「働く君に伝えたい「お金」の教養」の本を読んでみて
「働く君に伝えたい「お金」の教養(出口治明著)」の本を読んでみました。
私自身、以前から出口さんの言葉で、
・「タテの軸(歴史)」と「ヨコの軸(グローバル)」で世の中を広く見る。
・「数字、ファクト、ロジック」で考える。
・「人・本・旅」が大切。(多くの人と出会い、多くの書を読み、多くの場所を訪れることが大切。)
という言葉には感銘を受けていて、その出口さんが書かれたお金の本ということで読んでみましたが、読んだ後の率直な感想としては、
「もっと早く読みたかった。。。」
とは言っても、今日が自分の人生が一番若い時なので、今回、この本を読むことができてよかったです(^^)
ということで、この本の読書メモを以下に残しておこうかと思います。
この本の概要を簡単に説明すると、将来のお金に不安を持っている若い世代に対して、
①お金について「知る」
②お金の「使い方」
③お金の「貯め方」
④お金の「殖やし方」
⑤お金の「稼ぎ方」
のそれぞれの観点で「お金についての原理原則」について解説している本です。
主に20代、若い世代に向けた内容だと思いますが、中高年の世代の人が読んでもお金の原理原則について多くの気づきを得られる内容ではないかと思います。
私が読んでみて、気づきのあった内容を挙げてみると、
・お金を貯めることに執着し過ぎない。
・お金は貯める、殖やすより「使う」ことの方が大事。自分の価値観に基づいたお金の使い方のルールを持って、それに沿ってお金を使うこと。
・「〇万円貯める」よりも「毎月お金が入ってくること」が大事。そのためには、しっかりと稼ぐことが大前提。(併せて、定年制の廃止と年功序列・終身雇用の見直しも訴えられています。)
・投資は「なくなってもいいお金」で長い目でじっくりと育てるもの。 そして、何よりも「一番成長性の高い投資は自分自身」。積極的に自己投資を。
特に、お金の使い方についてはあまり意識していなかったように思います。
私もどちらかと言うと「貯める」「殖やす」の呪縛に囚われていたのかもしれないと思いました。
その「貯める」「殖やす」の呪縛に捉われる人が多くなる要因が、
「メディアが不安を煽るから」とのこと。
じゃ、なぜメディアが不安を煽るのかと言えば、不安を煽ることでその裏に必ず「儲かる人がいるから」。
(メディアが悪いのではなく、彼らも商売でやっているので一般市民の不安を煽ることはあくまで商売を上手に回していくための手段。)
ということで、メディアの情報に接する時は「これで儲かるのは誰だろう?」と考えるクセをつけましょう。ということも訴えられています。
つまり「数字、ファクト、ロジック」で考える。
① 政府やきちんとした民間の調査機関が集計・分析したデータ(数字・ファクト)を探す。
② そのデータをもとにして、偏見を持たずにロジック(論理)を組み立てる。
ということが、お金のリテラシーにおいても大事ってことなんですね。
最近は政府のデータも信用ならない。なんて話もありますので、
世の中のウソと真実を見極める力って大事だと分かっていても、難しいことだろうなとは感じてますが、
それでも、私は本に書かれている以下の言葉を肝に銘じて、情報を鵜呑みにせずに自分のアタマで考えるクセをつけることから取り組もう。
というのが、この本を読み終わっての一番の学びですね。
・お金に苦労する人は、データを見ず、自分で考えない人
・お金に振り回される人は、考えても仕方のないことを考える人
・お金で損をする人は、与えられた情報を鵜呑みにする人
特に若い世代の方には、ぜひ読んでおきたい本だと思いました。
早く読めば読むほど、将来、複利で自分の糧になって返ってくると思います。
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