ストレス社会を上手に生きるために一緒に勉強しましょう 2

ストレスが生じるしくみについて

前回の復習も兼ねて

ストレスとは、心に対する圧力や負担のことをいいます。

ストレスを引き起こす原因を「ストレッサー」といい、それによって引き起こされる心身への影響は「ストレス反応」と呼ばれます。

ストレス反応は、ストレスの原因であるストレッサーから直接生じるわけではありません。

人によってストレス耐性は異なりますが、大きなストレッサーがあるからといって、必ずしも大きなストレスを感じるわけではありません。

ストレッサーからどの程度ストレスを感じるのかは、『出来事の受け止め方(認知的評価)』と『受け止めた出来事への対処(コーピング)』によって変わってきます。

例えば、これまでやったことのない仕事を頼まれたとします。そんな時に「現在の自分の能力ではできない」と捉える人と、「新しいことに挑戦してみたい」と受け止める人とでは、ストレス反応に違いがあります。

また、一度「現在の自分ではできない」と感じた後で、「自分はいつもマイナスに考える傾向があるから、今回はプラスに考えてみよう」と、自分の感じたものに対して思い直した場合も、その後のストレス反応に差が出てくるかもしれません。

出来事の受け止め方を変えるだけではなく、他の人に愚痴を聞いてもらったり、趣味に没頭したりすることで、ストレス反応が軽減されるかもしれません。

心理学用語では、ストレッサーの受け止め方を『認知的評価』といい、それに対して意図的に対処する方法を『コーピング』といいます。


🟣本日のまとめ🟣

ストレス反応は、ストレスを引き起こす原因に対し、それをどう受け止めるか(認知的評価)、受け止めた後でどう対処するか(コーピング)によって変化してきます。

マイナスに考えてしまう人はプラスに思い直したり、ストレス反応が軽減できるように愚痴ったり、趣味などに打ち込みましょう。



🟢次回、コーピングについて学んでいきましょう🟢

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