暴力のトラウマ治癒 「あなたを守ってあげるからね」(ケース例)
子どもの頃に受けた暴力や虐待。
その瞬間に受けた 「からだの痛み」 と、その一瞬の 「こわい」「たすけて」 という気持ちは紐づけられて
「からだ」が、ずっと記憶しています。
その後の数十年の人生でも、
なぜか、自分に自信を持てなかったり
暴力的な相手(上司やパートナー)と何度も引き合ったり
慢性的な体の症状に、悩まされたり、するのは
小さな頃に植え付けられた、体験 と 信念 が、
自分の根底に、絶対的な真実として、存在しているから。
「暴力を受けた傷」。
ここ最近の、セッションに共通するテーマでした。(男性・女性両方)
ある方は、
3~4歳の頃、ある大人に家に連れ込まれて、サッカーボールで蹴られるように、
ボコボコにされてしまった とのこと。
結局その後、親御さんが間一髪で助けにきて、
なんとか病院に送られるまでの大怪我には、ならなかったそうですが。
小さな子が受けた、体の強烈な痛みが、その後もショックになって残ることは、言うまでもありません。
けれど、同時に起こっているのが、その瞬間の、大きな こころのショックで。
『ぼくは、だれにも助けてもらえない』
『だれも、助けてくれないんだ』
その思いが、小さな、いたいけなその子の体の細胞に、強烈にインプットされてしまいます。
たとえ、現実には、その後、数十秒か、数分の時間を置いて、親が助けにきてくれたとしても、です。
「その瞬間」 、生死にかかわるような、強烈な感情の体験をした、という、その事実。
その時の 「強烈な体験」は、肉体に記録され、
その時の「強烈な思い」 は、自分自身の、絶対的な真実 として
その後の自分を形作る、根っことなっていきます。
その思いは、
その後の人生においても
「どうせ、ぼくは」
「ぼくは、蹴られて(痛めつけられて)、当然だから」
という (見えない)「信念」となり、
その信念の元、その後の、その少年の現実は創り出されるようになり、
何か自分がやりたいことが出てきて、何かをしようとしても
常に、誰かが自分を攻撃してきて、ズタズタにされてしまったり
常に、「うまくいかないんじゃないか」 と、どこか、びくついた気持ちになってしまったり
常に、「人に受け容れてもらえるだろうか」 と、不安になったりする。
あるいは、自分が幸せになろうとした瞬間、
ケガをしたり、お金を失ったり、
「自分が傷つく」 ことや、 「何かを失う」 という代償行為が、常につきまとったりする。
蹴られていた、まさにその瞬間
「こわい」 「こわい」 「こわい」
その強烈な、こわさと共に
切実な、願いが、ありました。
「だれか、助けて」
それを、叶えてもらえなかった。
人間は、小さかった頃の「分かってほしい思い」と、「願い」を
叶えてもらえなかった限り、ずっとずっと、それを、体の痛みと共に、体の中に、覚え続けています。
本当は、その瞬間、
こころの中で、自分を何があっても、助けてくれて、
どんな危険からも 守り抜いてくれる、
お父さんや、お母さん を、求めていたと、思うのです。
もう少し言うと、
そうした、
お父さんや、お母さん を、「自分のこころの中に」、育み
何度も、「あなたを、守ってあげるからね」 と 言ってくれる存在を、ゆるぎないものにしていくことが
今回の人生、あなたの魂が選んでこられた、真に自分自身を統合し、自己実現していくための、
大切な鍵になっておられるのだと思います。
セッションでは、その瞬間、その場面にもう一度立ち戻り
イメージワークをします。
殴られそうになる直前に、
お母さん、お父さんが駆け寄ってきて、ぎゅーーっと、強く強くその子を抱きしめて
「ごめんね、恐い思いをさせて。
もう、だいじょうぶ。
これからは、絶対、守ってあげるからね。」
そう、言ってくれる。
そんな、イメージを、具体的に、していきます。
お父さんは、暴力をふるってくる相手に対して、強くやり返してくれます。
警察やほかの人達もすっ飛んできて、その子を、守ってくれます。
この強烈な、小さかった頃の一瞬の体験を、覆していくために、
100万回でも、この子の、味方になってあげるのです。
そして、
何度も何度も、
イメージの中で
ぎゅーーーーっと、抱きしめられて、
「もう、だいじょうぶだからね。」
「もう、これからは、私が護ってあげるからね。」
そう、言い続けてもらうのです。
自分でも、自分自身に、言ってあげます。
そうすると、
いつか、必ず、
「こわくて、こわくて、こわかった自分自身」
