一日一句【菜根譚】#14 『節義自暗室,經綸出臨深履』節義と経綸(けいりん)
節義は暗室に欺かず、経綸は臨深履薄から生まれる
意味
節義とは、光明磊落な偉い人格と節操のことです。
暗室とは、誰も見ていない場所のことです。
経綸(けいりん)は、国家の秩序をととのえ治めること。
また、その方策。
臨深履薄(りんしんりはく)とは、深い淵に立って薄氷を踏むという意味です。
解釈
誰も見ていないところでも光明磊落でいられるのが、節義を修養する根本です。物事を進める際に、深い淵に立って薄氷を踏むような慎重な態度をとるのが、経綸の根本です。
*「光明」は、太陽の光のように明るく、清らかなこと。
*「磊落(らいらく)」は、隠し立てすることなく、堂々としていることです。
節義の大切さ
節義を大切にすることは、立身出世の根本です。
人は、誰もが正しいことをしたいと思っています。しかし、時には、正しいことをすることが難しいこともあります。そんな時、節義を大切にしていれば、正しいことを貫くことができます。
また、節義を大切にしていれば、周囲の人から信頼されます。信頼される人は、周囲から助けてもらいやすく、物事を成し遂げやすくなります。
経綸の大切さ
経綸を大切にすることは、物事を成し遂げる道です。
物事を成し遂げるには、計画を立てて、慎重に進めていくことが必要です。経綸を大切にしていれば、物事を着実に進めていくことができます。
また、経綸を大切にしていれば、失敗を最小限に抑えることができます。失敗を恐れて何もしないよりも、失敗を恐れながらも慎重に進めていく方が、物事を成し遂げる可能性は高くなります。
若い人へのメッセージ
節義と経綸は、若者にも必要な資質です。
若い頃は、失敗を恐れずに挑戦することが大切です。しかし、挑戦するだけでなく、失敗を学び、次に活かすことも大切です。
節義と経綸を大切にしながら、失敗を恐れずに挑戦していけば、必ず大きな成功を収めることができるでしょう。
節義と経綸を身につけるためのアドバイス
節義と経綸を身につけるためには、日々の生活の中で、意識して行動することが大切です。
例えば、以下のようなことを意識してみてください。
光明磊落に振る舞う
自分の信念を貫く
物事を慎重に考え、計画を立てる
失敗を恐れずに挑戦する
また、節義と経綸を身につけた人から学ぶことも大切です。
例えば、歴史上の偉人や、身近な尊敬できる人から、節義と経綸の大切さを学ぶことができます。
節義と経綸は、一生涯をかけて磨き続けるべき資質です。
若い頃から、節義と経綸を大切にしながら、日々の生活を送っていけば、必ず素晴らしい人生を歩むことができるでしょう。