゃなく、同じ様な形のものを食べられることに、満足度や幸福感も変わって来ると思います。
そういう点においても、この社会福祉の取り組みは、当事者の方に寄り添った素敵な取り組みだと感じました。