その、こわさを、なかったことにせず
ちゃんと、「認めてもらえた」 (寄り添ってもらえた)と、
その瞬間の、一番小さく、繊細な自分は
受け取れて
そして、
「ちゃんと、守ってもらえるんだ。」 と、安心して いけます。
ある瞬間、
トラウマが氷解して
自分が自分と、溶け合えて ゆけます。
それが、この瞬間の、この子(自分自身)を、無条件に愛し、守りぬく ということに なっていきます。
本当は、わたしたち、どんな自分自身も、愛して、守り抜く方法を、学ぶために、
生まれてきたから。
今回の人生、この過酷な経験をわざわざ選んできたのは、
この瞬間の、恐ろしい経験も、決してなかったことにせず、
ちゃんと、自分の人生、「全瞬間」 「全面的に」 自分の味方になりたいと、魂が願ってきたから。
受け取りたいのは、
「自分は、助けてもらえるんだ。」
という、自然でゆるぎない信頼であったり、
「そのままの 自分で、守られて、いい。」
「そのままの 自分で、しあわせになって、いい。」
その、自分への、許可。
しあわせになるために、何かを犠牲にする必要はない。
(=自分の体を、痛めつける必要はない)
それを受け取り切ることで、この痛みは癒されて
自然に、本来の自分自身へ、統合されていきます。
暴力を受けたトラウマがある方は、
大人になってからも、過度なセックス依存や、アルコールや薬への依存、
DVをする/またはDVをするパートナーと引き合うなど、
何か体を極限状態に追い込むようなものを、求める傾向にあったりします。
それは、「体を極限的に痛める」 ということと、「本来(そのまま)の自分自身」 が、
小さかった頃の自分のトラウマによって、紐づけられているため、と考えられます。
だから、鍵は、この根っこにある痛みを、癒していくこと。
全力で、無条件に
この瞬間の、小さかった自分自身を、守り抜いてやること。
「もう、だいじょうぶ。」
を、心底、からだに落として、染みこませてあげること。
そうすると、自然と、そうした異常行動や、体を痛めつける習慣が、減り
自分を傷つける代償行為も、する必要もなくなっていきます。
だから
一番小さかったときの、弱く、いじらしい、子どもの自分
その子に駆け寄ってあげて、
「ごめんね、ごめんね。こわかったね。
もう、だいじょうぶだからね。
これからは、もう二度と、こんな目に合わせないからね。
これからは、絶対に、守ってあげるからね。」
一緒に、あなたの中の、
無条件に、小さなあなたを守り抜く、お父さんや、お母さんを、育てていきましょうね。
「崖の上のポニョ」 に出てくる、宗助くんみたいな感じです。
(バケツの中のポニョに、『ぼくが、君を、まもってあげるからね。』 って、言ってくれるんです。
なんて、おとこまえー❣)
1人では難しいワークになります。
「頭」ではなく、「からだ」が体験していくことが、大切です。
抱きしめるとき、ちゃんと、抱きしめられている、エネルギーを、
肌(からだ)で、感じていくために、
エネルギーワークを融合して、受け取っていただきます。
「ぼくは、助けてもらえないんだ」
「ぼくは、愛されないんだ」
この、絶望的な瞬間の体験と、形作られた信念を、人生初期に、あえて経験したからこそ
「世界中がぼくを、見捨てたって
ぼくは、ぼくを、無条件に、愛するんだ」
「ぼくが、ぼくを、愛せたら いつだって、大きなものから、守られていることを、
より、深く 信じられるんだ」
痛みが、一気に反転して、自ら涌き出る、無限の愛の泉となる。
過去、一度も傷ついたことのないかのように、
ただただ 無条件の愛を、注がれ
守り続けられていると、受け取れる自分に、なれる。
そのとき、人は、何をせずとも、世界に愛を、発します。
世界に、その、偉大な愛を、伝えるために
あえて、その傷を負ってきた、あなたなのです。
そんな、大きなミッションをたずさえられた、勇敢なたましい、
この世に、二つといない、誇り高き、あまりに素晴らしい、魂だと、心底 思うのです。
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1年後、細胞レベルから生まれ変わりたい、と 思う方に。
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●リラクゼーションの瞑想や、封印解きセッションの朗読
秋が急に深まって、急に冬が近づいてきたように感じます。
こころも、からだも、ぽかぽかで、お過ごしくださいね😊
愛子