ワガママを言う理由
前にトークで,一日1こ,その日一番の自分なりのワガママを誰彼かまわずぶつけている,と晒しました。
いやー,過去のわたしなら怖くてやらなかったな,こんなこと。
なんでワガママ言っちゃおうと思ったかというと,妊娠・出産を経て,もともとほとんどないわたしのキャパシティーが0むしろマイナスになったことはもちろんですが。
最大の理由は病気を治そうと思ったから,です。
ちょっともう限界きてるわコレ,って気づき始めたのが2016年の初夏。noteでもそのとき書いたけど,体調がめちゃくちゃ悪くなって。
仕事もいきなり長期で休んじゃったり,復帰しても職場でまた一気に具合悪くなって早退しちゃったりと,昔から優等生(?)やってきた身としてはかなり新鮮な(でも全然嬉しくない)事態に陥ってました。
前の職場の人でnoterさんっていなさそう(ネットに不慣れな世代が多い+わたしみたいにずーっとぐるぐる考えたことをやっと文章で表現する前にさっさと行動する人たちが多い)だから,しゃべってしまおう。
講師として働いたおよそ5年間で,一度異動を経験し,2教室で教えたんですけど。嬉しく楽しいこともたくさんあった反面,それぞれの教室で「あ,つら…つらいっすわ…」ってこともけっこうありました。
いずれ有料にして鍵掛けて,ぐずぐず愚痴りたいと思いつつ書いていなかったけれど,一つ目の教室ではパワハラ・セクハラ・ストーカーに遭い,二つ目の教室では直属の上司にちょっと多めの仕事を放り投げられてました。
…わー,言っちゃった。もし知り合いが見たら身バレしちゃう!
そしておまえ大した仕事してなかったじゃんって思われちゃう!
そこについてはそのとおりだから何の反論もないですけど(笑)
詳細はこの記事では書かないけど,どちらも今にして思えばけっこうなストレスでした。
めちゃくちゃ不快で理解できないし納得いかないけど,それがストレスなのかどうか当時はいまいち分からなかった。
というより,それをストレスって感じていいのかな,みたいな。
わたしの態度とかやり方が問題で,わたし次第でもっとこの事態は改善できるんだろうから,悪いのはわたしだよね,あれ,わたしがそんなに悪いの?ってずっと考えてた。
あの5年間で,心ってけっこうごまかして頑張れちゃうんだっていうのが身に沁みて分かりました。いやまだいけるでしょって思ってたけど,体が全然ついてこなくなって。心で体のことコントロールしてる,できてると思い込んでたけど,わたしの意思と体って別々のものなんだって当たり前のことに気づいてはっとしたんですよ。
過敏性腸症候群って知ってますか?
「大切なプレゼン直前,緊張でお腹がさしこんでキューッと痛くなりお腹を壊す,そこでお助けあの薬…!」みたいなCMのあの感じ,昔は全く分からなかったけど,過敏性腸症候群はあれが四六時中つづくんです。
つづくっていうか,症状が断続的に襲い来て,終わりがないっていう感じ。
こいつのおかげで,一時は日常生活を送るのが絶望的にしんどくなっていました。
生活環境や体質・気質に因るところが大きい症状なので,すぐに治るわけがなく,いまもよく具合が悪くなってます。
これをとにかく治したい。
完治じゃなくても軽減はしたいし,うまいつきあい方を探っていかないと生活が楽しめない。
そのために,わたしはワガママを言うことに決めました。
あ,コンビニで新作スイーツ出たんだ,食べたいなー
しまった,調味料切らしてるわ,でも雨だし外出たくない…
やばいお腹痛い,でもお出かけの約束,守らなきゃ
これまではスイーツは必ず自分で買ってたし,
調味料は雨の中でも買いに行くか翌日に自分で買いに行ってたし,
お腹の状態はできるだけ忘れるようにしてお出かけに行ってました。
家族に対しても,友人に対しても,彼氏に対しても,夫に対しても,あれ買ってきてほしいとか,今日はやっぱりお出かけしたくないとか,自分で記憶しているかぎりはほとんど言ったことがなかった。
それを,解禁しました。
ごくごく小さな変化かもしれない。それがお腹にはっきりした効果をもたらすかも微妙。
でも,お腹だけじゃなくて自分まるごと甘やかすつもりでいないと,ずーっとお腹とか首とか肩とか頭に力が入ったままで,お腹が痛くないときでもリラックスできない。
あれ買ってきてほしいな,ごめん今日はどうにもお腹が痛くて行きたくないんだ,それはあんまり嬉しくない言葉だな,等々のことを,すこしずつ口に出すようにしています。
わたしにとっては,今からワガママを言いますよっていう言い訳と気合いがないと,意思とか要望を伝えづらいんですよね。言われた相手は,本当にワガママだなと捉えるかもしれないし,それくらいのこと,と捉えるかもしれない。
でもいずれにしろ,それはこちらが伝えてみないと分からない。ちょっと勇気がいるけど,伝えなかったら延々なにも起こらないし叶わない。
だったらガマンして何も伝えずに腹痛に耐えるより,ワガママだと思われても意思や要望を伝えてみたほうが,心だけでもすっきりした状態で腹痛に耐えられる(笑)。
しかも実際に色々伝えるようにしたら,叶えてもらえることの方が多いんですよね。むしろまだ否定されたことない気がする。
そんなわけで,最近はワガママが増えました。
心はすり減っても気づかないフリしてしまえるけど,同時に体もすこしずつすり減ったりきしんだりしていることに,気づいて手当てできるのは,究極には自分だけだと思っています。
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