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わっ嘉。千葉県柏市で車椅子の料理人が営む、心温まるバリアフリー仕様の和食居酒屋。

こんにちは、翼祈(たすき)です。
皆さんは外食はお好きですか?私はどちらかと言えば、コロナ禍前に行っていた時、外食は和食を食べたい人間でした。

色んなお店でバリアフリー仕様となっている中で、飲食店でバリアフリーっていうのは余り聞いたことがないのではないでしょうか?千葉県柏市には、車椅子に乗った店主の人が料理人となり、『わっ嘉』という和食居酒屋を営んでいます。

2022年この『わっ嘉』をモデルにした漫画も漫画誌に掲載されました。

今回は『わっ嘉』の店主がオープンさせた経緯、漫画のことなどをお話ししていきたいと思います。

千葉県柏市に佇む、和食居酒屋『わっ嘉』

千葉県柏市で和食居酒屋を経営する車椅子の料理人、同千葉県流山市在住の金子淳一郎さんをモデルに描いた漫画【わっか。】が、2022年8月3日発売の秋田書店刊の女性向け月刊漫画誌「フォアミセス」9月号に掲載されました。漫画原作者の青木健生さんが金子さんに直接対面し、漫画化が実現しました。金子さんは「社会に居場所を見つけにくい障害を抱える人や、車椅子の人を観たことがない人にも、この漫画を読んでくれたら」と言いました。

この漫画は読み切り版となり、タイトルは【わっか。】。金子さんの和食居酒屋の名前『わっ嘉』から頂きました。同千葉県流山市在住の漫画原作者の青木さんが原作を担当し、たむら純子さんが作画を描きました。

不慮の事故で下半身不随になった車椅子の料理人が、料理でお客様を笑顔にするストーリー。主人公を女性にした以外は、ほぼ実話がベースとなっています。調理する時の車椅子ならではの苦労や、『わっ嘉』に込めた想いが店の名物のアジフライを軸に語られていきます。

漫画【わっか。】の主人公は女性ですが、青木さんは「女性誌の掲載だったので金子さんには女性になって頂きましたが、苦境にも負けることなく、包丁を持って『わっ嘉』オープンさせた、金子さんの前向きな気持ちと誠実さをそのまま描きました」と述べました。

漫画【わっか。】の中で主人公は、アジフライの美味しい秘密に関して、「私は交通事故で腹筋に力が入らなくなったので、アジから骨を取るとき包丁を使わず、ハサミを使用します」「ハサミで1つ1つアジの骨を取ることによって、身が柔らかくなり口当たりのまろやかさに繋がりました」と話しています。

金子さんは同千葉県流山市出身で、高校卒業後、寿司店や高級懐石料理店で腕を磨きました。結婚して子どもが生まれてからは、病院や福祉施設の給食を作る会社に勤務し、その後同千葉県松戸市などの福祉施設でも腕を振って、20年以上料理の道に携わってきました。

しかし、2015年7月、ロードバイク型の自転車で通勤している時に、風で目にごみが入って前がふさがり、路肩に停車していたダンプカーに衝突しました。金子さんは首の骨を折る重傷となり、医師からは「一生歩けません」と告知されました。小学生の2人の子どもを前にして途方に暮れ、妻と2人で今後について泣きじゃくりました。

仕事先からは自主退職をする様に言われました。車椅子で街に出向くと、じろじろと周りから見られます。伏し目がちに生活していく中で、「自分も社会の中の一員だ。障害を抱えていても自立出来ることを証明したい」と一人発起し、クラウドファンディングで資金を集め、2018年11月に柏市西原2で和食居酒屋『わっ嘉』をオープンしました。

「下半身は付随になってしまったけれど、指も手も問題なく動かすことが出来た」「だから諦めることはしなかった」。漫画では『わっ嘉』のオープン経緯をその様に紹介しています。「心がバリアフリーになる居場所」を目標に、『わっ嘉』の玄関に段差はなく、客席やトイレだけではなく、調理場もバリアフリー仕様です。

店名の『わっ嘉』には、車椅子の「輪」と和食の「和」、人と人の「わ」の、3つの想いが込められています。

当時の『わっ嘉』のクラウドファンディングの支援者の1人が原作を担当した青木さんの妻でした。青木さんは「どんな身体であっても、料理の腕で家族を養う背中に尊敬の念を持ちました。エールの意味も込めて漫画化を金子さんに持ちかけました」と漫画化誕生の経緯を説明しました。

参考:車いすの居酒屋料理人、漫画のモデルに 苦境に負けぬ姿描く 毎日新聞(2022年)

『わっ嘉』は常連客も増えて来て、軌道に乗り始めた直後にコロナ禍が始まりました。窮地を弁当やおせち料理の販売で凌いで、「このまま『わっ嘉』をやめたくない。この窮地を耐え切るしかない」と言いました。

コロナ禍が続く中、『わっ嘉』の経営は厳しい状態です。そんな時でも、金子さんは「『わっ嘉』で知り合った人達の存在で前に歩めます。怪我を負った前と後で、どちらが良かったのか分からない位、今は幸せに感じています。今後も人と人の輪を結んでいきたい」と前向きに話しました。

バリアフリー仕様の店内はありがたいですね

私が昔行っていた飲食店とかは、普通のお店でまず大衆向けだったり、オシャレだったりしても、トイレがすぐ混んだり、キレイだけど狭かったりとか、まずそういう点ではバリアフリーとは程遠かったですね。

私はバリアフリー仕様の飲食店には入ったことがないのですが、恐らく居酒屋さんにはありそうな、畳の部屋とかもなさそうな気もします。畳の部屋は足の悪い人には、ここしか空いてなかった時に、その人にとって大変だったので。

料理も美味しそうなメニューが沢山並んでいるに違いありません。居酒屋は私は入ってことがないですし、まず千葉県には行けないのですが、近くに『わっ嘉』があれば是非行ってみたいなと、この記事を書いてそう思いました。

参考サイト


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