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下肢静脈瘤。美容師、教員など立ち仕事の人に多い病気。手術での治療法なども紹介。

こんにちは、翼祈(たすき)です。
足のむくみという初期症状から始まり、コブみたいなものが発生し、細い血管が浮き上がって来る「下肢静脈瘤」。重症化に至ると、静脈内の圧力が強くなり周囲に炎症を引き起こします。繰り返し発生すると色素が沈着して脚が黒ずんで来たり、潰瘍が出来ることもあります。

「下肢静脈瘤」の改善策では1時間に1回、数分間足やかかとを上にあげて心臓に近い位置まで持っていくことや、ふくらはぎを動かす様にウォーキングや足踏みなど軽い運動を念頭に置くこと、弾力性のあるストッキングを履くことなどである程度症状は抑えられるそうです。

今回は「下肢静脈瘤」についてお知らせします。

「下肢静脈瘤」とは?

足の先まで巡った血液は、下から上へと重力に逆らって心臓まで押し上げられます。このとき、血液が逆流しないように静脈には「弁」がついています。ところが何らかの原因でこの弁が壊れると、血液が上に運ばれず、逆流したり溜まったりして血管がコブのように膨らんでしまいます。これが「下肢静脈瘤」です。

まず、血管がボコボコと脚に出てきて、そのうち脚が痛くなったり、だるくなったり、夜中にこむら返りを起こしたりします。さらには皮膚炎ができてかゆみがでて、皮膚がこわれて潰瘍ができることもあります。

引用:【NHK健康】脚のむくみは病気のサイン?むくみの原因、下肢静脈瘤の手術療法 (2022年)

「下肢静脈瘤」は男性と比較して女性に患者が多く、長い時間での立ち仕事、妊娠、加齢なども要素として上がります。40歳以上の女性から特に増えるのはホルモンの影響が大きいからだと研究から想定されており、特に出産の時の女性の身体の変化に大きな影響を与えるからだとされています。

家族の中に「下肢静脈瘤」の既往歴があるケースでは、罹患しやすいことも研究で解明されています。日本人の約1割の人が潜在患者で、出産経験を持つ女性の4人に1人が「下肢静脈瘤」を罹患しています。国内の患者数は1000万人以上だと言われています。

「下肢静脈瘤」に関するアンケート

東京都港区に拠点を置く日本メドトロニック株式会社におかれましては、全国の30代以上の男女に向けて「足の不調と疾患/下肢静脈瘤に関する意識調査2021」を調査致しました。

60,000人に向けて「下肢静脈瘤」の一般的な理解と症状の有るか否かを聞き取り、さらに足に「血管が以前と比べ透けている症状」「血管にこぶみたいなものが起こる症状」「血管が浮き出ている症状」といった「下肢静脈瘤」だと疑われる症状が起こった2,475人に向けて、追加調査を行いました。

「下肢静脈瘤」の経験のある人は10.5%で、前回調査(8.8%)より少し増加傾向です。2018年にも「下肢静脈瘤」の理解度や罹患率、及び当事者の悩みの種や解決への糸口などを把握することを目的に調査を実施し、3年ぶりに調査を行いました。

「下肢静脈瘤」だと疑われる症状が継続している期間は、「3年~5年未満」が17.3%、「5年~10年未満」が19.0%、「10年~20年未満」が13.3%、「20年以上」が8.4%との結果が寄せられました。さらに「1年~3年未満」の20.1%を加算すると、78.1%が1年以上「下肢静脈瘤」を罹患していることにこの図からも分かります。

「下肢静脈瘤」が気がかりかに関して「そう思う」「ややそう思う」と回答を寄せた人が63.9%となっており、「下肢静脈瘤」を罹患する人の多くはずっと気がかりだということです。

画像引用・参考:「下肢静脈瘤」は認知不足が悩み解決の大きな壁 医療機関で治療できることを知る人は症状を持つ人でも3割程度 PR  TIMES(2021年)

「下肢静脈瘤」の手術での治療法

「下肢静脈瘤」の手術には幾つかありますが、静脈に細いカテーテルを通して医療用グルーを入れる「血管内塞栓術」は、2000年代にアメリカで開発され、日本に関しては2019年12月より保険適用に至りました。

レーザーやラジオ波で血管を焼いて塞ぐ「血管内焼灼(しょうしゃく)術」という手術や、静脈の一部を切って引き抜く「ストリッピング手術」といった今までの手術と比較しても、局所麻酔の範囲が最小限で完了するのが大きな特徴でもあります。

「血管内塞栓術」は3割負担で費用は片脚約5万円となり、「血管焼灼術」より1万円ほど高額ですが、手術の後の痛みも軽く、回復のスピードも早くなり、導入する医療機関がここ近年は増加傾向です。

ただ、「血管内塞栓術」を使用出来るのは、皮膚の変色やただれなどの症状が起こっておらず、罹患している部分の血管の直径が12mm以下の症例に限定されます。

そして、異物を身体の中に残す手術なので、医療用グルーの成分でのアレルギー反応にも注意を払わなくてはいけません。

日本静脈学会の診療の公式ガイドラインにおいては、術後にかゆみが継続し、脚が赤く腫れたりするケースが6.3%程度起こったと言います。

大半は抗ヒスタミン薬の継続して飲むことで改善されますが、医療用グルーは身体の中に残り続けるので、「アレルギー体質である患者様は主治医とよく相談をされて下さい」といいます。

さらに、医療用グルーの主成分であるシアノアクリレートについては、まつエクやウイッグ、ジェルネイルの固定といった医療用以外のグルーにもよく使用されています。ライフスタイルや職業で使用している人に関しては、アレルギー成分に身体が敏感になっている可能性もあるので、よく注意を払って下さい。

画像・動画引用・参考:グルー治療(血管内塞栓術)|大阪で下肢静脈瘤の梅田血管外科クリニック

「下肢静脈瘤」という病気は、脚の動脈が詰って来る閉塞性動脈硬化症、通称PADと異なり、悪化を辿っても脚を切断しなければいけない状態には陥らず、血栓が発生して肺などの血管が詰まって来る恐れもほぼないといいますが、一度壊れた弁は自然に元通りにはなりません。

愛知県名古屋市中村区のいわた血管外科クリニックの院長の男性によれば「より身体への負担が軽く済む手術も選択肢に加わって来ました。炎症やだるさの頻度が重症でしたら血管外科へ通院することも選択肢に入れて頂きたいです」と提案します。

私の身内にも、

診断は受けていませんが、恐らく下肢静脈瘤の可能性が高いです。寝ている時に足が痛くなったり、痒くなって赤くなったり、足がつることもあるそうです。足もどことなくぼこぼこしていますし、この記事を書くまで下肢静脈瘤を知らなかったのですが、症状や見た目などを読んでいき、間違いなく下肢静脈瘤だと思いました。

私も以前会社に来ていた人に、「ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれているから、かかとを上下に上げたり下ろしたりすると、血流が良くなるよ」と言われたことがあります。今思えば、このストレッチが、下肢静脈瘤に効くんだなぁと思いました。時々会社でトイレの待ち時間に私は、かかとを上げたり下げたりするストレッチを教えて頂いて以来やっていますよ。

身内は膝が悪いので、このかかと上げ下げストレッチは出来ませんが、何か良い方法が他にないか、私もこの記事を通して、身内のために何か出来ることはないか?と感じました。


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