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「働く人のこころのケア・ガイドブック」を読んだはなし

noteを書き始めて5日目です。予想外に続けられている自分にびっくりです。最初は、だれが読んでくれるんだ、と疑心暗鬼でしたが… 書き始めていたらそんなことはどうでもよくなってきました。書きたいことを書けばいいよねぇ。と思いながら、今見てくださっている方に感謝します。

今回は最近読んだメンタルケア系の本のはなし。タイトルは「働く人のこころのケア・ガイドブック 会社を休むときのQ&A」です。久しぶりに活字の本を手に取りました。本は読みたいと思いながら、読書の意欲はあまり湧かず… そんな中で自分自身ちょっと元気になってきたので手に取ってみた本です。いつも本を読んだら、そのときはふんふんと思うのだけど、それっきりにしちゃうタイプで、こうして書き留めておくとよいかなと思って書きます。自分の備忘録要素が大きいので… 主観いらねーよという方すみません。

1.本の概要

産業医経験も豊富でリワークにも携わるベテラン精神科医が、働く患者さんから実際に寄せられる相談・質問に答えたQ&A形式で書かれた本です。その数182問。うつ病を中心としたこころの病気や職場で起こる問題、健康管理、休職時の社会保障制度、精神科やリワークでの治療法など、働く人がこころの病気になってしまったときに知りたい情報が書かれています。当事者だけでなく、同僚や管理職、人事担当者、産業保健スタッフ、医療職など、働く人を取り巻く全員に役立つ1冊となっています。章構成は大きく下記の通りです。

第1章 会社を休まないために - ストレスと認知行動療法 -
第2章 会社の休み方・戻り方
第3章 仕事を休むこころの病気 - 職場ではどのように困るのか -
第4章 相談と診療、健康管理

2.読む前にこの本に期待したこと

私は現在適応障害で休職中で、この本はあてもなく図書館をぶらぶらしていたときに見つけました。この本を借りた理由は下記2つ。
1.休み中の過ごし方、ストレスとの向き合い方のヒントを得たかった
2.休職時の社会保障制度について興味があった
これらを期待してこの本を借りました。

3.読んで印象に残った内容

印象に残った内容は10項目以上ありますが、そのうちのいくつか、Q&AのQ部分をご紹介します。

・ストレスに対処できるよう、日常生活で心がけることを教えてください
認知行動療法にはどんな特徴や利点がありますか?またどのように進めるのですか?
・うつ病などで会社を休む時はどのような休暇や休職の制度がありますか?また待遇はどうなりますか?休む制度の進み方を教えてください
・うつ病で休んでから復職するまでの経過や流れを、休んだ本人の立場に立って具体的に教えてください
復職後に一番注意することは何でしょうか?

このような問いに著者が回答している内容が自分にとっては勉強になりました。これらの内容から、読む前に期待したことは網羅されていたと感じます。具体的な著者の回答は、実際に本と手にとっていただければと思いますが、下記の「私のアクションプラン」に少し引用文を載せます。

4.私のアクションプラン

この本を読んで私が心構えとして持っておきたいと思ったことを2点挙げます。私個人でピックアップした内容なので、他の方が読んだらもちろんまた違う要素があると思います。

①過重労働対策
これは「ストレスに対処できるよう、日常生活で心がけることを教えてください」という問いに対しての回答から得たものです。下記は著者の回答の一部です。

重要なのは休むこと、休む時間と空間、特に睡眠を確保することです。そのためにも残業をしすぎない過重労働対策が重要です。業務から離れて自分の自由に過ごす、ゆっくり過ごして眠ることがストレス解消に一番役立ちます。仕事は放っておくとどんどん増えて、休む時間、寝る時間を侵食していくので、あらかじめ休みを強引にでも設定しておくことが大切です。

私の休職原因のひとつとして、過重労働があったので、ここはその通りだと思い、復職する際に必ず意識したいと思いました。(土日休み死守)

②復職後にうまくできなくてもがっかりしない

これは「復職後に一番注意することは何でしょうか?」という問いに対しての回答に記載されていました。

再発して再休職をしないことです。そのためには生活リズムの維持、まずは遅刻しないで出勤を続けることです。仕事は元気な時のだいたい六〇%できれば満足しましょう。最初のうちは慣れ親しんだ業務にしてもらって新たな業務は避けた方が賢明です。
 大事なことは、うまくできなくてもがっかりしないことです。しばらくは調子の波があり、調子が良くて作業が進む日とあまり進まない日があります。いずれ業務能力は上がっていきますので一喜一憂しないことです。また調子が良いとつい仕事を増やしてしまいますが、抱え込みすぎないようにしましょう。

この回答は結構衝撃でした。当たり前といえば当たり前ですが… またどうしても辛くなったら休めばいいじゃんというスタンスで復職したい気もするなぁと思ったのですが、自分に期待しすぎず、スロースタートで行くことが大事かなと思いました。

さいごに

上記に記載したのはほんの一部です。その他、リワークのことや、失業・退職・転職の手続きとお金の話や、うつ病以外にも発達障害や不安障害についても触れられていました。精神科の受診の流れなども書かれていましたので、今まさに悩んでいる方にもいいかもしれません。本の概要の通り「こころの病気」に関係している方、当事者以外も含めて、参考になる本だと感じました。

最後までご覧いただきありがとうございました。



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